虫歯

虫歯治療の「こうして欲しい」を叶えます

虫歯治療は嫌なものですよね。
しかし、やらなければならない治療でもあります。

痛みや不快感への配慮は当然として、歯の神経を残してほしい、抜歯をしたくない等のご要望に可能な限り応える対応をしています。

次の事項に関してそれぞれご紹介します。

• 「痛み」に関して
• 治療時の「不快感」に関して
• 「歯の神経」を守る
• 「抜歯」を回避する

「痛みを抑える」3step法

麻酔をする際の痛みや、治療時の痛みは誰もが嫌なことです。しかし、適切なステップを踏むことでこれらの痛みを最小限に抑えることができます。

STEP１表面麻酔

事前に歯肉に麻酔を浸透させることで、注射針を入れる際の痛みを軽減させます。

STEP２極細の針を利用

針が細ければ細いほど痛みは軽減されますので、当院では33Gというサイズのかなり細い針を利用して麻酔注射を行います。

STEP３電動麻酔注射の利用

麻酔液の注入スピードを間違えると痛みの原因となります。
当院では注入スピードをコンピューター制御する電動麻酔注射を利用します。

「削る量を最小限に抑える」工夫

虫歯治療では虫歯に感染した部位を「削り取る」処置を行います。
この処置で一番大切なことは、必要最小限の削り取りです。

なぜなら、歯は削れば削るほど寿命が縮み、徐々に抜歯に近づいていくためです。

削る量を最小限にするための取り組みをご紹介します。

「マイクロスコープ」や「高倍率ルーペ」で視野を拡大

当院では治療時の視野を拡大する「マイクロスコープ」や「高倍率ルーペ」を利用します。その理由は、肉眼よりも精密な治療ができるからです。

下の画像をご覧ください。
千円札を肉眼（左の画像）とマイクロスコープ（右の画像）で見た際の比較になります。
どちらの方が精度の高い治療ができるかは一目瞭然だと思います。

虫歯感染部位を教えてくれる「う蝕検知液」

虫歯だけに反応し赤く染まる特殊な液（う蝕検知液）があります。

これを利用することで、赤く染まった部分のみを削ればいいので、誤って健康な歯質まで削るリスクを最小限にすることができます。

初期虫歯を早期発見できる「iTero」

虫歯を初期に発見できれば、削る量を最小限にすることができますし、削らずに再石灰化を促す処置をすることもできます。

しかし、初期虫歯を早期に発見するのは熟練の歯科医師でも難しい部類に入ります。

そこで当院では「iTero」と呼ばれる機器の近赤外線機能を利用し、虫歯の早期発見、早期治療を行っています。

肉眼やレントゲンよりも正確に初期虫歯を発見することができます。

可能な限り「歯の神経を残す／抜歯を回避する」治療

虫歯が進行すると、歯を削るだけではなく、歯の神経を除去する治療や、最終的には抜歯しなければならないケースも出てきます。

歯の神経を除去すると、歯は枯れ木のようにもろくなり抜歯の一歩手前の状態になります。

抜歯をすると、インプラント、入れ歯、ブリッジなどの治療が必要となり、別途費用が発生する他、ご自身の歯よりも機能性が落ちてしまいます。

そのため当院では可能な限り「歯の神経を守る」「抜歯を回避する」ことをまずは考えます。

歯の神経を守る治療

具体的には「MTAセメント」「ドックスベストセメント」と呼ばれる材料を利用します。どちらも虫歯を無菌化する治療法になります。詳細は「歯の神経を守る治療」をご参照ください。

抜歯を回避する治療

エクストリュージョン法や歯根端切除術、再植術を行い抜歯を回避します。詳細は「抜歯を回避する治療」をご参照ください。

治療後の「再発を防ぐ」取り組み

先ほどもお伝えしましたが、歯を削れば削るほど「歯の寿命」は短くなります。そのため、いかに「治療後の再発」を防ぐかが、ご自身の歯を守るためには大切になります。

具体的には「歯のメンテナンス」を参照ください。簡単に一部をご紹介します。

3DS療法

マウスピースに薬剤を入れ、お口にはめていただくことで、虫歯菌を殺菌する方法です。継続的に行うことで、虫歯予防になる他、副次的効果として口臭予防にもなります。

レーザー照射

レーザーには殺菌効果がある他、歯質を強化（虫歯に強い歯にする）する効用も見込めるため、ケースにもよりますが治療後にレーザーを照射することもあります。

最短1日／低価格で「銀歯を白く」する方法もあります

虫歯治療後に詰め物や被せ物をするのですが、皆さんがイメージされるのは「銀歯」だと思います。銀歯は保険適用なので安価なのですが、次のような問題が生じる可能性があります。

• 金属アレルギー
• 虫歯の再発リスク
• 金属色が目立つ

そのため最近では、「セラミック素材」や、「ダイレクトボンディング法」を選択される方が多くなっています。

セラミック素材

セラミック製の白い詰め物・被せ物です。
半永久的に白さを維持でき、銀歯と比較して虫歯の再発リスクを抑えることができます。

ダイレクトボンディング法

特殊な光に反応して硬化するゲル状の素材を利用します。
次のような特徴があります。

• 費用が「安価」
• 1日で治療完了
• 歯の色によくなじむ「白色」
• 通常の詰め物等よりも「歯を削らない」

また、この素材は「ゲル状」のため、虫歯治療で利用する他、次のような状態の改善も可能です。

• すきっぱの治療
• 歯の白濁の改善（ホワイトスポット）
• 歯のヒビの改善
• 割れた歯の修復

様々な状況に対応できる素材なので、興味がある方はご相談ください。