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2024年2月21日

歯ぐきに何か「できもの」ができたことはないでしょうか?

ニキビのようなもので、最初は口内炎かな?とか気のせいかな?と思っていても、プクッと膨らんでいるのに気づくはずです。

これは「フィステル」というもので、歯ぐきにできてしまったできもののことです。

今回は、このフィステルについて、できてしまう原因から治療法に至るまでをご説明していきます。

 

【フィステルって何?】

フィステルとは、歯ぐきにできるできもので、日本語で「瘻孔(ろうこう)」と訳せるものです。内歯瘻(ないしろう)やサイナストラクトと呼ばれることもある症状です。見た目は、お顔にできるニキビに似ていますが、その中身は全く異なります。一般的なニキビと同様に、黄色く見えるかもしれません。それは膿(うみ)がたまっているからです。

その膿がどこから発生したかということが一番の問題です。

 

 

【口内炎とは違うの?】

結論から言うと、口内炎とフィステルは全く違うものです。

その原因から具体的な症状に至るまで、さまざまな違いが見られます。

フィステルの原因は、主に歯や歯ぐきの中に存在していますが、口内炎の多くは、歯ぐきの表面に細菌感染が生じたものです。鋭い食べ物や歯ブラシで歯ぐきを傷つけたり、入れ歯のパーツなどで歯ぐきを傷つけることによって口内炎ができます。

そのため、口内炎では強い痛みが生じやすくなっていますが、だんだんと傷が治っていくとそうした症状も消えていきます。もちろん、口内炎の原因となる入れ歯や矯正装置による物理的な刺激が原因となっている場合は、それらを適切に調整することが必要です。

口内炎が再発し続けないように、正しい調整をしていかなければなりません。

 

【フィステルの原因】

フィステルが歯ぐきにできる原因はさまざまなものがあります。

歯ぐきにできたできものは、あくまで膿の排出場所でしかありません。元をたどると、必ず感染源となるものが存在しています。

以下に、主な原因を詳しく説明していきます。

 

①虫歯が進行してしまった

虫歯が進行するとどうなるでしょう。小さかった虫歯がどんどん大きくなって、歯の神経まで感染が広がり、歯の根っこの中にも汚染が進みます。その状態を放置していると、歯の根っこの中部の細菌や汚れが歯の根の先に漏れ出て、膿のかたまりを形成します。専門的には根尖性歯周炎と言いますが、フィステルはその症状の一部と考えられます。

 

②歯の根っこが折れてしまった(歯根破折)

なんらかの原因で歯の根っこが折れてしまった場合もフィステルができることがあります。

外傷を受けたり、歯ぎしりによる力によっても歯の根っこが割れることがあり、フィステルの原因となることがあります。

歯の根の割れた部分で細菌感染が起こり、その影響が歯ぐきにまで広がるのです。

 

③根管の中が再び感染してしまった

過去に歯の根の治療(神経の治療)を行った歯が再び感染してしまうことによって、フィステルが形成されることがあります。

 

④歯を打撲した(転んで打った)

スポーツなどをしている時や転んで歯を強打した際、その場では特に症状がなくても、後にフィステルが形成されることがあります。これは歯を打った際の強い衝撃によって、歯の神経に炎症が生じた結果です。

「歯が折れたり欠けたりせずに良かった」と安心しているかもしれませんが、見た目には何の損傷も受けていないのにも関わらず、神経と血管で構成されている歯髄(しずい)には炎症が起こ流のです。何もせずそのまま放置することで、細菌感染が生じるケースもあります。

そうなると、むし歯を重症化させた時と同じように、フィステルが歯ぐきに形成されます。

 

【フィステルを放置するとどうなるの?】

フィステルは歯ぐきのできものもありますが、それと同時に、瘻孔と呼ばれる穴でもあります。

ですので、たまった膿は気づかなくても定期的に排出されています。

そのため、一時的に症状が自然と改善したからといって安心して何もせず放置していると、症状がどんどん悪化していきます。根本的な原因が解決していないからですね。

フィステルの原因は、上でご説明しましたように膿が排泄されている部分ではありません。ほとんどが感染した根管やその周囲の炎症によるものです。

根本的な原因を取り除かずに、大丈夫だろうとフィステルを放置すると、痛みや腫れといった症状が強くなるだけでなく、最悪の場合は原因となっている歯の抜歯をしなければならないケースも少なくはありません。

一見良くなったからと安心は禁物です。

フィステルができたら、すぐに歯科医院でチェックしてもらうのをおすすめします。

 

【フィステルを治療するには?】

フィステルの治療は、その原因に応じて異なります。

以下に、一般的な治療法をご紹介していきます。

 

①歯の根っこの治療(根管治療)

むし歯が歯の神経にまで達した場合や、一度神経の治療をした歯などに行う治療方法です。

根管治療をしっかりと行うことで、歯ぐきの腫れや炎症、フィステルの症状を改善したり予防することが可能になります。歯の根の中の感染部位の清掃をして、神経の代わりとなる薬を詰めて終了となります。この治療法は、歯の保存と痛みの軽減に非常に効果的な方法です。歯の根の治療を行った後は土台を作って被せ物をつけていきます。

②歯根端切除術(しこんたんせつじょじゅつ)

歯の頭(上)ではなく、根っこの方(下)からアプローチして、フィステルの原因となっている細菌や汚染物質を取り除く治療法です。歯の頭の方からアプローチする根管治療が行えない、あるいは根管治療による効果が認められない場合に限って行います。上記の治療がうまくいかなかったり、根っこが治療しにくい形をしているときなどに用いる方法です。

麻酔をして歯ぐきをメスで切開して、歯の根っこの先端と膿の塊を外科的に摘出する処置となるので、通常の歯の根っこの処置とイメージは異なります。

 

③ヘミセクション

ヘミセクションとは、下顎の奥歯のような根っこが2本ある歯の片方だけを外科的に切除する方法です。根の治療でも治癒する傾向が見られないことが条件です。歯の根だけでなく、歯冠(歯の頭の部分)も半分、取り除くことになります。歯を丸ごと抜くのではなく、感染源となっている歯根側だけ切除するので、奥歯としての機能をある程度は残すことができます。

 

③抜歯

①~③の治療が難しい場合や歯の根っこが折れてしまっている場合、その歯を残すと症状がさらに悪化してしまう場合など、どうしても歯が残せない理由がある場合に行います。

歯を抜くのに抵抗がある方もいらっしゃるとは思いますが、周りの歯や口の中の健康を守るためには必要な処置となります。放置することでますます状態は悪化しますので、早めに決断するのをおすすめします。

 

【OCEAN歯科からのメッセージ】

フィステルは歯ぐきにできるできものですが、お肌にできるニキビのようには治療することはできません。フィステルの原因となっている感染源をしっかり取り除くことによって治ります。単に「歯ぐきのニキビ」という感覚で軽視していると、歯を失うことになるだけでなく、感染がさらに広範囲に広がるリスクも生じるため、十分にご注意ください。

血液サラサラのお薬を飲んでいるときに注意すること

2024年2月13日

健康上の問題から、医科の病院にかかっていていろんな薬を飲んでいることもあると思います。ご自分が飲まれている薬について、どのような効果があるかをしっかり把握されているでしょうか?

薬の中には、血液がサラサラになる作用があるものもあります。全身の健康のためにその薬を飲んでいる場合でも、歯科治療の際には特に気をつけなければならない場合もあります。

今回は特に、その薬の作用と歯科治療に際して注意するべきことについてご説明していきましょう。

 

【血液サラサラの薬ってどんなもの?】

血液をサラサラにする薬は抗血栓薬(こうけっせんやく)というもので、血をサラサラにしたり、血小板が働きにくくなるために血が固まりにくくする薬のことです。実際に血液をサラサラにする薬を服用されている方は、脳梗塞・心筋梗塞・不整脈・心臓手術後などの患者さんが予防や治療のために飲んでいる方でしょう。

【血のかたまりができるとどうなるの?】

皆さんのからだは至る所に血管が巡っています。手を少し切っても、口の中の粘膜を少し傷つけても簡単に出血しますよね?その血管をふさいで詰まらせてしまう血のかたまりのことを血栓といいます。

血管の中にこの血栓ができてしまうと、血管が詰まって循環の不全が起こる血栓症という病気になってしまいます。血栓が脳に飛ぶと脳梗塞、心臓に飛ぶと心筋梗塞、肺に飛ぶと肺塞栓症(エコノミー症候群)となります。これらは一度は聞いたことのある病気ではないでしょうか?

血栓症の原因には下の3つがあります。

①血管によるもの
動脈硬化によって血管が固くなってしまうと、血液の流れが悪くなり血栓をできやすくなります。

②血流によるもの
飛行機などで長時間同じ姿勢をしていること等、血液の流れが悪くなることによって起こるもので、肺塞栓症(エコノミー症候群)などが代表的です。

③血液によるもの
通常より固まりやすい血液では血栓ができます。高血圧・糖尿病・高脂血症などの慢性疾患により、血栓が作られやすいです。ピル(女性ホルモン剤)も血液を凝固しやすい成分が含まれるため、血栓を引き起こす原因になることがあります。

 

【血液をサラサラにする薬の種類】

血液をサラサラにする薬は、大きく分けて、2つに分類されています。

それは、抗血小板薬と抗凝固薬というもので、病気により使い分けられています。

具体的な商品名は下の通りですが、聞いたことのある名前もあるのではないでしょうか?

①抗血小板薬
・バイアスピリン®︎、バファリン81®︎、パナルジン®︎、チクロピジン®︎、プラビックス®︎、プレタール®︎、ペルサンチン®︎、アンギナール®︎、アンプラーグ®︎、エパデール®︎、ロトリガ®︎、ロコルナール®︎、ドルナー®︎、プロサイリン®︎、オパルモン®︎、プロレナール®︎、エフィエント®、ブリリンタ®

②抗凝固薬の商品名
ワルファリン®、プラザキサ®、イグザレルト®、エリキュース®、リクシアナ®

 

【血液をサラサラにする薬を飲んでいる患者さんが注意すること】

どのような病気のためにどのような薬を飲んでいるかを正しくお伝えください。血液をサラサラにする薬を飲んでいると歯科の治療に注意が必要になる場合もあります。

もしも、歯科医院のスタッフに何も伝えないまま抜歯などの出血する処置をした際に、血が止まらなかったりして危険だったりとさまざまな問題があります。

もしも血液をサラサラにする薬を飲んでいる患者さんが抜歯をする必要があるときには、適切な止血処置を行う必要があります。もしもの時の出血に備え、しっかりと準備して抜歯などの処置を行和なければなりません。

また必要に応じて、血圧や脈拍等を確認しながら行うこともあります。

このように、薬を飲んでいることによって、いろいろなことを考えなければなりませんが、面倒だからといってご自身の判断によって薬を中止することは危険です。ですから、勝手に判断をして中止することは、絶対にしないでください。

かかりつけ歯科医院での抜歯が難しい場合は、総合病院や大学病院の口腔外科で抜歯を行ったりとご紹介をします。

 

【飲んでいる薬は歯科医院に報告をしましょう】

初めての歯科医院を受診する場合には、問診票などで飲んでいる薬などを記入してもらいますので、どのような薬を飲まれているか歯科医院も把握することができます。しかし、歯科医院にずっとかかっていて、途中から医科の病院で何らかの薬を処方された場合、歯科医院は把握することができません。ですので、血液サラサラの薬だけでなく、何か新しい薬を処方された場合は歯科医院のスタッフに教えてください。

普段、治療中に何気なく使用している麻酔薬や処方する薬の中には、医科で出された薬との飲み合わせや処置上の注意を必要とすることもあります。どのような薬であれ、個人的に判断してしまうのは危険です。

【OCEAN歯科からのメッセージ】

医科の病院から指示された薬を飲んでいても、歯科治療とは関係ないだろうと思っていた方もいるのではないでしょうか?どのような薬であれ、歯科医院スタッフへお伝えください。

くれぐれも自己判断で薬を飲んでいるのに何も言わずに歯科治療を受けたり、医科の先生に確認なしに薬を中止するようなことはやめましょう。

服用している薬をお伝えいただくことで、全身の状態を含めて歯科医院が状態を把握することもできます。大きなトラブルにならないためにも新たな薬を飲むようになったら、スタッフまでお伝えください。

「TCH」がもたらすお口のトラブル

2024年2月6日

無意識に歯を接触させる癖というものがあります。

専門的にはTCHといい、Tooth Contacting Habitの略で上下歯列接触癖というものです。

そんなことしてないよと思うかもしれませんが、意外にしている人が多いものです。

私たちは毎日、食事でかんだり飲み込んだり、会話をしたりなどで歯を接触させています。その接触する時間というのは瞬間的なもので、合計しても1日20分にしかならないと言われています。つまり、この20分以外で歯を接触させる必要はありません。

ところが、何かに集中している時や震えるように寒い時などはどうでしょう?

無意識に歯を接触させていることはないでしょうか。その他にも歯を接触させてしまうようなシチュエーションはあると思いますが、このような状態を長く続けてしまう癖をTCHといいます。

すごく弱い力で歯を接触させていたとしても、TCHがある場合は歯や歯ぐき、顎の関節や周りの筋肉に余分な力を加え続けていることになります。

 

【TCHはどんな時にしていることが多い?】

歯ぎしりや食いしばりもTCHの一種と考えていくとイメージしやすいかもしれません。

厳密には、もう少し軽い症状のことを示しますが、パソコンやスマートフォンを見ていたり、操作してる時などにも起こりやすいです。また、コンピュータゲームや勉強や読書をしている時も多いでしょう。あとは、下を向いて集中するような料理、工作、手芸などをしている時も多いかもしれません。また、緊張する場面でもよく起こりやすいと言われています。人前で発表しなければならない時や苦手な人と会うときは無意識に行なっていることも多いでしょう。

 

【TCHがあるときはどうなっているの?】

TCHがあるときは、顎を動かす筋肉が縮んで、歯や歯ぐき、顎の関節に力がかかり続けることになります。その加わっている力は軽く触れている程度の力から、グッとかみしめるような力までさまざまです。しかし、本人は無意識で行っているため、いつTCHが出ているかに気づきません。

 

【TCHによって起きる症状】

以下の症状はTCHだけが原因で起こる症状ではありませんが、TCHがあると悪化すると考えられています。

・顎関節症

・歯がしみるなどの知覚過敏症状

・歯がすり減る

・歯が欠ける

・歯がグラグラする

・歯の根っこにヒビが入る、歯の根っこが折れる

・詰め物がとれる、詰め物が割れる

・入れ歯が合わなくなる、入れ歯が壊れてしまう

・歯周病が悪化する

・むし歯が進行する

・頭痛がする

・肩が凝る

 

 

【TCHがあるかを確かめる方法】

TCHがあるかはご自分ではなかなか気づけません。

セルフチェックする方法をご紹介しますので、チェックしてみましょう。

このチェックをするときは、背もたれが垂直な椅子に座って行いましょう。背筋を伸ばして座り、正面を向いている状態でやってみてくださいね。

 

①まずは、目を閉じて上下の唇を軽く接触させてみましょう。

この時、唇を強く合わせないように気をつけてください。

上下の歯はどの状態になっているでしょうか?

しっかりかみ合っていたり、前歯だけがあたっている、奥歯だけがあたっている場合はTCHがあると判断できます。どこあたってなければ、TCHはないと言えるでしょう。

 

②目を閉じて、上下の唇を軽く合わせた状態にしてください。

そして、意識して上下の歯がどこにもあたらないように離しましょう。

歯と歯があたらない場合は、広く離す必要はありません。

この時にどんなふうに感じるでしょうか?

何も気にならない方はTCHはないと考えていいでしょう。

もしも、唇が閉じているのに歯が離れているのは違和感があったり、この状態を5分以上続けるのは無理だなと感じたり、歯を離そうとすると同時に唇も離れてしまう場合はTCHがあると考えていいでしょう。

 

③目を閉じて唇を軽く合わせてください。

上下の歯を軽く接触させてみましょう。

この時、どのように感じるでしょうか?

何も気にならなかったり、この状態でも5分以上いられるという方はTCHがありと考えていいでしょう。もしも、歯を接触させていることに違和感を感じたり、10~20秒経過したら顎や口の周りがなんだか疲れるなと感じる場合はTCHはありません。

 

【TCHがある場合、ない場合】

TCHがないときは、そのままの状態を維持していけばいいでしょう。

しかし、もしもTCHがある場合はできるだけ歯の接触を避けるようにする習慣をつけていく方がいいでしょう。無意識のため、なかなかやめようと思っても難しいところがありますが、減らすための方法をお伝えします。

TCHは病気ではありません。そのため、今すぐに医療機関で治療を受けなければならないというものでもありません。

しかし、無意識に行なっているものですので、意識してやめようとしてもうまくいきません。反射的に歯を離すといった行動をとるような習慣を身につけるのが一番効果的でしょう。

まずは、歯を接触させるということが、からだにとっていい状態ではないことをよく理解しましょう。その次に、TCHに気づいた時には、接触している歯をすぐに離すという行動を身につけましょう。「歯を離す」と書いた紙などを家の中のいろんなところに貼るのも効果的です。スマートフォンのリマインダーに設定して、定期的に思い起こすのもいいかもしれません。TCHは無意識にしているので、その紙やリマインダーを見た瞬間に歯を離してリラックスすることを心がけましょう。

このようにしていると、歯を接触させていることに自分でも気づくようになってきます。そうすると、紙やリマインダーを見ずとも歯を離すようになれます。もしも歯が接触していても、それに気づくまでの時間が今までよりも短くなるでしょう。最終的には、歯の接触に気づく前に無意識に歯を離せるようになっていきます。

 

 

【OCEAN歯科からのメッセージ】

今回は、上下の歯が接触するTCHについてご説明しました。

多くの方によく見られる習癖なので、十分に注意してください。

もしもTCHの症状の悩まされている方は、スタッフまでお気軽にご相談ください。TCHを単なる癖だと思っていると、思いもよらない深刻な症状が現れる場合もあります。少しでも気になる点があれば早めにやめるようにしていくのがいいでしょう。

 

お酒と口の健康の関係〜知っておきたい影響とケア〜

2024年1月27日

日々のストレス解消や楽しみの一環として、お酒を楽しむことは多いかもしれません。普段はあまり飲まれない方でも、仲間内での楽しい集まりやイベントなどでお酒を飲む機会はあるでしょう。お酒の飲み過ぎは健康にも影響を及ぼすことはよく知られているかもしれませんが、口の中にも影響を及ぼすことはご存知でしょうか?

むし歯や歯周病など、皆さんがご存知の口の病気も、お酒が影響を与えることはあります。しかし、だからといってお酒を飲んではいけないということではありません。お酒がどのように口の健康に影響を与えるかを正しく理解し、健康を害さないように楽しんでいくことが大事です。

今回はお酒が及ぼす口の健康への影響について解説していきたいと思います。

 

【むし歯とお酒の関係】

①お酒に含まれる糖質

アルコールそのものがむし歯を引き起こすことはありません。むし歯の原因になり得るのは、アルコールに含まれる糖質です。

お酒にはいろいろな種類がありますが、お酒に含まれる糖質は、むし歯菌にとっては格好のエサです。糖質が多く含まれているアルコールを摂取するほど、むし歯のリスクは高くなります。また、お酒が長い間口の中に入っていたり、そのまま歯みがきをせずに寝てしまったりすると、口の中は酸性に傾き、歯が少しずつですが溶けていきます。その結果、むし歯になりやすい状況になってしまうのですね。

お酒にもさまざまな種類がありますが、具体的には、原料に酵母を加えることによりアルコール発酵させて作る“醸造酒”や、醸造酒等に果実、薬草、香料などの成分を配合した“混成酒”は糖分が多いため、飲みすぎはおすすめできません。多飲することでむし歯になるリスクを高めてしまうことがあります。

また、お酒にはよく炭酸を使用したものもありますが、炭酸飲料も口の中を酸性にしてしまうため、むし歯やプラークの原因となってしまう可能性があります。また、他にも酸性のお酒としてワインなどがあります。

 

②むし歯になりにくいお酒

では、何のお酒でもむし歯になりやすいかというとそうではありません。

先ほど紹介した醸造酒、混成酒の摂取割合を少なくし、なるべく“蒸留酒”を飲むといいでしょう。

蒸留酒とは、醸造酒に熱を加えて気化させ、冷却して再び液体化したお酒のことであり、以下のものが当てはまります。

・ウイスキー
・ブランデー
・焼酎 など

 

③むし歯にならないために

長時間ダラダラとアルコールを摂取し続けないことも、むし歯予防につながります。

お酒を飲むときは長時間飲み続けるという方も多いですが、アルコールやおつまみなどの食べ物が口の内に長い間ある状態が続くと、むし歯の原因となる酸が発生しやすくなるためおすすめはできません。

 

【お酒と歯周病の関係】

①お酒は歯周病にどんな影響もたらすのか?

結論から言うと、お酒そのものが歯周病に悪いわけではありません。

しかしながら、お酒を飲むと酔っ払ってしまい、気持ち良くなってそのまま寝てしまう方もいるかもしれません。また、面倒であったりしてお酒を飲んだまま歯みがきなどのケアをしないまま翌朝を迎えることもあるでしょう。

そのようなことが多いことから、お酒は歯周病を進行させる原因の一つと言えるでしょう。

また、寝ている時というのは、通常の起きているときと比べて口の中のだ液の量は減少しています。だ液には口の中を潤すだけでなく、洗浄や殺菌効果があります。夜寝ている時にだ液が減少することで口の中は有害な菌が繁殖しやすくなっています。

お酒に含まれるアルコールは脱水作用があるため、だ液の分泌も減少します。これにより口の中が乾燥し、むし歯や歯周病のリスクが高まります。

もしも酔っ払ってしまっても、きちんと歯みがきを怠らずに行うことを忘れないでください。特に寝る前の歯みがきはむし歯や歯周病の予防に役立ちます。

 

② お酒に弱い人は歯周病のリスクが高まる可能性がある

お酒を飲んだ時に、何も変わらない人がいる一方で、顔が赤くなったり、心臓がドキドキしたり、脈が速くなったり、または頭痛やめまいなどを感じる人もいます。こうした方の身体に対しての影響の原因は何かというと、アルコールが分解されてできる「アセトアルデヒド」という成分に含まれる毒性が原因となっています。

人間の身体にはアセトアルデヒドを分解して排出する機能があるのですが、それには個人差があり、分解能力が低い人は上に記したような症状が出やすいのです。その分解能力の違いの原因は何かというと、一人ひとりの酵素活性の高さによって分解能力が決まるのです。

分解酵素の1つであるALDH2(アセトアルデヒド脱水素酵素2)という活性酵素には、個人差が非常に大きいこと、酵素活性は遺伝によって決まっていること、この2つがこれまでの研究で明らかになっています。

この酵素のタイプを大きく分けると、次の3タイプが存在します。

・お酒に強い活性型(GG型)       ・・・日本人では56パーセント

・すぐ顔が赤くなる不活性型(AG型)   ・・・日本人では40パーセント

・アルコールを受け付けない失活型(AA型)・・・日本人では4パーセント

これに対し、白人や黒人の人々は、ほぼ100%が活性型でお酒に強い方が多いとのことです。

活性型と歯周病の関係を研究した結果によると、お酒を飲んで顔が赤くなる人の歯周病リスクは、飲まない人の4.28倍も高くなることがわかっています。一方、お酒を飲んで顔が赤くならない人は、飲まない人と同程度のリスクと言われています。

結論としては、お酒を飲んで顔が赤くなる方は、歯周病になりやすい方であると言えるでしょう。そのような方は、飲みすぎず、身体に無理のない範囲でお酒との上手な付き合いをしてください。そして、歯周病からお口の健康を守るためにも、より一層歯周病予防に力を入れられることをおすすめします。

また、ここでひとつ気をつけてほしいのが、お酒に強い人は歯周病リスクが低いので予防をしなくても大丈夫と言うことではありませんので注意しておきましょう。

 

【OCEAN歯科からのメッセージ】

お酒を飲むことは楽しみの一つですし、止める必要はありません。しかしながら、その影響を正しく理解し、適切なケアを行うことで、健康な口腔状態を保つことが重要です。お酒を飲む習慣のある方は、飲んだ後にどのようにケアを行うべきか、どのような点に注意したらいいかなど、通常の定期検診でお話しすることも可能ですので、お気軽にご相談ください。

お酒を楽しみながら、口の健康も守っていきましょう。

「1歳6ヶ月未満の子ども」〜口の中の特徴と気をつけるポイント〜

2024年1月20日

1歳ごろの口の中は、上下の前歯 (4 本ずつ)が生えそろっている頃です。

月齢に応じて歯が生えてこないので不安に思われることもありますが、発育段階というのはあくまでも目安です。身長や体重に個人差があるように、お口の発育にも個人差があります。

まずは成長の過程を見守っていきましょう。そして、歯が生えてきたら、はじめての歯みがきを始める準備をしていきましょう。

今回は、はじめての歯が生えてくる頃に気になることや、気をつけるポイントも合わせて考えていきましょう。

【むし歯にはいつからなるの?】

生まれてすぐの赤ちゃんの口の中には、むし歯菌はいません。むし歯は、大人の使っている歯ブラシを子どもが口の中に入れたり、食べかけたものを与えたりすることで、むし歯菌がだ液を介してうつっしまうことから始まります。

保護者の口の中が汚れていたり、むし歯が多いと子どもにむし歯菌がうつるリスクが高くなります。ですから、家族みんなで定期的に歯科医院でメインテナンスをして、お口の健康を保っていくことが大切です。

 

【甘い飲みものは、飲ませていいの?】

ジュースやイオン飲料は酸性の飲み物です。そのため、酸が歯に接している時間が長くなることで、歯が溶けやすくなります。甘い飲みものを飲ませると、子どもは喜ぶかもしれませんが、口の中の環境にとっては良い状況とは言えません。哺乳瓶やストロー付きマグなどで甘味飲料を長時間飲まないように注意していきましょう。

 

【フッ化物(フッ素)塗布は、いつから始めればいいの?】

フッ化物にはむし歯予防効果があります。 歯科医院では積極的にフッ化物によるむし歯の予防をおすすめしています。上下の前歯が生えそろったら、歯科医院で フッ化物塗布を受けることをおすすめします。基本的には1年に2 回以上、継続的に受けることが効果的です。

 

【指しゃぶり、おしゃぶりをしているんだけど、どう対応したらいいの?】

しゃぶる行為には、緊張した時や不安な時に気持ちを鎮める効果があります。

ですから、無理にやめさせるのではなく、声かけをしたり、一緒に遊んだりして、しゃぶる頻度を減らしていくことからはじめましょう。 その後もずっとしゃぶる行為をやめず、離乳が完了して奥歯のかみ合わせができた後も続いていると、歯ならびやかみ合わせにも影響が出やすくなります。

おしゃぶりは 2 歳を過ぎたら、 指しゃぶりは 3 ~ 4 歳頃にはやめられるのが理想です。

 

【かかりつけの歯科医院は、この時期には必要なの?】

自治体における歯科健診(1歳半健診)が開始されるのに合わせ、歯科医院に通う習慣を始めてみるといいでしょう。子どもの口の発育段階に合わせて、歯みがきの方法などの指導を受けたることができます。この時期は、自宅では仕上げみがきがなかなか上手にできないなどと、不安に思うことも多くあるでしょう。仕上げみがきの状態もチェックしていくことができます。

また、歯科医院で定期的に口の健康状態をチェックすることで、必要に応じて歯や口に関する相談もすることができます。

 

【月齢による歯みがきの考え方】

・生後5~6ヶ月

下の前歯あたりの歯ぐきが固くなってきます。これは、もうすぐ歯が生えてくるサインです。

歯が生えてきたら歯みがきをしていきますので、口の中を触られるのに慣れていくことから始めていみましょう。頬に触れたり、口の近くを触られることからだんだんと慣らしていきましょう。

方法としては、清潔な大人の指で口の中をふいてあげるなど、スキンシップをとっていくことから始めます。

・生後7~8ヶ月

上下の歯が2本ずつ生え始める時期です。

歯が生えてきたから、さぁ歯みがきだ!と慌てる必要はありません。

すぐに歯みがきをしようと焦らずに、まずは歯みがきの準備をしていきます。いきなり歯ブラシを入れると、今までにない刺激で赤ちゃんはびっくりしてしまいます。湿らせたガーゼなどで歯をふいてあげましょう。

・生後9~11ヶ月

上下の前歯が 4 本ずつ生えている状態です。

奥歯のあたりの歯ぐきにもふくらみが出てきた頃でしょう。

口の中をガーゼでみがくことに慣れたら、次は歯ブラシを使って歯に触れてみましょう。いきなりゴシゴシと力いっぱいにみがくのではなく、歯ブラシに慣れてもらうイメージでしていくのがいいでしょう。

最終的には、歯をきれいにみがいていくことが重要ですが、まずは歯ブラシに慣れさせて、しばらくして慣れてきたらやさしい力で、1 本ずつみがいてみるといいでしょう。

・1歳~1歳6ヶ月

奥歯が生え始める時期です。

もしかしたら、奥歯から生えてきた歯がむずがゆいのか手でよく触っているかもしれません。

この頃には、朝晩の歯みがきを少しずつ習慣にしていくといいでしょう。

自分で歯ブラシを持ってみがきたがることもあるでしょう。その時は、必ず座らせて、目を離さないようにしてください。 歯ブラシを加えたまま転んでしまったりすることで、歯ブラシが口の中に刺さってしまう事故も考えられます。子どもに渡す歯ブラシは、仕上げみがき用の歯ブラシと別のものを用意しましょう。のど突き防止歯ブラシの使用もおすすめです。

もしも本人にみがかせる場合は、その後に必ず仕上げみがきをしていきましょう。

 

【OCEAN歯科からのメッセージ】

歯が何もなえていない状態から、乳歯が生えそろうまでには口の中にはダイナミックな変化が起こっています。いきなり赤ちゃんをびっくりさせるのではなく、優しく慣らしながら歯ブラシを覚えていってもらいましょう。

もしも口の中の変化や、ご自宅でのみがき方に不安があるときはお気軽にご相談ください。

歯の神経の治療ってどんなことをするの?〜根管治療について〜

2024年1月13日

歯ぐきの膿が溜まってしまったり、歯の神経が死んでしまった場合に行うのが根管治療です。歯の根っこである「歯根」を治療していきます。

歯の内部には歯髄腔と呼ばれる空間があり、その中には神経や血管などの入った組織が入っています。歯髄腔は歯根の内部にある根管という管につながっていて、神経や血管もその内部を走って、歯の外側に通じています。根管治療はこの「根管」を清掃・消毒する治療です。

 

【治療の期間はどれくらいかかるの?】

根管治療は、歯の根っこの部分の治療ですので、大変細かい作業となります。また、時間もかかる処置です。早い方は数回で終了しますが、歯の形状や症状の度合いによって、どれくらいの治療期間がかかるかは変わってきます。

長い場合は、数ヶ月、それ以上かかることもあります。

 

【根管治療の流れ】

根管治療の内容は、段階に応じて各ステップに分かれています。

①ステップ1:根管内のものを除去する

歯の根にまだ神経が入っている歯の場合には麻酔をして、神経と共に歯髄を取り除きます。
もしも神経をすでに取り除いてある歯の場合には、詰め物や被せ物を取り外してから、根管内に以前の治療で詰めた薬を取り除いていきます。

 

②ステップ2:根管の壁を清掃する

歯の根の壁をお掃除していきます。

この作業はとても重要で、治療の予後にも大きく影響してくるものです。根の形によって、清掃が複雑になることもあります。

歯の根っこ自体はとても細いものですので、使用する器具としては専用の針のように細いものを用いますリーマーやファイルと呼ばれるもので、さまざまな太さがあり、ギザギザが付いた針のような細い器具を使っていきます。

 

③ステップ3:根管を消毒する(数回)

根管の清掃が終わったら、細い根管まで行き渡るように専用の綿に薬をつけて消毒を行います。
綿がきれいになるまで、また症状が取れるまで薬の交換を繰り返します。

 

④ステップ4:根管に最終的な薬を詰める

根管の症状が取れたら、根管内に薬を隙間なく詰めていきます。これにより、根管内に細菌が入り込まないようにしていきます。

ここまでが根管治療の一連の流れです。

 

 

【根管治療中の痛みについて】

根管治療を行う場合、神経がまだ生きているときには麻酔をしてから処置をするため、麻酔が効けば治療中に痛むことはありません。

しかし、神経の炎症がひどい場合には麻酔があまり効かないこともあります。

一方で、麻酔をしないまま処置を行うこともあります。神経が死んでいたり、神経がない歯の場合は、麻酔をしなくても痛みが出ないことが多いため、そのまま麻酔をせず行うことがほとんどです。

ただ、根の先端に神経が残っている場合や、根の周囲の炎症が強くて痛みを伴う場合には麻酔をして行うこともあります。その歯の状態によって、麻酔をするかは判断していきます。

 

【どんな時に根管治療が必要なの?】

①歯の神経が炎症を起こし、ズキズキと痛むとき

むし歯が進行してしまうと歯髄に達して神経が炎症を起こします。その結果、ズキズキとした痛みが出るのです。このような場合、痛みも強く出ることもあり、早期に歯髄を取り除く必要があります。その後、空っぽになった根管を消毒し、きれいになったところで薬を詰める治療を行います。

 

②神経がない歯なのにズキズキしたり、かむと痛い時

痛みが出るのは神経がある歯だけではありません。神経を取った歯でも痛みが出ることがあります。これは根の奥に細菌が繁殖して炎症を起こしてしまっているような場合に起こります。
炎症を取り除くため、根管治療を行い、内部を消毒して清潔にしていく必要があります。

 

③歯の根の先に膿がたまった時

神経が死んでしまっている歯や神経を取って治療済みの歯の根の先端に膿がたまることがあります。これは根の内部にある細菌が増殖して、根管の外に膿をためてしまっている状態です。ご自分で痛みとして感じることもあれば、無自覚で定期検診などでレントゲンX写真を撮った際に偶然発見される場合もあります。放っておくとだんだんと悪化するため、すみやかに根管治療をしていくことが重要です。

 

④歯ぐきに白いかたまりのようなものができた時

歯ぐきにプツッと白いニキビのようなものができることがあります。ご自分で気づくことも多いです。これが長期間消えずにある場合は、根の先端の膿が溜まっている場所から歯ぐきに膿の出口を作っている可能性が高いです。この場合、レントゲンX写真によって確認していきます。

レントゲンにて根の先端の膿だまりが確認された場合、根の治療をする必要があります。

 

⑤歯ぐきが腫れた時

歯ぐきが腫れる原因が、上でご説明したような根の先端の膿が溜まっているような場合は、根管治療を行う必要があります。

 

【OCEAN歯科からのメッセージ】

このように歯の神経の治療といっても、さまざまな症状から状態を適切に診断していく必要があります。レントゲン撮影などの必要な検査を行い、どのような原因で今の症状が出ているかを調べてから処置を進めていきます。

歯の形態や状態によっては治療期間が長くなることもありますので、一概に何回で終わる処置とお伝えできない場合もありますのでご注意ください。

口の中に傷やできものができた場合

2024年1月5日

気づいたら口の中に傷ができて痛かったり、できものができて気になったことがないでしょうか?放っておくべきか、歯科医院に見せに行くべきか分からないこともあるかと思いますが、どのようなことが考えられるかについてご説明していきます。

 

【感染しているかも?】

もしも痛みや炎症がある場合は、感染している可能性があります。

うがいなどをして口の中をまず清潔にしましょう。様子をみても治らないときや腫れて膿がたまるような場合は、歯科医院に来院されてください。必要ならばレントゲン写真などの検査をしていきます。もしも必要ならば、専門の口腔外科の受診をおすすめします。

痛みもなくできものがだんだん大きくなるような場合は良性腫瘍やがんの可能性もありますので、気になる方は歯科医院での診察を受けましょう。

 

 

【どのような可能性が考えられるか?】

①褥瘡性潰瘍(じょくそうせいかいよう、外傷性潰瘍ともいいます)

とがった歯やとがった歯のかぶせ物や詰め物、あわない入れ歯などがこすれて傷を作るような、慢性的な刺激があると潰瘍(かいよう)になることがあります。この場合は、舌で触ったりすると鋭利な面があるので、ご自分でも原因が分かりやすいかもしれません。

傷口は平たい灰白色や黄色の膜で覆われていて、痛みはあまり強くはありません。

治療法としては、あたっている尖った歯を丸めてもらったり、入れ歯の修理をすれば、10日くらいで治ってきます。

 

②口腔がん

体の各種臓器にもがんはできますが、口の中にもがんができることがあります。特に、口の中にできる悪性腫瘍を特に口腔がん(こうくうがん)といいます。これは、口の中のさまざまな所にできるがんです。

一般的に知られている胃がんや肺がんと違って、ほとんどのがんが目で直接見ることができるのが口腔がんの特徴です。

潰瘍になるものが殆どで、見た目には口内炎やその他の潰瘍と似ているので、気づかないこともあります。その他の潰瘍とくらべて、痛みも少ないのが口腔がんの特徴です。他のがんと同様に、きちんとした治療が必要です。

症状としては、ほとんどの場合、初期のがんでは自覚症状も少なく痛みもほとんどないようです。
進行すると、さまざまな自覚症状が現れてきます。

主な自覚症状としては、痛みが最も多いです。例えば、食べ物がしみたり、口内炎がなおらなかったり、首のリンパ節がはれるなどの症状があります。
また次のような症状も見られることもあります。
・容易に出血したり治らない腫れがある

・舌や粘膜の上の色が変化(白・赤・黒に見える場合があります)した

・しこりがある

・厚くなったざらざらの点、かさぶたや潰瘍ができた

・口の中の痛みやしびれ感がある

・物が噛みづらい

・飲み込みにくい

・話しづらい

・顎や舌が動かしにくい
・噛み合わせが変わった

・急に義歯が合わなくなった

このような症状が現れてきますが、とくに自覚症状がない場合もあります。

原因としては、口の中が不衛生な人、う蝕や義歯で常に舌などに刺激がある人が多いようです。また、他のがん同様にタバコやお酒も発生原因であるともいわれています。

 

【がんの診断】

もしも、がんの可能性が疑われる場合、診断としては超音波検査などの画像検査を行う他に、表面をこすったり、細胞を吸い取ったりして悪性度を調べる細胞診検査があります。また、腫瘍の一部を切り取って調べる組織検査などが一般的なものです。
がん細胞が発見され、がんと診断がつけば、病変の大きさや根の深さや広がりの程度を正確に診断するために、CT検査やMRI検査などの画像検査を行い、治療方針を検討します。

 

【最も多いがん】

舌がんは、口腔がんの一つで、口のなかにできるがんの中では、最も多いがんです。

発生頻度も口のなかにできるがんの中で1/3以上を占めます。そのほとんどが 扁平上皮癌というものです。男女比は約2:1と、男性に多く見られのが特徴です 。

舌がんの原因は、はっきりとはしていません。

しかし、歯並びの悪い歯や、破損した金属冠や尖った角のある食品などが常に舌に当たったりすることによる慢性的刺激によって、舌に潰瘍や小さなしこりができ、長い期間刺激が続くことにより、それが誘因となり発生することがあります。
また、熱い食品によるやけどや度重なる過度な刺激が誘因となることもあります。習慣的な喫煙の習慣や飲酒による慢性的刺激もがんの発生の要因となる可能性があります。
さらに、刺激の強い香辛料や酸味・アルカリ分の強いもの、高塩食品などによる刺激も、口腔内の粘膜を損傷する可能性があり、発生リスクが高まるといわれています。

このようながんは、他のがんと同様に、早期発見、早期治療が最大の良い結果を与えることはいうまでもありません。周囲組織への浸潤(ひろがり)がなく、腫瘍の大きさは2cm以内で、リンパ節に転移のないものほど予後は良好です。

 

 

【OCEAN歯科からのメッセージ】

何気ない傷やできものだと思っていても、なかなか治らなかったりした場合にはきちんとした原因があります。もちろん、ただの口内炎であったり、よく舌をかんでしまうことによるものであることも少なくありません。また、歯の根っこの炎症によるものである場合もあります。

しかしながら、長引く口の中の異常は放っていても良いことはありません。もし何か気になることがあれば、お気軽にご相談ください。そして、このような病気を早期に発見するためにも日頃からのメンテナンスはとても役に立つものです。ぜひご活用ください。

抜歯後の再出血した時の対処法と注意点

2023年12月23日

抜歯を歯科医院で行い、血が止まったことを確認して家に帰ったのに、また出血してきて困った経験などはないでしょうか?出血量にもよりますが、不安になる方も多いと思いますので、今回はそのような場合の対処法と基本的な抜歯後の注意点についてお伝えしたいと思います。

 

【再出血した時の基本的な対処法】

もしも再出血してきた場合は、抜歯したところを清潔なガーゼやティッシュでしっかりとかみましょう。ガーゼまたはティッシュなどを、自分の歯と同じくらいの大きさに丸めて、30分間しっかりとかみ続けます。ゆるくかむのではなく、しっかりかむのがポイントです。
その後、出血量が減れば、問題ありません。

 

【抜歯後の注意点】

①うがいを控える

よく抜歯後に気持ち悪い、血の味がするからといって、何度もうがいをされる方がいます。

血が止まらないからといって口をゆすぎすぎてしまうと、血液のカサブタのようなものが剥がれ、血が止まりにくくなります。また、血液のカサブタができなければ再び出血してきてしまいます。
足を擦りむいてケガした時を思い浮かべてください。出血してから時間が経つと、血が固まってきてカサブタになっていますよね?お口の中でも同じことです。

出血している理由は、「傷口を治そうとしているため」なのです。
出血を気にして何度も激しくゆすぐことをせずに、清潔なガーゼやティッシュで圧迫して血を止めましょう。
もし激しくゆすいで血のカサブタができるのを妨げてしまうと、傷口が塞がらずにドライソケットと呼ばれる状態になってしまいます。

ドライソケットとは、抜歯した後の穴が血液で覆われず、顎の骨がむき出しになってしまう状態の事を言います。骨の上に歯ぐきが作られず、食事の際ものが入り込むと骨に直接当たるため激しい痛みを伴います。口を激しくゆすぐことを避ければドライソケットになることはありません。
抜歯後の血液は、粘膜を保護するのに大切な役割がありますので、特にうがいのし過ぎなどには気をつけましょう。

もし口の中に血が溜まってしまい気持ちが悪い場合は、吐き出すようにして、できるだけゆすがないようにしましょう。不快に感じる方もいるかと思いますが、1~2日は口を激しくゆすぐのは控えてください。

 

②血流が良くなるようなことはしない

具体的には、以下のことはしないようにしましょう。

・お酒を飲まない

・激しい運動をしない

・長風呂はしない

抜歯をした後にお酒を飲んだり、激しい運動や長風呂をすると、血の巡りが良くなって出血しやすい状態になり、再度出血することがあります。抜歯をした当日は、お酒を飲むことは控えて、運動などの血流が良くなりそうなことも翌日以降に行うようにしましょう。また、お風呂はシャワー程度にしてからだが温まり過ぎないようにしましょう。

抜歯をした当日~2日後は、だ液に血が混じったり、血の味がしたりすることはあるかもしれません。しかし、特に感染を起こすなどの異常がなければ、出血や痛みは徐々に軽減してきます。
歯を抜いた部分は触らないようにして、体を安静にしましょう。

 

③処方された薬はきちんと飲む

感染などのトラブルを避けるために、処方されたお薬は指示通りに飲んでください。

痛み止めの薬、感染予防の抗生物質を処方すつことが多いかと思いますが、痛み止めは痛みがあった時だけで大丈夫です。

抗生物質は痛みがなくても全て飲みきるようにしましょう。痛みがないからといって、途中で抗生物質を飲むのを止めてしまう人が少なくありません。しかし、抗生物質をこういった中途半端な使い方で服用することは非常に危険です。抗生物質は適切な濃度、適切な期間使用することで、抗菌力が効果的に発揮されるため、細菌は生き残ることができずに死滅します。もしも中途半端な濃度、中途半端な期間で抗生物質を使用すると、細菌は死なない程度の抗菌力によって、「耐性」を獲得してしまうことになるのです。

薬のアレルギーがある方や、現在別の薬を飲んでいる方は、事前に医師やスタッフにお伝えください。おくすり手帳をお持ちの方は、抜歯の際に持ってきていただけると幸いです。
薬を飲んでお腹がゆるくなったり、気分が悪くなったりしたらすぐにご相談ください。

 

④抜歯した部位を指や舌で触らない

歯を抜いた部位というのは傷口です。そのため、指や舌で触ってしまうとばい菌が入り感染をおこす原因となってしまいます。またせっかくできたカサブタがはがれてしまい、治りが悪くなったり痛みが出ることもあります。

気になるからといって、むやみにさわらないようにして下さい。

 

【OCEAN歯科からのメッセージ】

血が止まっているはずなのに血の味がするのは不安になりますよね。出血は止まっていても、通常は翌日くらいまでは「唾液に血がにじむ」ので、血の味がしたとしても、この程度であれば気にしなくても大丈夫です。口の中は常にだ液が流れているので、だ液と血液が混じることでにじんだ程度の血の量でも多く感じてしまいがちです。抜いたところからダラダラと絶えず目に見えて出血し続けていて、かんでいるガーゼなどがすぐに血で染まってしまうようであれば、対処が必要です。しかしながら、実際はそこまでの量ではないことがほとんどです。

また、もしもドライソケットになったしまった場合は、抜歯後2~3日で痛みが出始め、ズキズキと激しく痛むのが特徴です。もしも抜歯後、痛みが長引いて弱まらない(2週間程度、あるいはそれ以上)、特に飲食時の刺激で痛むなどの症状がありましたら、すぐに歯科医院に来院してください。

抜歯後は傷がある状態ですので、日常生活に支障はないですが、血の巡りが良くなるようなことや抜歯後の穴を傷つけるようなことはやめましょう。

細菌以外の原因で歯がだめになる?〜咬耗症について〜

2023年12月17日

むし歯や歯周病が口の中の細菌によって歯をダメにしてしまうことはみなさんよくご存知のことかと思います。では、細菌以外のものによって歯がもろくなったり、傷んでしまうことがあるのをご存知でしょうか?

むし歯、歯周病につづく歯科疾患として知られるのがtooth wear。初めて聞かれる方も多いのではないでしょうか。

聞きなれない言葉だと思いますが、歯科の用語で、口の中の細菌が原因ではないのに、歯が溶けたりかけたりする病状のことを意味します。

Tooth Wearは大きく4つに分類されます。

・咬耗症(こうもうしょう)

・磨耗症(まもうしょう)

・酸蝕症(さんしょくしょう)

・アブフラクション

これは、生活習慣・口腔習癖によって引き起こされる歯の病気と言えるかもしれません。

今回はこのTooth Wearの中でも、咬耗症についてご説明していきたいと思います。

 

【咬耗症ってどんなもの?】

通常、食事をするをときには、上の歯と下の歯は接触してかみ合うことによって、食べ物をかみ砕きすり潰しています。そしてそれが、体内に運ばれ、栄養となります。

この時、上の歯と下の歯はほんの少しずつですが削れていっています。実際に生えたての歯というのは尖っているのに、使っているうちに丸っぽくなめらかになていくものです。生えたてのお子さんの歯を見ると、想像しているよりも鋭利な部分もあるのが特徴的です。

咬耗自体は、誰にでも起こっているものであり、特別珍しいことではありません。使っているうちに道具の形が変わっていくことに似ています。

毎日の食事によって少しずつ歯への負担は増加していきますが、他に悪い口腔習癖や歯への負担となる食生活などによりさらに歯が削れてしまいます。

これが病的に現れたものが咬耗症です。

 

【咬耗症の原因は?】

咬耗症の原因としてはさまざまなものがあります。

①歯ぎしりやかみしめ

寝ている間の「歯ぎしり・かみしめ」を無意識のうちにやってしまっている方もいるのではないでしょうか?起きたら顎がなんだかだるかったり、痛いこともあるかもしれません。

また「食いしばり」も歯には強い力がかかっています。特に寝ている間というのは、起きているときよりも更に強い咬合力がかかっているというデータもあります。このような習癖がある人は気をつけなければなりません。

②食習慣

・硬い物をかむのが好き

硬いものをかむのは悪いことではありません。しかし、その頻度が問題です。
過度に氷やするめなどの硬いものを好んで食べていると、時に歯がすり減るだけでなく欠けてしまうこともあります。

・咀嚼(そしゃく:食べ物を噛む動作)時間
丸呑みせず、しっかりとかむことは大事です。

ただ、咀嚼時間が過度に長いとそれだけ、歯に負担がかかり歯がすり減ってしまう可能性はあります。適度にかむことを意識してください。

 

【咬耗症をさらに悪化させる増悪因子】

①歯並び

歯並びやかみ合わせが悪く理想的な位置に歯が並んでいない場合、上の歯と下の歯の噛み合わせが、どうしても強くぶつかり合ってしまったり強く擦れてしまう事があります。そうすると、その歯の強く当たっている所だけが過度に削れて形が変わってしまいます。

変に歯がすり減っていたり、形が変わっているところがあるときは要注意です。

②被せものや詰めもの

クラウン(被せもの)やインレー(詰めもの)が歯よりも硬い素材のものだと、かみ合う相手の歯はその硬さに負けて少しずつすり減っていきます。

【咬耗症の症状】

咬耗症は、気づかないうちに日々の積み重ねによってジワジワと歯が削れていきます。

実際にどのような症状が起こるのでしょうか。

①歯の形が変わっていく

上の歯と下の歯がかみ合っている部分が異常に削れてしまっている場合などは、咬耗症と診断されます。少しずつの変化は気づきにくいかもしれませんが、もともとの歯の形から大きく変わってしまっている場合などはご自身が目で見て分かるでしょう。

②知覚過敏

ご自身で一番分かる症状としては「知覚過敏」です。

これは、歯の表面を覆っている硬いエナメル質というものが、徐々に削れていくことによるものです。エナメル質がすり減って無くなってしまうと、エナメル質の下にある象牙質が表面にむき出しの状態になります。象牙質には、神経へと続く象牙細管(ぞうげさいかん)という細い管があるので、象牙質がむき出しになると痛みを感じるようになります。

これによって、冷たいものなどがしみる知覚過敏になるのです。

 

【咬耗症の治療】

治療法は、患者さんの症状の進行具合や原因によってそれぞれ異なります。

①食生活・生活習慣について

まずはご自身の食生活・生活習慣をお聞きして、咬耗症となっている原因をできるだけ取り除くことから始めます。まずはご自身が「なぜ咬耗症になったのか?」を自覚することが重要です。そして、日常生活においてできるだけ歯への負担をかけないようにしていきましょう。

②寝る時にマウスピースを使用する

寝る時の歯ぎしりや食いしばりが強いことにより咬耗症が起こっている場合には、少しでも歯がすり減ってしまうのを防止するためにマスウピースを作成し、寝るときに使用してもらいます。

このマウスピースは歯形を採ることにより、一人一人オリジナルのマウスピースを作ります。これは歯科医院でしか作ることはできません。

保険で作成することはできますが、マウスピースを失くしてしまったり壊してしまっても、一度作ると最低半年間は作り直すことができませんので気をつけましょう。

③矯正治療を行う

かみ合わせや歯並びが悪いことによって起こっている咬耗症には、それを解消するために歯科矯正が必要になります。

④知覚過敏の治療

冷たいものがしみる知覚過敏には、その状態によって治療法はさまざまですが、薬剤を塗布する方法やプラスチックの材料などを使って削れているところを覆う治療を行う方法があります。

 

【OCEAN歯科からのメッセージ】

ただ歯がすり減ってきたからと放置していると、知覚過敏などの症状が出たり、気づかないうちに症状が進行していることもあります。もしも変だなと思うことや痛みなどの症状が出た場合は、すぐにご相談ください。

また定期的なメンテナンスを続けていくことで、少しずつの変化に歯科医院のスタッフも気づくことができ、その都度適切な指導をすることが可能になります。

歯石には種類がある?隠れた歯石?

2023年12月9日

歯石がついているから気になったり、歯石を取ったらザラザラがなくなってスッキリした経験はあるのではないでしょうか?

では歯の石と書く歯石とは、実際には何かご存知でしょうか?

今回は歯石について、その成分や隠れた歯石についてもご説明していきます。

 

【歯石とは?】

歯石とは、歯についた歯垢(プラーク)と呼ばれる細菌の固まりが、唾液の成分で石灰化を起こして固まったもののことを意味します。ブラッシングでみがき残した歯垢というのは2日ほどで石灰化が始まります。そして、その後、約15日間で歯石に変わってしまうと言われています。

数日みがき残してしまうことで、このような変化が起こるため、毎日きちんとブラッシングすることが重要なのです。

歯垢はやわらかいので、爪などで擦ると取れますが、歯石は歯にこびりついているため、自分でみがいても取ることは難しいです。実際に、目で見えているのに取れないなと感じている方もいるのではないでしょうか?

 

 

【歯石を取るために】

通常、歯石を取るのは歯科医院で行います。

市販でも歯石をとる道具は販売されていますが、よく分からないまま無理に取ろうとすると、歯の表面や歯ぐきを傷つけてしまうため危険です。そのため、必ず歯科医院で取るのをおすすめしています。

 

【見えている歯石と隠れた歯石?】

みなさんが見えている歯石は、白いものがほとんどではないでしょうか?実際に、歯垢かと思ってみがいても取れないのがこの歯石です。

実は、歯石には白いものだけでなく黒いものもあるのです。

自分で鏡などで認識できるのが、歯ぐきの上にできる白い歯石です。専門的には「歯肉縁上(えんじょう)歯石」といいます。

そして、もう1つは歯ぐきの下にできる黒い歯石です。専門的には「歯肉縁下(えんか)歯石」といいます。ほとんど見ることはできませんが、稀に歯周病がかなり進行している方などは、歯ぐきがブヨブヨに腫れて、その部分の歯に黒くて硬いものがついていることがあります。もしかしたらそれは縁下歯石かもしれません。

このように歯石には大きく2種類ありますが、それぞれ詳しく説明していきます。

 

①歯ぐきの上にできる歯石(歯肉縁上歯石)

歯ぐきの上にできる歯石のことを歯肉縁上歯石といいます。ほとんどのものが、目で見て確認ができる歯石です。

この歯石はどのようにできるかというと、だ液とカルシウム成分が結びついて歯垢(プラーク)が石灰化して歯石となって硬くなります。だ液腺のすぐ近くにできやすいのが特徴です。

認識しやすいのは、下の前歯の裏側と上の奥歯の外側ですが、ベロで触ってみるとガサガサしていたり、自分で鏡で見ると付いているとわかるのではないでしょうか。

色は乳白色や黄白色をしています。

その他にも何個か特徴が挙げられます。

・歯肉縁下歯石と比べると量が多い

・比較的、できるのが早い

・歯肉炎の原因となる

・歯肉縁下歯石よりやわらかく、比較的簡単に取り除くことができる

・歯肉縁下歯石に比べて病原性は弱い

歯肉縁上歯石は、歯垢が原因です。そのため、正しいブラッシングをすることによって防ぐことができます。日頃からのブラッシングがきちんとできているかの確認にもなりますね。

 

②歯ぐきの下にできる歯石(歯肉縁下歯石)

歯ぐきの下にできる歯石のことを歯肉縁下歯石といいます。

歯石といえば、白っぽい色をイメージするだった方にとっては驚きかもしれませんが、歯肉縁下歯石は黒っぽい色をしています。歯肉縁下歯石は、歯周ポケットという歯ぐきの内側の深いところや歯の根元にくっついているため、直接見ることはなかなかできません。そのため隠れた歯石と呼ばれることもあります。

では、なぜ歯ぐきの下にある歯石は黒い歯石になってしまうのでしょうか?

歯肉縁下歯石というのは、歯垢に血が混ざることにより作られます。

歯肉縁下歯石が付いている場合は、歯周病がある程度進行している状態です。また、白い歯石でもそのまま放置していると、ザラザラした表面に歯周病菌が繁殖し、歯周病が悪化する可能性もあるので注意が必要です。

他の特徴としては次のものが挙げられます。

・歯肉縁上歯石と比べて作られるスピードが遅い

・歯肉縁上歯石に比べてかなり硬いため、取り除くのが難しい

・歯茎からの出血や歯周ポケット内の歯垢が原因になる

・歯肉縁上歯石に比べて病原性は高い

このように、普段、白い歯石しか知らなかった方からすると、黒い歯石も早く取る必要があることはわかっていただけると思います。

 

 

【歯石を取る方法】

歯科医院で歯石を取り除く際には、特殊な器具を用いて行います。特殊なフックのような形をした器具で、歯と歯のすき間をフックのような器具でカリカリとしたり、電動のシューっと音のなる器具で歯石を取ってたりします。この器具はスケーラーと呼ばれるものです。

スケーラーには2種類あり、ハンドスケーラーと超音波スケーラーとに分かれます。ハンドスケーラーは日用品店などでも見かけたことはあるかもしれません。微調整して動かせるため、狙った細かいところの歯石を取り除くのに便利です。

超音波スケーラーは水を流しながら、キーンと音がしながら歯石を落としていきます。

この2つのスケーラーを使い分けながら、丁寧に歯石を落としていきます。

白い歯肉縁上歯石であれば、スケーラーによって簡単に取り除くことはできますが、歯肉縁下歯石は、通常のクリーニングだと痛みを伴うため、麻酔をして除去をすることがあります。歯周ポケットの検査をして、状態が悪かったり炎症が強いときは麻酔をして歯肉縁下歯石を取り除いていく必要があります。

 

【 OCEAN歯科からのメッセージ】

このように歯石には2種類あります。どちらも定期的なメンテナンスをしていれば、きちんと除去することが可能です。

まずは歯科医院での歯周病の検査をして、歯ぐきの炎症状態や歯石がどれくらい付いているかを確認していくことが必要です。

定期的なクリーニングをしていくことで歯周病の進行を抑え、お口の健康を守っていきましょう。

初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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