歯科でのレントゲンとCTの違い

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歯科でのレントゲンとCTの違い

2024年5月11日

歯科医院で撮影するレントゲンとCTですが、何がどのように違うかご存知でしょうか?

いずれも目に見えない内部組織を撮影するということは同じですが、撮影する目的や写すのが得意な分野、被曝する量、費用の面などで様々な違いがあります。今回は歯科医院で撮影するレントゲンの種類やCTについてご説明していきます。

 

【歯科医院で撮影するレントゲン】

①パノラマエックス線写真

顎全体の撮影をすることができ、口の中を全体的に、ある程度把握することができます。初めて歯科医院にかかるときや、治療後などからしばらく期間があいて口の中の変化が予想される場合などに撮影します。口の中全体の状況を知ることができるため、一部分だけでなく全体的な口腔内の状態をご説明することが可能になります。

それでは、歯科で撮影するのはパノラマエックス線写真だけでいいのでは?と思われるかもしれませんが、この撮影が全てがに対応しているというわけではありません。口腔内全体の様子を診るのには適していますが、一部分を細かく写し出したい場合には②に示すデンタルエックス線写真の方が適しています。むし歯など細かい部分に関してはデンタルエックス線写真を利用することになります。

 

 

②デンタルエックス線写真

歯科医院で撮影するメインのレントゲン写真です。皆さんもむし歯などを詳しく調べるために、小さなフィルムを口の中に入れて撮影したことがあるのではないでしょうか?

この小さなフィルムで撮影するものをデンタルエックス線写真と言います。このレントゲン写真の特徴は、診たい症状のある歯に焦点を絞って撮影しているので、細かい部分までしっかりとクリアに写し出されています。パノラマエックス線写真では分からなかったむし歯や歯周病の状態などがより詳細に分かるため、正確な診査・診断ができ、適切な治療計画を立てて治療を進めていくことができます。

レントゲン写真では、硬い部分は白く、柔らかい部分は黒く写ります。金属でできた詰め物や被せ物は放射線を通さないので真っ白に写ります。一方で、むし歯になった部位というのは歯の質が柔らかくなるため、その部分が黒く写りむし歯だと判断ができるのです。その他にもデンタルエックス線写真では細かい部位まで歯がどのような状態になっているのかを把握することが可能です。

 

【レントゲンだけでなくCTを撮影する理由】

2種類のレントゲン写真についてご説明してきましたが、口の中全体と細かい部分が分かるなら歯科治療にはこれらのレントゲン写真だけで全て分かるのでは?と思われるかもしれません。しかしながら、レントゲン写真では全てが平面的に写るため、縦方向の疾患や症状を見ることはできません。つまり2D(二次元)的に写るので、3D(三次元)のように立体的な構造というのは分からないんですね。

一方でCTは、立体的に撮影することができます。人間の構造は立体ですので、そのまま内部の状態がどのようになっているのかを写し出すことが可能になります。CTを撮影することで、病巣がどこにあるのか、骨の内部はどのようになっているのか、歯と骨の関係なども含めていろんなことが分かるのです。レントゲン写真に比べて、CTはイメージがしやすく患者様の目から見てもわかりやすい画像で表示されます。

 

【レントゲンとCTは何が違うの?】

レントゲンとCTのどちらもエックス線を使用して撮影していきます。通常のレントゲン写真は一方向からエックス線をあて、体の中を2次元的に画像にしたものです。それに対してCTでは、からだの周りからエックス線をあて、3次元的に画像にするため、より詳しく状態を把握することが可能になります。両者の大きな違いは「二次元で平面的」なのか「三次元(3D)で立体的」かの違いです。

歯科でいう「レントゲン」とは①パノラマエックス線写真と②デンタルエックス線写真のことを指し、CTと区別されています。

 

【CTについて】
CTとは「Computed Tomography」の略であり、日本語では「コンピューター断層撮影」と訳されます。CTはからだの周りに多数の方向からエックス線を照射して、からだから通り抜けてきたエックス線をを機械で読み取り、画像として表示します。また、その画像を重ね合わせることで立体的な画像(三次元な画像)を作り出すこともできます。その結果、まるでからだの内部を見ることができるような立体的なイメージの像を表示することができるのです。

歯科医院では、レントゲンを撮影した上でもう少し詳しい情報を知る必要がある場合にだけ、CTを撮影していきます。通常のむし歯の治療やかみ合わせの状態確認などはレントゲンだけで行います。CT撮影を必要とされるのは、インプラント治療を行う前の診断や骨の状態の確認、歯の根っこの治療における診断、お子さんであれば歯が変な方向に生えてきそうな場合の位置関係の把握などにも使用します。縦方向だけではなく、水平方向も正確に判断できるCTを使用することで、正確な診断と治療を行うことが可能になります。

また、口腔外科で顎関節の手術が必要な時なども詳しく調べる必要があるため、CT撮影を行うこともあります。

 

 

【OCEAN歯科からのメッセージ】

正しく診査・診断をするためには、症状や将来的な予測をするためにもレントゲン写真やCTを使い分けていくことが重要です。レントゲン写真よりも詳しい情報が知りたいときにはCTを、むし歯がどのような状態なのかといった部分的な情報を知りたいときにはレントゲン写真をというように、患者様の状態に応じて使用していきます。最適な診査を行なって、適切な治療をしていきましょう。

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