おしゃぶりについて
2023年8月25日
お子さんにおしゃぶりは使用されていたでしょうか?
また、おしゃぶりに対してはどのようなイメージをお持ちでしょうか?
おしゃぶりを使い始める理由として、
「赤ちゃんだし、何となく」
「赤ちゃんらしくてかわいいから」という軽い気持ちで使われている方も多くいらっしゃいます。
また、赤ちゃんが泣いたときに泣き止ます手段として、おしゃぶりを使用する方もよくお見かけします。
しかし、使っていくうちにいざやめさせたいと思っても、
「おしゃぶり無しには寝てくれない」
「本人が離さない」
「これがあると静かにしてくれる」と本人にとってもなくてはならないものになってしまいます。
一時期、「おしゃぶりは舌やあごの発達を助けて鼻呼吸を促す」と言われていたこともありました。しかし、これに対しては、はっきりとした医学的根拠はありません。
乳児突然死症候群(SIDS)を防ぐとして推奨していた米国小児科学会も、最近ではそのようなフレーズはほとんど見かけなくなりました。
また、おしゃぶりをしていないのに改めて使用をおすすめするということはありません。
おしゃぶりをすすめる場合があるとしたら、低体重で生まれた子などの場合などでしょう。
哺乳のトレーニングとして産科・小児科から使用を勧められているケースがあります。
そのような場合を除いては、歯科の分野からはおしゃぶりをおすすめはしません。
おしゃぶりは、指しゃぶりほどではないにしても、おしゃぶりを長い間使用すると乳歯のかみ合わせに悪い影響が出てしまいます。
日本小児科学会や日本小児歯科学会なども「おしゃぶりは出来るだけ使用しない方がよい」との意見が発表されており、寝ている時に使ったり、長期間使用することで歯のかみ合わせが悪くなるなどの悪影響が重視されています。
しかし、子育て中は保護者の方にとっても初めてのことだらけで、赤ちゃんが泣くとどうしていいかわからず困ったり、公共の場などで泣き止ますのに使うと助かる方もいらっしゃるでしょう。
お子さんを育てている保護者の方からすると、ありがたい道具です。
口の中の発達やかみ合わせを考えると、使用をおすすめはしませんが、泣いている赤ちゃんをあやすための一つの手段として、おしゃぶりを上手に使うことは悪いことではありません。
使い過ぎると弊害はありますが、もし使うのであれば次の点に必ず気をつけましょう。
【使用する場合の注意点】
①ことばを発したり、覚えたりする1歳過ぎまでにおしゃぶりのホルダーを外して、常時使用しないようにしましょう。
②遅くとも2歳半までにはおしゃぶりを卒業しましょう。
③もしも4歳以降になってもおしゃぶりが続く場合は、小児科の先生にご相談しましょう。
【おしゃぶりがかみ合わせなど、顎顔面に与える影響】
通常のかみ合わせは、上の歯が下の歯に覆い被さる形で上下の歯がかみ合っていますが、おしゃぶりを続けていると、2歳で「開咬」というかみ合わせに高い確率でなってしまいます。
開咬とは、前歯に上下方向の隙間ができる不正咬合のことで、奥歯でしっかりかんだ際にも上下の前歯が噛み合わない状態のことをいいます。おしゃぶりをくわえている時間が長いと、段々と上下の前歯の隙間が開いてきて開咬になっていきます。
5歳まで続けると、開咬はより悪化してしまいます。
また、おしゃぶりを使用している子どもは、使用していない子どもと比べて、出っ歯や開咬、乳臼歯交叉咬合(乳歯の奥歯のかみ合わせが上下反対に咬んでいる状態)になる確率がとても高く、かみ合わせに大きな影響を与えます。
1歳半、2歳でこのようなかみ合わせであっても、おしゃぶりを止めることでかみ合わせの異常は改善しやすくなります。しかし、乳歯の奥歯が生えそろう2歳半、3歳過ぎまでおしゃぶりを使用していると、かみ合わせの異常が残ってしまいます。
特に、乳臼歯交叉咬合というのはあごにズレたかみ合わせになっている状態です。
子どもは常に成長をしていますが、それはあごも一緒です。
成長を続けているあごの関節がずっとズレた状態になっていると、最終的には左右であごの長さが変わってしまいます。
交叉咬合は早期に治さないと、見た目だけでなく、顔のかたちにまで影響を及ぼします。
子どもの骨は柔らかく、機能もまだ確立していません。
最も著しく成長する乳幼児期に、おしゃぶりによるゴムやシリコンのわずかな圧力が継続的にかかることで、その周囲の軟組織や骨の成長に影響してしまいます。
最近では、おしゃぶり自体が矯正装置のような働きをしてしまい、成長期の顎や歯列を変形させ、舌や口唇などの軟組織まで偏位、変形させてしまう可能性があるとまで言われてきています。
おしゃぶりを長い間使っていると、最初は軽度の歯列の変形、あごの変形を起こします。
そしてそれが習慣化すると、口唇の変形、低位舌(舌の位置が通常より低い位置にあること)、舌が変なふうに動くようになって癖づいてしまったり、顔の軟組織がズレてきたり、変形したり、その他にも悪い癖が定着してしまいます。
そうすると、よく噛み砕くことができなくなったり、正しい発音ができない、鼻呼吸でなく口をぽかんと開けて口呼吸をしてしまう、など子どもの一生にかかわる重篤な症状を引き起こすことが示されています。
さまざまな事情により、おしゃぶりを使うことはあるかもしれません。
そのときは使い方や使用時間の長さに気をつけ、長時間同じ状態で力がかかりつけるようなことを避けることが大切です。
【おしゃぶりがかみ合わせ以外に与える影響】
5~6ヶ月以降のお子さんは、なんでも口へ持っていってしゃぶります。
これは目と手を一緒に動かすことを学んでいるだけでなく、いろいろなものをしゃぶって形や味、性状を学習しています。
このような時期におしゃぶりを使用していると、手でつかんでも口に持っていくことができません。そのため、しゃぶることによりいろんなものを学ぶ機会を逃してしまうことになります。
また、保護者の方に対して声を出したり、自分から声を出したりもできません。
おしゃぶりは一度使用すると長時間にわたって使用する傾向がありますので、せっかくの発達のチャンスを失ってしまうことにもなります。
【おしゃぶりを使用しているときの注意事項】
おしゃぶりを使用している間も、おとなしいからと言ってそのまま放っておくのではなく、できるだけ声かけをしたり、一緒に遊ぶなどのお子さんとの触れ合いを大切にしましょう。
子どもがして欲しいことや、したいことをさせて満足するように心がけることも重要です。
おしゃぶりだけでなく指しゃぶりも習慣付けないようにするには、このようなことに気をつけていきましょう。
また、一度使用すると、やめさせるタイミングがわからない方もいらっしゃるかもしれません。
おしゃぶりを寝かしつけの際に使用している場合は、頻度も高く、どうしても長時間使用することになってしまいます。そして、寝ぐずりがピークになる1歳までに常時使用をやめるのは大変難しいことでしょう。
お子さんの個人差あるでしょうが、使用するときは使っている時間や使用をやめるタイミングをあらかじめ、ある程度は決めておくことも重要です。
【OCEAN歯科からのメッセージ】
子育てに忙しい毎日で、つい気が回らなくなることもあると思います。
もしおしゃぶりを使用していても、赤ちゃんを一人でほおっておくのではなく、話しかけたり遊んであげることを心がけてみたら、おしゃぶりもそんなに使うことなく卒業できるかもしれません。
おしゃぶりを多用してさまざまな変形や悪い癖が身に付く前に、おしゃぶりについての正しい知識を知り、適切な使用を心がけてかみ合わせやその他の機能が悪くなることを防ぎましょう。
長い一生でみると、おしゃぶりを使用しているのはほんの一時期ですが、その時期にかたちづくられる顎顔面の骨格や、噛んだり、食べたり、飲み込んだりする機能は一生のものです。
おしゃぶりを使用していて歯並びにちょっと不安があるという方は、気軽に一度ご相談ください。
成分から考える「むし歯によく効く歯みがき粉」
2023年8月19日
口の中には数百種類もの菌が常に住み着いていますが、むし歯もその口の中の細菌によって起きるものです。むし歯の予防のために、菌をすべて殺すことは不可能ですが、薬剤によって殺菌すれば、少なくとも一定の時間、菌の増殖を抑えることは可能です。そのため、歯みがき粉にはさまざまな種類の殺菌剤が含まれています。
むし歯の原因となる細菌は口の中のどこにでも存在しますが、口の中やだ液の中に存在するもの以外にバイオフィルムと呼ばれる歯の表面に作る防御壁を作って、その中で増え続けるものの方が問題となります。バイオフィルムは一種のバリアとなってしまうので、外部からの薬物などを跳ね返してしまいます。薬物などによっては溶けませんし、抗生物質などもその中には入れず、効果の期待できる殺菌などの薬剤はわずかしかありません。
殺菌剤のなかには、バイオフィルムの中に浸透して、その内部の細菌を殺菌できるものと、バイオフィルムの中には浸透できず、もっぱら歯や歯ぐきの表面の細菌を殺菌するものとがあります。
【歯みがき粉に含まれる殺菌剤】
①イオン系
・塩化セチルピリジウム(CPC)
・塩化ベンゼトニウム(BTC)
・塩化ベンザルコニウム(BKC)
・クロルヘキシジン
・ラウロイルカルシンナトリウム(LSS)
②非イオン系
・チモール
・イソプロピルメチルフェノール(IPMP)
・トリクロサン(TC)
※このなかでチモールはバイオフィルムに浸透します。
イソプロピルメチルフェノール(IPMP)、トリクロサン(TC)はバイオフィルムにある程度浸透します。
【むし歯予防のため】
むし歯予防のためには、歯の原因菌であるミュータンス菌を殺して、荒れた歯の表面を正常に近い状態に戻してくれる薬剤が入っているものが効果的です。むし歯予防と聞いて、みなさんが思い浮かべるの薬効成分はフッ化物(フッ素)でしょうか。
「歯を強くする」などの効果でよく知られていますが、今では日本で販売されている歯みがき粉の90パーセントにフッ化物が含まれています。そのほかに含まれる薬効成分についてもご説明していきます。
〈殺菌剤〉
殺菌剤によってむし歯の原因菌を抑えることができれば、より予防効果ができます。口の中にある細菌に対して効果を発揮するものは以下のものです。
・塩化セチルピリジウム(CPC)
・塩化ベンゼトニウム(BTC)
・クロルヘキシジン
バイオフィルムの菌に効くものはこちらです。
※バイオフィルムが少ない場合や、歯科医院での定期的なメンテナンスによってきちんと除去されている場合は、必ずしもこれらが含まれていなくてもいいかもしれません。
・チモール
・イソプロピルメチルフェノール(IPMP)
・トリクロサン(TC)
〈歯質を強くするもの〉
歯の表面を強くするためにはフッ化物(フッ素)が含まれているものがおすすめです。
フッ化物の濃度は年齢によって最適な濃度は異なりますので、年齢に応じたものを選びましょう。成人の場合は500ppm以上、できれば900ppm以上くらいのものが望ましいでしょう。
フッ化ナトリウム(NaF)は即効性があり、特に歯の表層部分に対して酸によって溶けるのを防いでくれます。一方で、モノフルオロリン酸ナトリウム(MFP)は深部まで浸透して、酸に対して歯を強くしてくれます。
※これらの効果が低くならないために注意点があります。
フッ化物入りの歯磨き粉で歯をみがいたときは、まず口の中にある歯みがき粉を吐き出して、大さじ1杯くらいの水で5秒ほど軽くうがいをしましょう。口の中に残ったフッ化物が効果を発揮します。
〈歯垢分解剤〉
デキストラナーゼという成分は、歯垢(プラーク)を作るデキストランというものを分解してくれる酵素です。
〈歯の表面の再石灰化を促進する〉
酸によって、歯の表面からカルシウムイオンやリン酸イオンが溶け出すことを「脱灰」といいます。むし歯はこの脱灰から始まります。
しかし、脱灰が起きたからといって、すぐにむし歯になるわけではありません。口の中にはだ液があり、だ液は、溶け出したカルシウムイオンやリン酸イオンを、再び歯に戻して結晶化し、修復する働きがあるからです。これを「再石灰化」といいます。
脱灰の量が少ない初期のむし歯は、再石灰化によって治すことができます。
ですので、再石灰化を促進してくれる成分もむし歯の予防に役立ちます。
還元パラチノースや薬用ハイドロキシアパタイトは、フッ素によって歯の表面が再石灰化するのを促進する効果があります。
【歯みがき粉のほかに効果的なもの】
むし歯予防に効果のある歯みがき粉を使用しての歯みがきに加えて、「洗口液」を併用すると、より高いむし歯の予防効果が期待できます。特に、乳幼児から成人までのあいだは、フッ化物による洗口がおすすめです。(うがいができないときはフォームといって、泡状のものもあります)。
成人以降ではこれに加えて、殺菌剤の入った洗口液もおすすめです。
【OCEAN歯科からのメッセージ】
歯みがき粉にはいろんな有効成分が含まれています。
しかし忘れてはいけないのは、歯をきちんとみがくことが最も大事だということです。
ブラッシング時の力加減や角度などが正しく守れていて、口の中のプラークを低いレベルを保つため適切な歯みがきが大事です。
歯みがき粉をつけて口の中で歯ブラシを動かして、なんとなく磨いたつもりになるとせっかくの有効成分も台無しです。歯みがき粉には優れた機能があって、殺菌効果や歯質の強化などブラッシングだけでは達成できない効果が期待されています。 それぞれの口の中に必要な成分をきちんと理解して取り入れることで、歯みがき粉はブラッシングに相乗効果を与える有効なアイテムになります。
適切な歯みがきを身につけた上で、必要な歯みがき粉を使ってむし歯を予防していきましょう。
唾液にはどんな働きがあるの?
2023年8月11日
口の中が乾燥したり、ネバネバすると感じたことのある方はいらっしゃるのではないでしょうか?部屋の空気が乾燥するのと同じように口の中も乾燥します。部屋の中が乾燥したら、加湿器をつけたり、何らかの方法で室内を加湿しますよね。では、口の中が乾燥しないためにはどうなっているのでしょうか。
お水を飲んだりすると口は潤いますが、それだけでは水分を摂取した時しか潤いません。そうではなく、常時乾燥から守ってくれているものがあります。それが唾液です。
唾液は、いつも口の中を潤してくれるのが当たり前になっているため、そのありがたみに気づくことは少ないかもしれません。しかし、人間が生きていくためには、無くてはならないとても重要なものなのです。
もし、唾液の量が減ってしまうとどうなるでしょう。口の中が不快に感じたり、慢性的なトラブルを引き起こすこともあります。
以下のような症状がないかチェックしてみましょう。
【唾液の状態チェック】
・口の中がネバネバする
・口の中がパサパサする
・口臭がする
・口の中がヒリヒリする
・夜中に起きて水を飲む
・パサパサしたものや、乾いた食品が食べにくい
これらに当てはまる方は要注意かもしれません。
今回は唾液がどんな役割を果たしているかについて、ご説明していきます。
【唾液の役割】
唾液は、口の中が乾燥しないように潤いを保つだけではなく、ほかにもいろんな役割があります。
①自浄作用(じじょうさよう)
口の中の汚れを唾液で洗い流す作用で、洗浄作用とも呼ばれます。
汚れを洗い流すことにより、虫歯や口臭の予防にもなります。
②消化作用
口は胃や腸などと同じ消化器官です。食べものは、まず、口から取り入れられるため、第一消化器官とも呼ばれます。唾液の中の「アミラーゼ」と言う酵素が炭水化物を分解し、消化を助けてくれます。
③粘膜の保護・組織を修復する
口の中は硬い歯とやわらかい粘膜や舌が混在しています。やわらかい粘膜や舌が傷つかないためにも、唾液が重要な役割を果たしています。おしゃべりをしたり、食事をするときにも、唾液が口の中を潤してくれています。粘膜を傷つけにくくするだけでなく、唾液が口の中を覆っていることで風邪やインフルエンザ、などの感染症にも罹らないように保護してくれています。
④緩衝作用(かんしょうさよう)
口の中は、普通はPH6.8~7.0で中性を保っています。
唾液には炭酸・重炭酸・リン酸等が含まれていて、口の中のPHバランスが酸性とアルカリ性の、どちらにも傾かないように中性を保ってくれる役割があります。レモンなどの酸っぱいものを食べても、口の中のPHがずっと酸性に傾かないのはそのためです。
唾液はPHバランスを調節してくれる、大事な役割を持っているのです。
また、糖分が含まれたものを食べると、プラーク中の細菌が酸を作り出します。この酸が口の中のPHを酸性に傾かせます。PHが5.5以下になると歯は溶けてきてしまいます。
唾液による中和のバランスが崩れてしまうと、このように歯が目に見えないレベルで溶け出して、虫歯の始まりとなるのです。
⑤再石灰化作用
歯の成分として、カルシウムが多く含まれます。カルシウムは酸性に弱いため、食事などで口の中が長時間酸性に傾いてしまうと、歯のエナメル質という、表層の硬い層が脱灰してしまいます。脱灰とは歯の中のカルシウムやリンが溶け出すことです。
脱灰した歯を元に戻そうとする力を再石灰化と言いますが、唾液に含まれるカルシウムイオン・リン酸イオン・フッ素イオンがその役割を果たしてくれます。
⑥抗菌作用
口の中は食べものの入口であるので、常に外の雑菌が入ってくる場所です。入ってきた雑菌をやっつけてくれるのも唾液です。
唾液に含まれる、リゾチーム・ペルオキシダーゼ・免疫グロブリン・ラクトフェリンといった物質が口の中に侵入した細菌を抑制して、守ってくれます。 リゾチームは口の中だけではなく、涙や汗・リンパ腺などにも含まれているので、体内に侵入した細菌感染からも守ってくれています。これらは、免疫力を高めて生命を維持することに深く関わりがあります。
⑦潤滑作用(じゅんかつさよう)
唾液に含まれるムチンの働きによって口の中が潤うと、舌や喉が滑らかに動きます。そのおかげで、会話や食事がしやすくなります。
唾液がない状態では、食べものを食べたり、飲み込んだりすることはとても難しくなります。
唾液のおかげで、不便なく日常生活を過ごせるのです。
⑧溶解・味覚作用
食べものを食べた時、唾液がなかったら味を感じることが難しくなります。
食べものをかんで、唾液と混ざることで「味を感じる」ことができます。 味覚には【甘味】【酸味】【苦味】【塩味】【うま味】がありますが、唾液がないとこれらの味覚は感じることができません。 また味覚だけでなく、「安全なものなのか?」を口に入れたら一瞬で判断することもできますね。
⑨水分平衡
唾液の分泌には、体内の水分量を調節する役割もあります。もしも体内の水分量が少なくなると、喉や口の渇きを感じるようになります。すると、水分を補給したくなり、体内の水分量のバランスを保てるのです。
【唾液はどこから出ているの?】
ここまでで、唾液が果たす役割については理解していただけたかと思います。
では、唾液はどこから出ているのでしょうか?
実は、唾液は3つの器官から分泌されているのです。
①耳下腺
サラサラした唾液を分泌します。
②顎下腺
サラサラとネバネバ、両方の唾液を分泌します。
③舌下腺
サラサラとネバネバ、両方の唾液を分泌します。どちらかと言うとネバネバの方が多く分泌されます。
もしも唾液が出にくい方は、これらの唾液が出る部分をマッサージしたりすると、唾液の分泌が促されます。
【1日にどれくらいの唾液が分泌されているか?】
健康な成人の方で、だいだい1リットル~1.5リットルと言われています。大きなベットボトル約1本分です。 想像よりも多くの量ではないでしょうか。この唾液の量は、薬の副作用やストレス、加齢、糖尿病、放射線治療、透析治療、口呼吸、喫煙、寝たきり状態、不規則な生活などで減少することが分かっています。
また、唾液の分泌は自律神経が関わっているので、リラックスした状態(副交感神経優位)の時は血管が拡張され唾液も分泌されます。逆に、緊張状態(交感神経優位)の時は血管がキュッと収縮してしまうため、唾液の分泌も減少してしまいます。
緊張したときは口の中がカラカラに乾燥するのは、このような唾液の影響があるのです。
【OCEAN歯科からのメッセージ】
今回は唾液の役割についてご説明しましたが、唾液があるのと無いのとでは毎日の生活が大きく異なってくることが分かっていただけたかと思います。
楽しく食事ができ、誰かとおしゃべりするためにも唾液は欠かせません。また、唾液の分泌量が減るとむし歯や歯周病になりやすくなったり、味覚障害が起こるなど様々なトラブルを引き起こします。
近年、歯科受診される方で口の中がヒリヒリするや不快感を訴える方が多くなってきました。口の中に違和感や不快感を感じたときは、歯科医院にてご相談ください。
口内炎〜子どもが口の中を気にしたら〜
2023年8月7日
子どもが口の中を触って気にしていたり、食欲がなく不機嫌な場合、口の中をチェックしてみましょう。
ほおや唇の内側の粘膜や舌、歯ぐき、喉の奥までじっくりと見てみると、もしかしたら口内炎ができているかもしれません。
【口内炎とは?】
口の粘膜に起こる炎症のことで、まとめて口内炎と呼びます。
一言で口内炎と言っても、原因や種類はさまざまです。
感染症やそのほかの病気が原因となって生じていることもありますので、子どもの口の中をよく観察し、早めに気付いてあげることが大切です。
【種類と原因】
◎口の中を傷つけた
ブラシ、おもちゃや食器など、口に入れたものが当たったり、何らかの理由によって歯ぐきや粘膜など口の中を傷つけてしまうことで口内炎ができてしまいます。
よくあるのが仕上げ磨きのときです。
頑張って歯磨きをしてる最中に、意図せずに口内炎につながる傷を作ってしまうことがあります。
子どもが動いたりして歯ブラシが少しズレ、奥歯の歯ぐきに大きく擦れたような傷ができます。そのときは子どもも少し痛がっただけで済みますが、それが口内炎となり、お食事の際に痛がって食べなかったり歯ブラシを嫌がることで気付かれます。
もしかしたらお家での仕上げ磨きの仕方など、改善点や工夫する余地があるかもしれません。
何度もぶつけてしまったり、子どもが動いたりして難しい場合は子どもが動かないようにする方法や歯磨きの仕方をスタッフに気軽に尋ねられてください。
他にも、歩きはじめの赤ちゃんが転んだりして口をぶつけたり、お食事中にあやまって唇を噛んでしまったり、熱い食べ物で火傷をしたときにできます。
外で転んだ場合は、傷口に砂などの汚れが混じっている場合もありますので、しっかりと水で流してきれいになったかを確認しておきましょう。
特徴としては、傷となった部分だけが白い口内炎となります。
1週間程度で自然と治ります。
◎ストレスによるもの
精神的なストレスやビタミンなどの栄養不足、偏りが原因で起こる口内炎があります。
大人と同様、小さなお子さんでも環境の変化があったり、疲れや悩みごとなどで心身にストレスのかかる状態があると発症することがあります。
特に子どもはさまざまな変化に弱いため、環境が変わったり、何かストレスがかかりそうなときは気をつけてあげましょう。
単に食欲がないのか、何か思い当たる原因がないか、状況をよくみてみましょう。
特徴として、口の中に1個から数個の小さな潰瘍ができ、その表面は白く、周りが赤く、真ん中がくぼんでいます。
風邪をひいたり、体力が落ちているときによくでき、再発することも多いです。
◎ウイルスの感染により起きるもの
ウイルスの感染によって起こる口内炎は、免疫力の弱い子どもにはよく起きます。
手足口病、ヘルパンギーナ、ヘルペス性口内炎はウイルス感染によって発症する病気であり、口内炎が主な症状のひとつです。
発熱することもあり、比較的気づきやすいものです。
痛みの症状が強いこともあり、刺激が少なくやわらかくて冷たいものなど、なんと工夫して食べさせましょう。
〈手足口病〉
コクサッキーウイルス、エンテロウイルスが原因で起こります。
夏に多く流行する夏風邪の一種であり、1~5歳のお子さん、小学生に多くみられます。熱が出たり、手や足に水泡(水ぶくれ)を作り、口の中に口内炎が多数できるのが特徴です。
口内炎は、口唇や頬などの粘膜、舌、喉の奥にまで広範囲に及びますので、比較的見つけやすい状態です。
体調不良と口の中が痛いため、お子さんがよくグズり、お食事もとるのが難しいため、保護者の方は大変かもしれません。
1週間~10日ほどで治ります。
〈ヘルパンギーナ〉
コクサッキーウイルスA群への感染が原因です。
手足口病と同様に夏に多く、流行的に発生しますが、こちらは少し注意が必要です。
突然の高熱が出て、喉の奥に口内炎ができるため、食べ物や飲み物を飲み込むのがとても痛く、食欲不振が強い症状としてあげられます。
口の中にものを入れるのを嫌がるかもしれませんが、お子さんはもともと体重当たりの水分量が多炒め簡単に脱水症状になってしまいます。
そうならないように気を付けることが重要です。
あまりに何も食べたり飲んだりせず、ぐったりしている場合は早めに小児科などを受診しましょう。
症状は1週間ほどで治ります。
〈ヘルペス性口内炎〉
単純性ヘルペスウイルス1型への感染で起こります。
こちらもヘルパンギーナと同様に注意が必要です。
生後6ヶ月~3歳の乳幼児に発症しやすく、突然の高熱と激しい痛みを伴う口内炎が多発し、唇や舌、歯ぐきが赤く腫れ上がることもあります。
かなりの低年齢で起こることが多いため、より一層の注意が必要です。
〈カビの一種で起きるもの〉
カンジダアルビカンスという、私たちの誰もがからだの中に持っている真菌(カビ)の一種が原因で起きる口内炎です。
健康な状態であれば特に問題ないのですが、体調不良など免疫力が下がった場合などに自分が持っているカンジダ菌がバランスを崩すことによって、口内炎が起こります。
生後2~3ヶ月の赤ちゃんに発症することが多く、ミルクを飲む量が減ったりすることもあります。
舌やほおの内側、口の中の粘膜にミルクのカスのような白い斑点ができるのが特徴です。
こすってもなかなか取れませんし、無理に取ろうとすると傷を作ってしまい、炎症を起こすこともあります。
〈免疫系の病気により起きるもの〉
主な症状のひとつとして口内炎があげられるものの中に、
*ベーチェット病など自己免疫疾患によるもの
*周期性発熱・アフタ性口内炎・咽頭炎・リンパ節炎症候群(PFAPA)によるもの
などの免疫系の病気によって起きるものがあります。
ほかの原因に比べて頻度は低いですが、口内炎が何度も再発したり、治らなかったりする場合は注意をしておきましょう。
〈その他〉
アレルギー反応として口の中に口内炎ができることがあります。
果物や野菜などの食べ物、飲んでいる薬、金属などが刺激となってアレルギー反応をきたします。
原因となるものが分かり次第、取り除きましょう。
【口内炎の予防・できてしまったときの対応】
子どもの口内炎ができないように、またできてしまったときも、気をつけてあげられることがあります。
◎水分補給
口の中が乾燥した状態になると、細菌が増えてしまい口内炎ができやすい環境になります。飲ませるものは、冷たすぎたり熱すぎるものではなく、人肌程度の温度のものがいいでしょう。
またからだの中の水分が減ると、口の中の唾液が出る量も減ってしまいます。
唾液が出ない状態だと口の中も乾燥しますので、こまめな水分補給を心がけましょう。
◎口の中を清潔にしておく
日頃から歯磨きやうがいをしっかりして、口の中をきれいに保つ習慣をつけておきましょう。
口の中を良い状態に保つことで、細菌が増殖するのを防ぐことができます。
もし口内炎ができてしまい、痛みがひどくて歯磨きができないときは、うがいをするなどして口の中をできるだけ清潔に保ちましょう。
◎バランスの良い食事をとり、栄養摂取を心がける
口内炎の予防や良くなるためには、ビタミンの中でも特にビタミンB群が効果的だとされています。
ビタミンBはレバーや納豆、海苔、緑黄色野菜、干し椎茸などに多く含まれています。
中でもビタミン B2は発育のビタミンとも言われ、からだの粘膜や皮膚の細胞の再生に役立ちます。
味が嫌いであったり苦手な場合は、子どもが食べやすい工夫をしたりして取り入れましょう。
ビタミンBは水溶性ビタミンと言い、水に溶けやすい性質で調理によっては栄養が流れていってしまうこともあります。
そのためそのままだと苦手な場合は火を通してスープなどにすることもおすすめです。
また体内に貯蓄されず、毎日排出されてしまうため、日々のこまめな摂取が大切です。
どうしても睡眠時間が不足してしまうと、免疫力も低下し、病気にかかりやすくなってしまいます。寝るときの環境を整え、規則正しい生活を心がけましょう。
十分な睡眠時間をとることで、からだの成長と発育を促します。
◎歯医者で口内炎の薬をもらう
口内炎に塗る軟膏や進行や悪化を防ぐうがい薬をもらいましょう。
【OCEAN歯科からのメッセージ】
みなさんが想像されるより、口内炎は種類や原因、対処法までさまざまです。
特に子どもは口でうまく説明できない場合も多く、気づいたら重症化していることもあります。
ただの口内炎と思わず、できてしまったら状況をみながら早めに歯科医院や小児科を受診しましょう。
また口内炎の予防のためにも、毎日の生活を規則正しく保つこと、そして定期検診など歯科医院での口の中の健康維持も心がけましょう。
歯間ブラシの使い方
2023年8月1日
毎日のお口のケアでほとんどの方は歯ブラシを使っていると思いますが、そのほかの補助的な清掃器具まで使っているでしょうか。
毎日のことなので面倒くさかったりすることもあるかもしれませんが、歯ブラシのみで丁寧にみがいたとしても60パーセント程度しかみがけていないというデータがあります。
歯と歯の間など、すみずみまでみがくためには歯間ブラシやデンタルフロスなど、歯ブラシ以外の歯みがきの道具を使うことで、汚れの除去率も格段に上がります。
自分に必要な道具を選びながら、しっかりとみがいていきましょう。
【歯間ブラシとデンタルフロス】
歯間ブラシとデンタルフロスは、どちらも歯と歯の隙間を清掃する器具です。見た目も似たような製品が市販されていたりするので、自分はどちらを使用したらいいのか迷っている方もいらっしゃるかもしれません。
歯間ブラシとデンタルフロスはそれぞれに特徴があり、それぞれ使用に適したケースが異なります。今回は特に歯間ブラシの使い方についてご説明していきます。
【歯間ブラシってどんな器具?】
歯間ブラシとは、持ち手の部分とその先のブラシで構成された清掃器具です。一般的な歯ブラシとは異なり、1本の針金の周囲に毛が設置されている形になっています。そのため、歯ブラシに比べて小さく、細かい歯の隙間などにも入っていきます。しかし、歯間ブラシは、比較的太いタイプの清掃器具です。ですので、歯と歯の間の隙間がほとんどない方や、隙間が狭かったりする方には適していません。ブラシの部分を挿入できず、無理に挿入しようとすると、歯や歯ぐきを傷つける恐れがあります。補助的な清掃器具を使ってきれいにしようと思っていても、自分に合わないものを使うのはやめましょう。
【歯間ブラシを選ぶポイント】
ひと言で歯間ブラシといっても、ドラッグストアなどでもいろんな種類があるように、サイズや形態にもいくつかの種類があります。
自分に最適なものを選んで、効率良く汚れやプラークを落としましょう。
①歯間に挿入できるサイズを選ぼう
市販の歯間ブラシには、メーカーそれぞれがサイズに分けて販売しています。
サイズは全部で以下の4つに分けられていることが多いです。
・最も狭い部位に適している:SSS(~0.8ミリ)
・やや狭い部位:SS(0.8~1.0ミリ)
・歯ぐきが下がっている部位:S(1.0~1.2ミリ)
・やや広い部位:M(1.2~1.5ミリ)
数値はそれぞれ歯間ブラシの使用に適した歯間距離ですが、あくまでも目安です。まずは実際に使用してみて、きちんと汚れやプラーク、食べカスが取り除けるかを確認することが大切です。
それに、前歯や奥歯などの部位や歯並びによっても、歯間の距離広さも変わってきますので、最適なサイズも異なります。前歯は大きな隙間があるのに、奥歯には小さな隙間しかないこともあります。人それぞれ口の状態は異なるため、自分に合ったものを選ぶことが大切です。メンテナンスのときにでもお声がけくだされば、歯科衛生士からアドバイスすることもできます。
②使う箇所に合ったタイプを選ぶ
◉歯間ブラシの形のちがい
歯間ブラシの形は、L字型(アングル)とI字型(ストレート)の2つのタイプがあります。どちらも使用方法は基本的には変わりませんが、L字型の方が、L字に曲がっているので奥歯と奥歯の隙間に挿入しやすく、奥歯の歯垢除去に適しています。一方、ストレートタイプのI字型は、そのまま挿入しやすい前歯の清掃に適しています。
◉歯間ブラシの素材による違い・分類
歯間ブラシは、素材によってもタイプ分けできます。
ひとつはナイロンの毛を使用したワイヤータイプで、もうひとつはゴムを使用したラバータイプです。歯ぐきが歯周病などの状態でなく健康で、効率良く汚れを落としたい場合は、ワイヤータイプがおすすめです。ラバータイプは、歯周病などで歯ぐきに炎症があったり、傷つきやすい状態にある場合などに使用するのが良いでしょう。
【歯間ブラシの正しい使い方】
歯間ブラシは、使い方を誤ると歯や歯ぐきを傷つけることもあります。
ポイントに気を付けて、正しく取り扱いましょう。
①鉛筆を持つように持ちます(ペングリップ)。
②鏡を見ながらゆっくりと、歯と歯の隙間に歯間ブラシを入れます。
③ブラシの先が上や下を向かないように歯の噛む部分と水平にして、前後に数回出し入れします
④ブラシの部分が両隣の隣りの歯それぞれに当たるようにして、汚れを落とします
⑤使い終わったらしっかりと流水ですすいで汚れを落とし、風通しの良い場所で乾燥させましょう
【歯間ブラシを使用する際の注意点】
歯間ブラシを使用する上で最も注意すべきことは「歯ぐきを傷つけないこと」です。歯間ブラシは針金も使用していることので、うまく使えていないと歯ぐきを傷つけてしまうこともあります。すみずみまできれいにみがこうとしているのに、歯ぐきを傷つけてしまってはもったいないです。
使いにくい、歯間ブラシをうまく入れられないなどがあれば、お気軽にご相談ください。
【歯間ブラシの使用頻度】
歯間ブラシを用いてのケアは、毎食後行うのが理想です。しかし、なかなか毎食後はできないという方は、1日に1回、夜眠る前の歯みがきのときに使用するようにしましょう。忙しいときに慌てて歯間ブラシで歯ぐきを傷つけてしまうよりも、1日1回丁寧に汚れを落とす時間を作りましょう。
【歯間ブラシを交換するタイミング】
歯間ブラシを交換するタイミングは、使う頻度や製品のタイプによっても少し異なります。毎食後使う方は歯間ブラシの消耗も早いでしょう。使いはじめの状態と比べながら、あまりに消耗する前に交換していきましょう。
目安としては、ワイヤータイプの歯間ブラシでは、通常の歯ブラシと同様に1ヶ月に1回くらいの頻度で交換するのがおすすめです。もしもブラシ部分の針金が曲がったり折れたりしたときは、すぐに交換しましょう。
ラバータイプの歯間ブラシは、ワイヤータイプに比べて、ヘッドの部分が比較的折れやすいかもしれません。そのため1ヶ月持たないことも多く、使用しているなかで使いにくかったり、使えないなと思ったらすぐに交換するようにしましょう。悪い状態の歯間ブラシをずっと使い続けることで、歯ぐきに悪影響が及ぶこともあります。使用している歯間ブラシの状態は、毎回確認してから使いましょう。
【歯間ブラシのよくあるトラブルと原因】
①歯間ブラシが臭い
使用している歯間ブラシが臭い場合、そのブラシの中では細菌が繁殖している可能性があります。おそらく、使用していくうちに汚れやプラークなどが残ってしまっていたのでしょう。もしくは、乾燥が十分でなかったのかもしれません。いずれにしろ、細菌が繁殖して臭いのもとになっています。この場合は、すぐに新しいものに取り換え、細菌が繁殖しないように新しい歯間ブラシの洗浄方法、保管方法にも気をつけましょう。
②歯ぐきから血が出る
歯間ブラシを使用していくなかで、歯ぐきからの出血が徐々になくなるのではなく、ずっと出血が続く場合は歯間ブラシのサイズが合っていないかもしれません。サイズが大きすぎて歯ぐきを傷つけているかもしれませんし、汚れの除去方法が悪くて、歯ぐきに変な刺激を加えている可能性もあります。
③歯の隙間が広くなる
歯間ブラシを使っていく中で、歯と歯の隙間が広くなったように感じることがあります。歯ぐきの炎症が治まって歯茎の腫れがなくなったのならいいのですが、稀に、実際に歯と歯の間の距離が広がっていることもあります。この場合は、間違った歯間ブラシの使い方・選び方をしている可能性もありますので、一度、ご相談ください。
【OCEAN歯科からのメッセージ】
歯間ブラシで歯と歯の間や細かいところをみがくのは、一見簡単そうですが、きちんと汚れなどが取れていないことも多くあります。定期検診などで自分に合った歯間ブラシのサイズや、正しい使い方などのご指導もすることができます。歯ぐきを傷つけずに正しい使い方でプラークなどの汚れを除去していきましょう。