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子どもの歯みがき中の事故を防ぐために知っておきたいこと

2025年12月30日

子どもが歯みがき中に、ちょっとした隙に転んだりぶつかったりして、歯ブラシでのどをついてしまい、大きな事故に繋がることがあります。消費者庁では、子どもの歯みがき中ののどつき事故について注意を呼びかけています。歯みがきは毎日の大切な習慣ですが、事故を防ぐためにはどんな点に気をつけるべきなのでしょうか?

ここでは、実際の事故事例や予防方法を詳しく解説します。

 

【歯ブラシによる事故、5年間で120件】

少し古いデータにはなりますが、消費者庁の調査によると、2016年4月から2021年3月末までの5年間に、6歳以下の子どもが歯みがき中に歯ブラシをくわえたまま転倒してのどをつき、口の中に刺さってけがをしたという報告が120件寄せられています。

この事故が最も多く見られる年齢層は、1歳から3歳の子どもです。この年齢の子どもは、まだ自分で体のバランスを保つのが難しく、転倒やぶつかりが多いため、事故が起こりやすいです。事故の原因として最も多いのが転倒で、他にもぶつかりや転落などのケースがあります。

 

【事故事例:実際に起きた痛ましいケース】

消費者庁の調査によると、過去にはこんな事例もありました。

・2歳児の事故

2歳の子どもが歯ブラシをくわえたまま、大人用ベッドの上でジャンプしているときに転倒し、歯ブラシがのどに刺さった事例です。口の中に歯ブラシを入れたまま泣いていたところ、すぐに歯ブラシは取り除かれましたが、転倒によって咽頭(いんとう)部に刺さり、空気がたまったために集中治療室に入院することになりました。この子は8日間入院を余儀なくされました。

・3歳児の事故

3歳の子どもが歯みがき中、上の兄妹とじゃれ合いながら転倒し、歯ブラシを口に入れたままうつぶせになってしまいました。口腔内に傷を負い、頸動脈の周囲にも空気がたまるなどして、集中治療室に6日間入院することになりました。

・5歳児の事故

5歳の子どもが歯みがき中に転倒し、歯ブラシがのどに刺さってしまいました。受診の際、頸動脈血管損傷が疑われ、集中治療室に10日間入院しました。

 

【歯ブラシ事故によるけがの治療】

消費者庁の調査によると、歯ブラシ事故によるけがのうち、通院や入院が必要となったケースは63%にのぼります。事故が発生すると、その影響で歯のけがや口腔内の損傷だけでなく、頸動脈血管損傷や咽頭部の傷など、命にかかわるような重大な結果を招くこともあります。このような事故が起きると、救急対応が必要となり、場合によっては集中治療室に入院することもあります。子どもが歯みがき中に事故を起こすことは、決して珍しいことではなく、非常に深刻な結果を招くこともあるため、事故を未然に防ぐことが非常に大切です。

【事故を防ぐための3つの約束】

では、子どもが歯みがき中に事故を防ぐためには、どのような対策が必要でしょうか?以下の3つの約束を守ることで、歯ブラシ事故を予防することができます。

1. 椅子や床に座ってみがく

自分で歯みがきができるようになると、子どもは立ってみがくことが多くなります。しかし、立った状態で歯ブラシを使っていると、動きたくなるものです。歯ブラシをくわえたまま動いているうちに転倒することがよくあります。特に3歳以下の子どもは転倒しやすいため、必ず椅子や床に座って歯みがきするようにしましょう。4歳・5歳でも動きやすい子どもは、座ってみがくことを習慣づけることが大切です。歯みがき中に座らせることで、転倒のリスクを大幅に減らすことができます。

2. のどつき防止の歯ブラシを使う

最近では、のどつき防止の機能がついた歯ブラシが販売されています。このような歯ブラシを使うことで、事故を予防することができます。歯ブラシの先端に安全パーツがついており、のどに刺さるリスクを減らすことができるため、特に小さい子どもには効果的です。歯ブラシを選ぶ際には、このような安全機能がついているものを選び、使用する際は正しい方法で使うことが重要です。

3. 歯ブラシは歯みがきのときだけ持たせる

歯ブラシは、歯みがきのときだけ持たせるようにしましょう。歯ブラシを持ったまま歩いたり、遊んだりすることが事故の原因になります。また、きょうだいでじゃれ合ったりしているときに、歯ブラシが口の中に入ってしまうこともあります。歯ブラシを使う時間をきちんと決め、それ以外の時間は歯ブラシを手に取らないように教えましょう。

 

【事故が起きたときに確認すべき3つのポイント】

万が一、歯ブラシでのどをついてしまった場合には、すぐに口の中を確認しましょう。以下の3点をチェックすることで、必要に応じてすぐに受診することができます。

①口の中に傷や出血がないか ほおの内側や舌の裏側、のどの奥に傷や出血がないかを確認します。

②歯ブラシに血がついているか 歯ブラシのブラシ部分や柄の部分に血がついている場合、すぐに受診することをおすすめします。

③傷や出血がなくても泣き止まない場合 出血や傷が見当たらなくても、泣き続けている場合は、内部に見えない傷があるかもしれません。念のため受診し、専門医に見てもらいましょう。

【OCEAN歯科からのメッセージ】

子どもが歯が生えたばかりの頃から、歯みがきは重要な習慣の一つです。歯みがきが楽しい時間になるように、保護者の方はしっかりとサポートし、安全に行うことが大切です。歯ブラシ事故を防ぐためには、椅子や床に座って歯みがきし、のどつき防止の歯ブラシを使い、歯ブラシは歯みがきのときだけ使うことを徹底しましょう。

歯みがきは、ただのむし歯予防だけでなく、子どもが健康な歯を持つための第一歩です。事故を防ぐために注意深く見守り、楽しい歯みがき習慣を作ることが非常に重要です。

根っこの治療は必要? 症状がなくても治療すべきか

2025年12月15日

「根の先に膿が溜まっているので、歯科医院で根管治療(根っこの治療)が必要だと言われました。でも、今は痛みもなく、腫れもありません。本当に治療が必要なんでしょうか?」

このような疑問を抱く方は少なくありません。歯医者でレントゲンを撮影し、黒い影が写っていると「膿が溜まっています」と説明されることがあります。実際、膿や感染が起こっていても、痛みや腫れが現れる前の段階で発見されることもあります。このような状況で、治療が必要かどうかの判断はどのように行われるのでしょうか?

この記事では、症状がない状態でも根管治療が必要な場合と、不要な場合について詳しく説明します。

【レントゲンで黒い影が見える原因】

歯の根の先に膿が溜まる原因の多くは、細菌感染です。むし歯が深く進行すると、歯の神経にまで達し、最終的には神経が死んでしまうことがあります。その結果、細菌が根管(歯の内部の神経や血管が通っていた部分)に感染し、根の先に炎症が起こります。レントゲンでは、この炎症が黒い影として見えることが一般的です。

黒い影が見えた場合、治療が必要かどうかは、その歯が今どのような状態にあるかを診断することで決まります。以下では、治療が必要な場合とそうでない場合の具体的な例を挙げます。

 

①治療が必要ない場合

痛みもなく、腫れもなく、自覚症状が全くない場合でも、レントゲンに黒い影が写ることがあります。これは、以前に行った根管治療が現在、治癒過程にある状態かもしれません。このような場合、治療を急ぐ必要はないかもしれません。

治療が不要な場合の特徴は以下の通りです。

  • 自覚症状がない
  • 触診や打診で異常反応がない
  • 以前に根管治療を受けたが、治療からあまり時間が経っていない

特に、最近行った根管治療の影響で炎症がまだ完全に治まっていないことがあります。根管治療後、完全に治癒するまでには時間がかかることが多く、一般的には1年ほどで約8割の症例で治癒の兆しが見られるとされています。さらに、完全に判断するには、数年間ほど経過を観察することが必要です。

もし、最初に撮影したレントゲン写真で黒い影が小さくなってきている場合、これは治癒が進んでいる証拠です。このような場合には、定期的にレントゲン撮影を行い、その影が縮小しているかどうかを確認しながら経過観察を行います。

 

②治療が必要な場合

一方で、黒い影の原因が細菌感染によるものである場合は、根管治療が必要です。以下のような症状や診断結果がある場合には、治療を行う必要が高まります。

  • 歯茎に瘻孔(膿が排出される道)ができている
  • 神経が失活していると診断されている(歯の神経が死んでいる状態)
  • 以前のレントゲンと比較して、黒い影が拡大している

これらのケースでは、細菌感染が進行している可能性があり、放置すると痛みや腫れといった症状が現れるだけでなく、感染が広がり、歯そのものが抜け落ちるリスクもあります。また、歯周組織や顎の骨にまで感染が広がると、治療がさらに困難になる可能性もあるため、早めの対応が重要です。

 

【早期治療の重要性】

「今は痛みもないし、自覚症状がないから治療は後でもいいのでは?」と考える方もいるかもしれません。確かに、忙しくて時間が取れない場合や、急を要さないと判断された場合には、治療を先延ばしにすることも一つの選択肢です。しかし、治療を遅らせることで、病変が大きくなり、痛みや腫れが急に発症することもあります。

また、むし歯の治療や被せ物のやり直しを行う場合、根管内に細菌感染が残っていると、新しい被せ物を装着した後で問題が再発する可能性が高くなります。根の治療をしっかり行わずに歯の表面だけを治療しても、後から細菌感染によって痛みや腫れが再発し、結局再治療が必要になることが多いです。

 

【根管治療とは?】

根管治療は、歯の内部にある感染した神経などを除去し、根管内をきれいに清掃・消毒する治療です。その後、根管をしっかりと封鎖して細菌の再感染を防ぎます。このプロセスにより、歯を抜かずに保存することが可能になります。

治療自体は数回の通院で行われ、各ステップでレントゲンを撮影しながら進めていきます。治療が完了すれば、問題が再発しない限り、痛みや腫れのない快適な状態が続くことが期待されます。

【OCEAN歯科からのメッセージ】

レントゲンで根の先に黒い影が写っている場合、必ずしもすぐに治療が必要とは限りません。症状がなく、治療後の治癒過程にある場合は、定期的な経過観察が推奨されます。しかし、細菌感染の兆候がある場合や、病変が進行している場合には、早めの根管治療が必要です。

歯は一度失うと元には戻りません。放置することで症状が悪化するリスクがあるため、歯科医の判断に基づいて適切なタイミングで治療を受けることが大切です。症状がなくても、定期的なチェックと適切なケアを行うことで、健康な歯を長く保つことができます。

もし気になるようなことがあったら、お気軽にご相談ください。

初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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