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歯を「磨いている」のに歯科医院では「磨けていない」と言われてしまう?

2025年7月28日

 

毎日しっかりと歯をみがいているのに、歯医者さんに行くと「磨けていませんね」と言われた経験はありませんか?

実は、歯を「磨いている」と「磨けている」ことには大きな違いがあります。むし歯や歯周病にならないためには、「磨けている」ことが重要です。

でも、どうすれば「磨いている」ではなく「磨けている」状態になれるのでしょうか?

今回は、歯科医が教える歯磨きのポイントをご紹介します。

 

【むし歯になってしまう原因について】

みなさんは、むし歯や歯周病にならないために、毎日歯をみがいていることと思います。では、そもそもむし歯はなぜできるのでしょうか?むし歯ができるには、4つの条件があります。

  1. 歯(宿主)があること

歯がない人、例えば生後半年未満の乳幼児や総入れ歯の高齢者は、むし歯になることはありません。逆に言うと、歯があれば、いつでもむし歯になってしまう危険があるということです。

  1. 細菌(プラーク)がいること

むし歯を引き起こすのは、「細菌」です。特に「ミュータンス菌」と呼ばれるむし歯菌が原因です。赤ちゃんの口の中には最初、むし歯菌は存在しませんが、親や周りの人から感染します。このように私たちはみんな、むし歯になる可能性があるわけです。

  1. 糖があること

糖は砂糖だけでなく、お米や果物に含まれる糖も含まれます。これらの糖が口の中に残ると、細菌がそれをエサにして酸を生成し、その酸が歯を溶かしてしまいます。これがむし歯の原因です。

  1. 時間

むし歯の原因となる酸を作り出すのには時間がかかります。この時間が、むし歯予防のカギを握っています。プラークをこまめに除去すれば、酸が歯を溶かす前に防ぐことができるのです。

つまり、歯が溶けるよりも早く、むし歯菌を取り除き、酸を除去してあげればむし歯にならずに済むのです。このように、「時間」を意識してお口の中を管理することは、むし歯予防に繋がります。

 

【「磨けている」の誤解とは?】

「歯を磨く」という言葉を歯科医や歯科衛生士が使うとき、それは単に歯ブラシで磨くことだけを意味しているわけではありません。歯についたプラーク(歯垢)をできるだけ取り除くことで、むし歯や歯周病を防ぎ、健康な状態を維持することが「歯を磨く」ことなのです。自分でしっかりとこれができていれば、「磨けている」ということになります。

実際、多くの人は毎日歯を磨いていますが、「磨けている」と思っていても、実際には十分にプラークを除去できていないことが多いのです。歯磨き粉の清涼感でお口がすっきりして「磨けた」と思うかもしれませんが、プラークを完全に取り除くことが本当のゴールなのです。

 

【「磨けている」ための歯磨きのポイント】

では、どのように磨けば「磨けている」状態になるのでしょうか?

むし歯ができやすい場所をしっかり磨くことが大切です。

特に注意すべき場所は、以下の3つです。

  1. 歯と歯ぐきの境目(歯の生え際)
  2. 歯と歯が接している部分(コンタクトポイント)
  3. 歯の溝(特に奥歯の咬む面)

これらの部分は、歯磨きだけでは磨きにくいところであり、十分に磨けていないことが多いです。歯の表面は比較的磨きやすく、ほっぺた側や舌側もそれほど磨くのに難しくはないでしょう。しかし、歯の生え際や歯間、奥歯の溝などは、自然には磨けません。この部分をしっかり磨くことが、むし歯予防の鍵になります。

 

【効果的な磨き方のコツ】

  1. 歯と歯ぐきの境目(歯の生え際)の磨き方

歯の一番出っ張っているところは、ほっぺたや舌があたることで汚れが残りやすいところではありませんし、自分でも磨きやすいところでしょう。

最も大切なのは、歯の根元側、歯と歯ぐきの境目部分です。毛先を歯ぐきの方向に45度傾け、振動させるように磨きます。強くこすらず、細かく小さな振動を与えることがポイントです。

  1. 歯と歯が接している部分(コンタクトポイント)の磨き方

歯ブラシでは磨きにくい部分ですが、デンタルフロスを使うと効果的です。デンタルフロスを歯間に挿入し、歯に巻き付けて上下に動かすことで、隣接面のプラークを除去できます。また、歯間ブラシは歯と歯の間に隙間ができた場所に使うと効果的です。

  1. 歯の溝(特に奥歯の咬む面)の磨き方

奥歯の溝は食べ物のカスやプラークが溜まりやすい部分です。しっかりと丁寧に磨き、汚れを掻き出すイメージで行いましょう。

これらをしっかりと実践すれば、歯磨きが効果的に行えます。磨き方に時間をかけて、1回につき5分程度の丁寧な歯磨きが理想的です。

 

【歯科医院での指導の重要性】

自宅で歯を磨くことも大切ですが、歯科医院で専門的な指導を受けることも重要です。歯科医院では、あなたの歯磨きの仕方をチェックし、磨き残しがないかを確認します。磨き残しがあった場合、どの部分をしっかり磨けばよいかの具体的な指導もします。

また、歯科医院で定期的なクリーニングを受けることで、歯の表面や歯周ポケット内のプラークをプロフェッショナルに取り除くことができます。これにより、むし歯や歯周病を予防するための効果が高まります。クリーニングを受けることで、自分では気づかないうちに溜まった汚れをしっかりと取り除き、お口の中の健康を守ることができます。

 

【歯科医院に通う意義】

歯科医院では、歯磨きの方法を改善するためのアドバイスをもらうことができます。我流ではなかなか細かいところまで磨き切れてはいないのです。

歯科衛生士や歯科医師は、患者さんそれぞれの歯と口の状態に応じた個別のアドバイスすることが可能ですので、歯磨きの効果を最大化するためには、自己流ではなく、専門家の指導を受けることが大切です。

また、歯科医院で受ける定期的な検診は、早期にむし歯や歯周病を発見し、早期治療を行うための大きな助けになります。歯科医院に通い、正しい歯磨きの方法を学び、定期的なクリーニングを受けることで、口内環境を維持し、長期的に健康な歯を保つことができます。

 

【OCEAN歯科からのメッセージ】

歯磨きは毎日行う習慣ですが、正しい方法で行うことが大切です。自宅での歯磨きに加えて、歯科医院で定期的にチェックとクリーニングを受けることで、むし歯や歯周病を予防し、健康な口内環境を守ることができます。

定期的な歯科検診を受けることで、口腔内の健康を守り、全身の健康にもつながります。毎日の歯磨きと歯科医院での定期的なケアで、しっかりと口腔内を守り、健康な笑顔を維持しましょう。

歯が溶ける?!「酸蝕症」ってどんなもの?

2025年7月10日

「酸蝕症(さんしょくしょう)」という言葉をTVなどで聞いたことがあるでしょうか。

具体的な症状や原因は分からなくても、なんとなく聞いたことがあったりするかもしれません。ここでは酸蝕症について、なりやすい飲食物や生活習慣などを解説していきます。

 

【酸蝕症とはどんな病気?】

酸蝕症とは、一言で言うと「酸によって歯が溶ける病気・現象」のことを意味します。
私たちの歯は、一般的な食事をする分には問題ないのですが、酸性の刺激に弱い性質を持っています。ですので、歯が酸にさらされやすい生活習慣があると、歯の一番表層を覆っているエナメル質やその内部の層である象牙質が徐々に溶けてきてしまいます。

 

【むし歯じゃないの?】

酸で歯が溶けると聞くと、まずイメージするのは「むし歯」ではないでしょうか。

むし歯はミュータンス菌に代表されるむし歯菌が歯に感染し、酸を作り出すことで歯を溶かしていく病気です。つまり、むし歯は細菌が感染することによって起こります。

しかしながら、酸蝕症の場合、細菌による関与はありません。むし歯菌が作り出す酸ではなく、食品などに含まれる酸性の物質によって歯が溶けていく病気なのです。

 

【どんなものによって酸蝕症は起こる?】

酸蝕症になる原因は、2つに大きく分けることができます。

1つは体の中から出てくる酸による内因性のものです。2つ目は、酸性の食品など外から取り込む外因性のものです。

①内因性の酸蝕症

内因性の酸蝕症は、主に胃酸が逆流してくることによって生じます。

過食症や拒食症などが原因で、嘔吐(おうと)をする機会が多い場合、胃酸が混じったものが口から体外へと出されます。その際に、歯が酸性の刺激にさらされ、歯の表層にあるエナメル質を溶かしていきます。

また、胃酸が逆流する「胃食道逆流症(GERD)」という病気も原因として挙げられます。この病気は、胃と食道とのつなぎ目が狭くなるなどの異常によって生じる症状です。嘔吐反射も促されることがあります。

その他には、アルコールを大量に飲む習慣があり、頻繁に嘔吐する方も酸蝕症になりやすいです。

②外因性の酸蝕症

外因性の酸蝕症は、酸性度の高い飲み物や食べ物を習慣的に摂ることによって起こります。

「酸性度が高い」というと、酸っぱいレモンやお酢を思い浮かべるでしょうか。しかし、気づかないところでも酸性度が高いものはたくさんあります。ジュースや炭酸飲料を始めとした清涼飲料水やワインなども実は酸性度が高い飲み物です。また、意外かもしれませんが、スポーツドリンクも注意しなければなりません。

スポーツドリンクは、水分だけでなく様々なミネラル成分も含まれているため、夏場の水分補給としてよく飲んでいる方も多いかもしれません。

甘くて美味しく、水より飲みやすいため、頻繁に飲んでいるのではないでしょうか。

スポーツドリンクを飲むことによって、もちろん水分補給にはなります。しかし、気をつけなければならないのが、大量の糖分が含まれていることと、酸性度も比較的高いことです。頻繁に飲むことで、実は酸蝕症のリスクが高まっているのです。

※まれな酸蝕症

外因性の酸蝕症で稀なものがあります。それは、酸性のガスを吸い込むことによっても酸蝕症になる場合です。これは特殊な場合ですので、関係ない方も多いでしょう。

気をつけなければならないのは、主に塩酸や硫酸、硝酸などのガスが発生する工場で勤務している人です。このような工場に勤務していると、外因性の酸蝕症になりやすく、基本的には職場の健康診断等で注意を促されていることかと思います。

酸蝕症の原因となるのは、必ずしも液体ではない一つの例です。

【酸蝕症でどんなことが起こるの?】

酸によって歯が溶けることが酸蝕症ですが、どのように歯が溶けていくのか、そしてどのような症状を感じるようになるかをご説明していきます。

①エナメル質が溶ける

酸によって、まずは歯の一番表層にあるエナメル質が溶け出していきます。

基本的に、歯が溶けるということだけで考えるとむし歯と変わりはないのですが、その歯の溶け出し方には違いが見られます。

むし歯は、一般的に、直径1~2mmくらいの狭い範囲からエナメル質が溶け出します。しかし、酸蝕症はその範囲が比較的広いのが特徴です。歯の表面全体が均一に溶け出していくこともあるでしょう。

②象牙質が出てくる

象牙質は、エナメル質に覆われています。エナメル質の下にある層である象牙質は、酸蝕症によってエナメル質が溶けると表に出てきてしまいます。これは、むし歯になっても同様です。

しかし、むし歯と酸蝕症は明らかに違いがあります。酸蝕症の場合は、歯が溶ける範囲が広いので露出する象牙質も多くなり、歯全体が黄色く見えるようになります。審美的にも影響を与えてしまいます。

③歯がしみる(知覚過敏になる)

象牙質には歯の神経が一部入り込んでいるため、象牙質が出てくると食事中の食べ物による刺激が直に伝わります。冷たいものや熱いものを食べたり飲んだりすると、通常のエナメル質に覆われている状態であれば感じることもない刺激を感じてしまいます。具体的には、歯がしみるようになります。象牙質知覚過敏症の状態ですね。

また、象牙質はエナメル質ほど強くはありません。酸に対する抵抗力も弱いため、むし歯のリスクも高くなります。

 

【酸蝕症の予防法】

口の中というのは、通常は中性に保たれています。しかしながら、飲食物や胃酸による影響で酸性度が高くなると歯は溶けやすくなります。では、歯が溶けないためにはどうしたらいいのでしょう。酸性の飲食物をすべて摂らなければいいのでしょうか?

実際、身近な食事の中にも酸性の飲食物は多く、健康に良いとされているものも多く含まれています。日常生活でこれらをすべて控えていくというのは現実的ではないでしょう。

そのため、酸蝕症を防ぐためには以下のことに注意していくことをおすすめしています。

①酸性の飲食物を口にした後は、水で口をゆすぐ

酸性度の高い飲食物を口にしても、その後にしっかりうがいや歯磨きすることで、エナメル質が溶け出すのを防ぐことが可能になります。

②酸性度が高い飲食物を、ダラダラと食べたり飲んだりしない

長時間口の中に酸性のものが入っていると歯が溶けリスクが高まります。

そのため、いつまでも口の中に入っていることやダラダラ食べ飲みをするのはやめましょう。気づかないうちに歯が脆くなってしまいます。

③寝る前に、酸性の飲食物を摂るのを控える

唾液には、酸性に傾いた口の中を中性に戻す作用が期待できます。また、歯の再石灰化を促す作用もあるため、唾液が出ていることは、酸蝕症の予防のためにも重要です。

しかし、寝ている間は唾液の分泌が少なくなります。

そのため、寝ているときは口のなかのpHが中性に戻りにくくなり、酸蝕症も進行しやすい状態になるのです。

④フッ化物を有効活用する

歯が溶ける現象である脱灰(だっかい)は、フッ化物を上手に活用することによって予防できます。フッ素は歯の再石灰化を促すだけでなく、酸に対する抵抗力も高めてくれます。

普段からフッ素入りの歯磨き粉を使用したり、歯科医院でのフッ素塗布を定期的に受けたりすることがおすすめです。

⑤病院に相談する

内因性の酸蝕症の場合、原因である摂食障害や胃食道逆流症を治すことが予防につながります。これらの病気は内科的な治療が必要ですので、まずは病院に相談することが重要です。

 

【OCEAN歯科からのメッセージ】

酸蝕症は、皆さんが思っているよりも身近な病気です。歯が溶けるのはむし歯だけではありません。酸蝕症によっても歯は溶け出すことがあるため、十分な注意が必要です。

酸性の飲み物や食べ物が好きで、歯科医院にあまり通っていない方は早めに定期検診を受けてみるのもいいでしょう。気づいていないだけで歯が溶け出しているかもしれません。

初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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