口臭について
2023年6月7日
コロナ禍になってマスクをつける時間が長くなりましたが、今まで気づかなかった自分の口の臭い、気になっていませんか?
ゴールデンウィークが明けてからマスクの着用も個人の判断となったことによって、さらに臭いに敏感になっている方もいらっしゃるかと思います。
毎日しっかり歯みがきをしているのにどうしてだろう?
食べたものの臭い?何が原因なんだろう?
そんな疑問を解消するために、口臭の原因と対処法について詳しく学んでいきましょう。
人それぞれ体臭といわれる臭いがあるように、口の中にも人の数だけ臭いがあります。
臭いの原因には次の4つが考えられます。
①口の中に原因がある
口の中の臭いの多くの原因は「口の中にいる細菌」によるものです。
これは歯科医院で治療をしたり、口腔ケアをすることで軽減することが可能です。
②全身的な病気がある
全身症状が原因となって、口臭として臭うことがあります。
原因となる病気を発見し、治療することで臭いが軽減されます。
③食べ物や飲み物・嗜好品が原因である
ニンニクやネギ、ニラなどの臭いの強いものを食べた場合や、アルコールを飲んだり、タバコを吸うことが原因で起こります。
からだに取り込まれた臭いの元の成分が胃のなかで消化され、血液を介して全身にめぐり、肺から不快な臭いとして吐き出されます。
歯みがきをしたり、口の中を清潔に保っていても臭うことがあります。
④生理的なもの
「誰にでもある臭い」です。
この原因は、寝ている時などに唾液が減少することで口の中の細菌が増え、口臭の原因となる物質(揮発性硫黄化合物)をたくさん作ってしまうことです。
毎日の歯みがきで口の中の細菌や原因となる物質を減らし、食事や水分をしっかり摂ることで唾液の量が増えれば口臭は弱まります。
規則正しい生活を心がけていれば臭いの強さは軽減されていくため、治療する必要はありません。
※女性の場合、妊娠や生理に伴うホルモンバランスの変化によって一時的な口臭もあります。
また、乳幼児期、学童期、思春期、成人期、老齢期など、それぞれの年代固有の臭い(加齢臭)なども挙げられます。
このように口臭の原因はさまざまですが、90%以上が口の中に原因があると言われています。
【口の中の原因とは?】
①歯周病
一番よく考えられるのが歯周病による口臭で、歯周病がひどくなると口臭が強くなり、より不快な臭いを発することがわかっています。
歯周病というのは文字の通り「歯」の「周」りの「病」気です。
つまり、歯の周り=歯ぐきや周りの組織に歯周プラーク(歯垢)の中の歯周病菌という細菌が、病気(炎症)を起こしていきます。
その結果、周りの組織を破壊して歯周ポケットというものを作ります。
このポケットの中は、細菌にとってはとても住みやすく、居心地がいい場所なのです。
細菌の中でも、特に嫌気性菌という菌は、口臭の元になる硫化水素やメチルメルカプタンという物質を作り出します。歯周病が進行すればするほど、口臭はきつくなってしまうのです。
歯周病の特徴として、以下の項目に当てはまる場合は注意が必要です。
・歯ぐきが腫れてブヨブヨしている
・歯みがきをしたら歯ぐきから血が出る
・歯が抜け変わる時期でもないのに、歯がグラグラする
・食べ物が歯と歯の間によく挟まる(食後の爪楊枝が欠かせない)
・歯ぐきが下がってきた気がする
この中でどれだけ当てはまる項目があったでしょうか?
歯周病というのは、サイレントディジーズ(静かなる病気)というくらい、進行してからでないと自分ではなかなか気づきません。
ほとんど自覚症状もなく進行していきます。
普段の歯みがきを頑張っている方の中にも、もしかしたら歯ぐきの中のポケットは炎症が起きて歯周病が進んでいるかもしれません。
そして口の中の細菌によって作り出された物質が、不快な口臭の原因を作っている可能性があります。
〈対処法〉
歯科医院へ受診されたら、歯ぐきの炎症状態のチェックを行います。
診断に応じて、歯ぐきの炎症をなくす治療をしていくことで口臭は軽減されていきます。
②むし歯
次によくある項目として、むし歯があります。
小さな虫歯では臭いを発することはありません。
しかし、大きな穴があいたようなむし歯の場合、その中に入り込んでしまった食べ物が取れずに中で腐り、口臭の原因となる臭いを発してしまいます。
また、むし歯が神経まで到達してしまい、神経が腐るとかなりの臭いの原因となります。
〈対処法〉
むし歯の治療を行うことで、口臭は軽減されます。

③毎日の歯みがきなどのお口のケア
歯みがきがうまくできていない場合も口臭の原因になります。
歯の表面を舌でさわるとザラザラしたり、ヌルヌルしていませんか?
溜まった歯垢や、取りきれていない口の中の食べカスが嫌な臭いを作り出します。
歯に被せた冠が古くなって穴が開いたり、すき間ができたりすると汚れが溜まりやすくなります。
これらがあるとお口の中が不潔になり、口臭の原因となっている場合が多くあります。
入れ歯も口臭の原因となることがあります。
入れ歯自体が古く、お手入れがきちんとできていないと、入れ歯が臭いの元になってしまいます。
歯がないからといって、口臭の原因がないわけではありません。
〈対処法〉
ご自宅での普段の歯みがきやケアの状況をお聞きして、一人ひとりに応じた指導を行います。
そうすることでお口の中が清潔に保たれ、口臭は軽減していきます。
また、不良な被せ物などを治療していくことも必要です。
④唾液が少ない(口腔乾燥症)
口の中が以前と比べてネバネバしていませんか?
全身的な病気があったり、何らかの原因で口の中を潤す唾液が少ない場合も口臭の原因となります。
唾液が少なくなる原因はさまざまですが、もし最近食べ物が飲み込みにくい感じがしたり、水分を摂らないと口の中が乾燥して気になる場合は一度ご相談されてください。
⑤舌苔
舌苔とは、体調などが良くない時に歯の表面につくられる白いものです。
鏡で舌を見た際に、舌が白くなっていることがありませんか?
これは単なる汚れではなく、歯垢と同じような細菌の塊です。
無数の細菌がタンパク質を分解する途中で、臭いの原因ともなる硫化水素などをつくることで口臭が発生します。
この場合、舌をきれい(清潔)に保つことで臭いも軽減します。

【OCEAN歯科からのメッセージ】
これまで述べてきたように口臭の原因は多くあります。
口臭は自覚症状のある場合の方が少なく、大抵の場合は家族や同僚、友人から指摘されることが多いです。
一度でも指摘されたことがあれば、検査をしてみるといいでしょう。
口臭について行われる治療は歯やその他のお口の中の健康のためにはとても重要です。
定期的に歯科を受診し、常にケアされたお口を維持することで身体全体の健康へとつながります。




