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治らない歯肉炎。口腔癌かも?!

2026年3月31日

著名人が舌癌を患ったことが報じられたことで、お口の中に関心を持つ方が増えたのではないでしょうか。
口腔癌(こうくうがん)は、全ての癌の中で約6%程度を占めるとされていますが、頭部に発生する癌の中では最も頻度が高いことが特徴です。口腔癌は、他の癌と同様に命にかかわる重大な病気ですが、初期の段階では口内炎と勘違いされて放置されてしまうことも少なくありません。そこで、口腔癌について正しい知識を持ち、早期発見に努めることが重要です。まずは、口腔癌がどのような部位に発生し、どのような症状が見られるのかを知りましょう。

 

 

【舌癌(ぜつがん)】
舌に発生する癌は「舌癌(ぜつがん)」と呼ばれ、口腔癌の中でも最も多い種類です。舌癌は口腔癌全体の約60%を占めています。舌の先端や中央にできることは少なく、主に舌の縁(へり)部分に発症することが多いです。特に男性が女性よりも2~3倍発症しやすく、50~60代の中高年に多い傾向がありますが、20代や30代の若い世代にも見られることがあります。

〈舌癌の初期症状〉
舌癌の初期段階では、痛みを伴わないことが多く、無症状で進行します。進行すると、接触痛や鈍い痛みを感じるようになります。さらに悪化すると、舌の動きが不自由になり、表面がデコボコしてきたり、潰瘍(かいよう)ができて出血しやすくなります。舌癌はその見た目から、普通の口内炎と勘違いされがちですが、口内炎が1週間以内で治ることが多い中で、2週間以上治らない場合は注意が必要です。また、舌癌はリンパ節に転移しやすく、顎の下や首元のリンパ節が腫れてしこりができることがあります。

〈舌癌の治療方法〉
舌癌の治療には、癌の大きさに応じて舌の一部または全体を切除することがあります。失われた舌の部分は軟組織を使って再建することも可能です。

【歯肉癌(しにくがん)】
歯茎にできる癌を歯肉癌(しにくがん)と呼びます。特に40~50歳以上の方に多く見られ、上顎よりも下顎、特に奥歯の歯茎に発症することが多いです。歯肉癌は、口腔癌の中で舌癌に次いで2番目に多い癌で、口腔癌全体の約25%を占めています。

〈歯肉癌の初期症状〉
歯肉癌の初期段階では、歯茎の腫れや出血が見られ、かんだときに歯に痛みを感じたり、歯が動揺することがあります。これらの症状は重度の歯周病と似ており、注意が必要です。進行すると、下唇のしびれや感覚の鈍さを感じることがあります。歯肉癌は顎の骨を侵食することがあり、放置すると顎の骨まで破壊してしまう可能性があるため、早期治療が求められます。

〈歯肉癌の治療方法〉
歯肉癌の治療には、手術によって癌を切除することが一般的です。進行した場合、顎骨を一部切除する必要があり、その場合、顔の形を保つために金属プレートや他の部位の骨を使って再建することがあります。
【口腔底癌(こうくうていがん)】
口腔底は、下顎の舌側の歯ぐきと舌との間にある部分を指します。口腔底にできる癌は口腔底癌(こうくうていがん)と呼ばれ、特に奥歯周辺にできやすいです。口腔底癌はリンパ節への転移が早く、発見時にはすでに転移していることがあるため、注意が必要です。

〈口腔底癌の初期症状〉
口腔底癌の初期症状としては、口内炎のようなただれが見られ、その周囲に硬いしこりが感じられることが多いです。進行すると、舌の動きが悪くなったり、唾液の分泌が減少することがあります。

【頬粘膜癌(きょうねんまくがん)】
頬の内側にできる癌を頬粘膜癌(きょうねんまくがん)といいます。特に上下の奥歯がかみ合う部分や、口角の内側に発症しやすいです。進行すると、顎の下のリンパ節に転移する恐れがあるため、早期発見が重要です。

〈頬粘膜癌の初期症状〉
初期症状として、小さな潰瘍や硬いしこりができることがあります。進行すると、口が開けにくくなったり、首元のリンパ節が腫れることもあります。

【硬口蓋癌(こうこうがいがん)】
お口の天井部分にできる癌を硬口蓋癌(こうこうがいがん)と呼びます。硬口蓋は舌で触れると硬い部分で、進行すると鼻腔にまで浸潤することがあります。放置していると上顎の骨を破壊し、鼻腔にまで達することもあります。

〈硬口蓋癌の初期症状〉
初期症状として、表面が凸凹した潰瘍が見られ、進行すると骨に浸潤して上顎の骨を切除する必要が出てきます。手術後には、失われた部分に特殊な入れ歯を使って機能を回復させることができます。

【口唇癌(こうしんがん)】
口唇にできる癌は口唇癌(こうしんがん)と呼ばれ、口腔癌の中では比較的発症する数が少ないとされています。唇の内側にも発症することがあります。

〈口唇癌の初期症状〉
硬いしこりや口内炎のようなただれ、またはイボのようなできものが見られることがあります。

【口腔癌の原因と予防方法】
口腔癌の原因は、単一の要因だけではなく、複数の要因が重なり合って発症することが多いです。

以下の要因が主に関与しています。
・喫煙
・飲酒
・口腔内の不衛生
・合わない被せ物や詰め物による慢性的な刺激
・適合の悪い入れ歯
・むし歯の放置

口腔癌は、他の体内の癌とは異なり、目で見て確認でき、触れることができます。日頃から自分のお口の中に異常がないかチェックすることは大切です。もし異常を感じたり不安なことがあれば、歯科医院で定期的に検診を受け、早期発見と早期治療に努めましょう。

【口腔癌の早期発見と予防】
口腔癌は早期に発見することが非常に重要です。初期段階では症状が目立たず、軽視してしまうことが多いですが、早期に治療すれば治癒する可能性が高くなります。定期的に歯科医院でチェックを受け、早期発見を目指しましょう。口腔内の異常を見逃さないことが、癌の発症を防ぐために非常に大切です。

※自分でできる口腔内チェック
自分で口腔内をチェックする方法は、特に手間がかからず、簡単に実践できます。次のようなチェックポイントを参考にしてみてください。
①舌や歯ぐきに異常がないか確認
鏡の前で舌を出して、舌の裏側や縁にしこりや潰瘍がないかを確認しましょう。舌が白くなったり、痛みを感じる場合も注意が必要です。また、歯ぐきにも腫れや出血がないか、変色していないかを見ておくと良いでしょう。

②口内に違和感がないか
口の中に異物感があったり、食べ物をかんだときに痛みを感じる場合も、早期の兆候かもしれません。特に何度も同じ場所で違和感が続く場合は注意が必要です。

③口腔内の乾燥感
唾液の分泌量が減少し、口の中が乾燥する感じが続く場合は、口腔底癌の兆候の一つかもしれません。口の中の乾燥は、その他の症状と併せて観察しておくとよいでしょう。

④舌の動きや噛み合わせをチェック
舌を動かすときに痛みを感じたり、舌が思うように動かせない場合、口腔内の問題のサインかもしれません。また、噛み合わせに違和感を覚えたり、口を大きく開けづらくなったりする場合も注意が必要です。
これらを定期的にチェックすることで、異常を早期に発見できる可能性が高まります。もし一つでも気になる症状があれば、早めに歯科医院で相談することをおすすめします。

 

 

【OCEAN歯科からのメッセージ】
歯科医院での定期検診は、口腔癌を予防するために非常に有効です。一般的に、定期的な歯科検診を受けている人は、受けていない人に比べて口腔癌の発見が早く、治療の成功率が高くなるとされています。歯科医院では、歯科医師が口腔内を精密にチェックし、必要に応じて専門的な検査を行うことができます。
もし気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

小学校入学後~思春期の口腔ケア

2026年3月15日

~成長とともに変化する子どものお口を守るために~

赤ちゃんの頃から始めた歯のケア。乳歯が生え、仕上げみがきに慣れてきた頃には、もう小学校入学のタイミング。親御さんとしては「そろそろ自分でみがけるようになる頃かな」と思われる方も多いかもしれません。しかし、小学校入学以降も、お口の中の環境やむし歯・歯肉炎のリスクは大きく変化していきます。

この時期は、永久歯への生え変わり、食生活の変化、自我の発達、そして思春期特有のホルモンバランスの影響など、口腔内の環境に多くの変化が起きる重要なタイミングです。

今回は、小学生から中学生、思春期を迎える頃までに必要な口腔ケアについて、段階ごとに詳しく解説していきます。

1. 小学校低学年(6歳~9歳):生え変わりが始まる大切な時期

永久歯への生え変わりがスタート

小学校入学前後から、いよいよ乳歯から永久歯への生え変わりが始まります。最初に生えてくるのは「6歳臼歯」と呼ばれる奥歯。乳歯のさらに奥から生えてくるこの歯は、永久歯の中でも非常に大切な歯で、かみ合わせの基本となる歯です。

しかしこの6歳臼歯、保護者の方が気づかないうちに生えてきてしまうことも多く、気がついたときにはすでにむし歯ができていた…というケースも少なくありません。

 

★ 6歳臼歯を守るケアのポイント

  • しっかり仕上げみがきを続けること:生えたての永久歯は、歯質がやわらかく、むし歯になりやすい状態です。特に奥に生えてくる6歳臼歯は歯ブラシが届きづらいため、毎晩の仕上げみがきがとても重要になります。
  • フッ素入り歯みがき粉の活用:フッ素は歯を強くし、むし歯菌の働きを抑える効果があります。子どもの成長に合わせた適切な濃度のものを選びましょう。
  • 定期検診とシーラント:小児歯科では、6歳臼歯の溝を埋めてむし歯予防をする「シーラント処置」が受けられます。生え始めの頃に処置しておくと、むし歯予防効果が高まります。

★ 自分でみがく習慣を育てる

低学年のうちは、「自分でみがける」と思っていても、実際にはまだまだみがき残しが多い時期です。特に歯の裏側や奥歯の溝は、子ども一人では十分にみがくことが難しいもの。

親御さんによる仕上げみがきは、小学校3年生ごろまでは毎日、少なくとも週に数回は続けてください。お子さんの「自分でやりたい」という気持ちを尊重しながらも、健康なお口を守るために親子で一緒に取り組んでいく姿勢が大切です。

 

2. 小学校中学年(9歳~11歳):むし歯と歯肉炎のリスクが高まる時期

歯の生え変わりが本格化

この時期になると、前歯から奥歯までの乳歯が次々と抜け、永久歯へと入れ替わっていきます。歯列全体が不安定になるため、歯並びが一時的に悪くなったり、ブラッシングがしづらくなることも。このため、むし歯や歯肉炎が増える傾向にあります。

特にこの時期に注意したいのが「歯肉炎」です。

歯肉炎ってなに?

大人と同じように、子どもでも歯ぐきに炎症が起きることがあります。歯みがき不足やみがき残しによって歯ぐきが赤く腫れたり、出血したりする状態を「歯肉炎」と呼びます。

放っておくと、大人になったときに本格的な歯周病へ進行する可能性もあるため、早めの対処が大切です。

この時期に特に意識したいケアポイント

  • 毎日の歯みがきチェック:自分でみがけるようになっても、みがき残しが多い場所は親がチェックしてあげましょう。染め出し液を使うのもおすすめです。
  • デンタルフロスを習慣に:永久歯がそろってきたら、歯と歯の間のケアも必要です。糸ようじや子ども用フロスなど、使いやすいアイテムで補助しましょう。
  • 生活習慣の見直し:間食の回数が増えてきたり、炭酸飲料やスポーツドリンクを飲む機会が増える時期でもあります。「だらだら食べ」はむし歯の大敵。食事とおやつの時間を決める習慣を意識しましょう。

 

3. 小学校高学年~中学生(12歳~15歳):思春期特有のケアに注意

思春期のホルモンバランスとお口の変化

この時期になると、身体だけでなく、口腔内にもホルモンの影響が出てきます。思春期のホルモン変化によって、歯ぐきが腫れやすくなったり、出血しやすくなる子もいます。

また、自我が芽生え、「歯みがきが面倒」「人に注意されるのが嫌」という気持ちも強くなる時期。部活動や塾、スマートフォンの使用などで生活リズムも不規則になりがちです。

親が以前のようにケアに介入するのが難しくなり、自己管理が求められるようになります。

思春期のセルフケアをサポートするポイント

  • 道具のアップデート:大人用に近いサイズの歯ブラシ、電動歯ブラシ、歯間ブラシ、フッ素洗口剤など、成長に合わせた道具の見直しをしてみましょう。
  • 本人の“意識”を育てることが大切:口臭が気になる年頃でもあるので、「清潔なお口は魅力的である」こと、「健康なお口が一生を支える資産である」ことを伝えましょう。
  • 歯列矯正を検討するタイミング:この時期は、矯正治療にとっても重要なタイミング。歯並びやかみ合わせに不安がある場合は、小児歯科や矯正歯科で相談を。

 

4. 定期検診を継続するメリット

年齢が上がるにつれて、「歯医者=こわい・面倒」というイメージを持ちやすくなります。だからこそ、小さい頃から「定期的に通うのが当たり前」という習慣をつけておくことが大切です。

歯科医院での定期検診を受けることにより、むし歯や歯肉炎のチェックだけでなく、みがき方の確認や生活習慣のアドバイスなど、総合的なサポートが可能です。

5. 思春期から大人への“架け橋”としての歯科

中学生・高校生は、心身の成長とともに、自分自身の健康について意識しはじめる時期です。このタイミングで正しい知識と習慣を身につけることができれば、大人になってからのむし歯・歯周病リスクは大きく減らすことができます。

また、思春期は歯並びや口臭、見た目に敏感になる年頃でもあります。OCEAN歯科では、単に「むし歯がある・ない」だけでなく、お口の悩みや不安をしっかり受け止め、将来に向けて適切なアドバイスや処置をご提供しています。

お子さまの“通いなれた歯科医院”がそのまま“成人として通えるかかりつけ”になることは、安心感と継続的な予防につながります。

思春期は、将来、むし歯や歯周病に悩まずにすむような“生涯健康な口腔環境”を作るための最後のチャンスかもしれません。

【OCEAN歯科からのメッセージ】

小学生から思春期にかけての時期は、子どもの心と身体が大きく変化する大切な時期です。そして、それに伴って口腔環境も大きく変わります。

年齢や成長段階に応じた最適なケアを提供し、お子さんが“生涯むし歯ゼロ”でいられることを目指してお口の健康を育てていきましょう。

初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。

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OCEAN歯科クリニック URAYASU
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