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口の中をよくかんでしまうのはなぜ?考えられる原因と対処法

2026年8月30日

食事中に「頬の内側をかんでしまった」「舌をかんで痛い思いをした」という経験はありませんか?
誰でも一度くらいは口の中をかんでしまうことがあります。しかし、同じ場所を何度もかんでしまったり、以前より頻繁にかむようになったりした場合は、お口の中で何らかの変化が起きているサインかもしれません。
「そのうち治るだろう」と放置してしまう方も少なくありませんが、歯並びやかみ合わせ、詰め物・被せ物の状態などが関係していることもあります。
また、一度傷ができると腫れによってさらにかみやすくなり、悪循環になってしまうこともあります。今回は、口の中をよくかんでしまう主な原因や対処法、歯科医院を受診した方がよいケースについて詳しくご紹介します。

【頬や舌をかんでしまうのは珍しいことではありません】
食事中に誤って頬や舌をかんでしまうこと自体は、決して珍しいことではありません。
急いで食事をしていたり、食べ物を一度にたくさん口へ入れたりすると、一時的にかんでしまうことがあります。
また、会話をしながら食事をしていたり、疲れて集中力が落ちていたりすると、お口の動きのタイミングがずれてしまうこともあります。
このような場合は、一時的なものであれば過度に心配する必要はありません。
しかし、
・同じ場所ばかりかむ
・数週間のうちに何度もかむ
・食事のたびにかんでしまう
・傷がなかなか治らない
このような症状が続く場合は、原因を調べた方がよいこともあります。

【口の中をよくかんでしまう主な原因】
原因① 歯並びやかみ合わせの変化
口の中をかみやすくなる原因としてまず考えられるのが、歯並びやかみ合わせの変化です。
歯は一生同じ位置にあるわけではなく、加齢や歯周病、歯を失ったことなどをきっかけに少しずつ位置が変化することがあります。
その結果、それまで当たらなかった頬や舌が歯に触れやすくなり、食事中にかみやすくなることがあります。
また、かみ合わせのバランスが崩れると、お口の動きも変化するため、頬の内側を巻き込みやすくなる場合もあります。
特に、最近歯が抜けた、矯正治療中である、歯が欠けた、歯周病が進行しているという方は、お口の中の環境が変化している可能性があります。

原因② 詰め物や被せ物が合っていない
新しく詰め物や被せ物を入れたあとに、「頬をかむようになった」と感じる方もいます。
詰め物や被せ物は、お口の中で違和感なく使えるように細かく調整されますが、わずかな高さの違いや形の変化でも、お口の動きに影響することがあります。
また、長年使用している詰め物や被せ物は、少しずつすり減ったり、欠けたりすることがあります。その結果、以前とはかみ合わせが変わり、頬や舌をかみやすくなることもあります。
治療後に違和感が続く場合は、「そのうち慣れるだろう」と我慢せず、歯科医院で確認してもらいましょう。

原因③ 親知らずの影響
親知らずが斜めに生えていたり、一部だけ生えていたりすると、頬の内側が歯に当たりやすくなることがあります。特に一番奥の歯の周囲は見えにくく、ご自身では原因に気付きにくいことも少なくありません。
また、親知らずの周囲に炎症が起きると頬が腫れ、さらにかみやすくなることがあります。
「奥歯のあたりをよくかむ」「奥だけ傷ができる」という場合は、親知らずが関係している可能性も考えられます。

原因④ 加齢によるお口の変化
年齢を重ねると、お口の中にもさまざまな変化が起こります。
例えば、歯ぐきが下がったり、歯が少しずつ動いたりすることで、以前とはかみ合わせが変わることがあります。
また、お口周りの筋肉の働きが変化すると、頬や舌を動かすタイミングにも影響が出ることがあります。
もちろん、加齢だけが原因とは限りませんが、「最近になって急によくかむようになった」という場合は、お口全体の状態を確認することが大切です。

原因⑤ 食事を急いでいる
意外と多いのが、食べ方が原因になっているケースです。
忙しいときや時間がないときは、十分にかまずに食事を進めてしまうことがあります。
すると、お口の動きが食べ物の動きに追いつかず、頬や舌を巻き込んでしまうことがあります。また、一度にたくさん食べ物を口へ入れることも、口の中をかむ原因になります。
ゆっくりよくかみながら食べることは、消化を助けるだけでなく、口の中を傷つける予防にもつながります。

原因⑥ ストレスや食いしばりが影響していることも
ストレスや疲れがたまっていると、無意識のうちに歯を食いしばることがあります。特に寝ている間の食いしばりや歯ぎしりは、自分では気付きにくいものです。食いしばりが続くと、お口周りの筋肉が緊張し、かみ合わせのバランスに影響を与えることがあります。その結果、頬や舌をかみやすくなるケースもあります。
朝起きたときに顎が疲れていたり、歯が浮くような感じがしたりする場合は、食いしばりが関係している可能性も考えられます。

【同じ場所を何度もかんでしまうときは注意しましょう】
一度できた傷は、炎症によって少し腫れることがあります。
すると、その腫れた部分を再びかんでしまい、傷が治りにくくなるという悪循環に陥ることがあります。
また、同じ場所ばかり何度もかんでしまう場合は、歯並びやかみ合わせだけでなく、お口の中のできものや腫れが原因になっている可能性もあります。
「いつも同じ場所をかむ」「2週間以上治らない」「痛みが強い」「しこりのようなものがある」といった場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。

【口の中をかんでしまったときの対処法】
軽くかんでしまった程度であれば、多くの場合は数日から1週間ほどで自然に治ります。
傷ができたときは、まずお口の中を清潔に保つことが大切です。食後はやさしく歯をみがき、必要に応じて水やうがいでお口の中をきれいにしましょう。刺激の強い食べ物や熱すぎる食べ物は、傷にしみることがあるため、痛みが落ち着くまでは控えめにすると安心です。
無理に傷を触ったり、何度も舌で確認したりすると治りが遅くなることもあるため、できるだけ刺激しないように過ごしましょう。

【口の中をかまないためにできること】
・ゆっくり食事をする
時間に余裕を持ち、一口の量を少なめにしてよくかむことを意識しましょう。
慌てて食べる習慣がある方は、それだけでも口の中をかみにくくなることがあります。

・左右均等にかむ
片側ばかりでかむクセがあると、お口の動きに偏りが生じることがあります。
左右どちらでもバランスよくかむことを心がけましょう。

・詰め物や被せ物の違和感を放置しない
治療後に「少し高い気がする」「頬に当たる感じがする」と思ったら、我慢せずに相談することが大切です。少し調整するだけで改善する場合もあります。

・定期的に歯科検診を受ける
歯並びやかみ合わせは少しずつ変化することがあります。
定期的にお口の状態を確認することで、気付きにくい変化を早めに見つけられることがあります。

【歯科医院を受診した方がよいケース】
口の中をかむこと自体は珍しいことではありませんが、次のような場合は一度歯科医院で相談することをおすすめします。
・同じ場所を何度もかんでしまう
・傷が2週間以上治らない
・強い痛みがある
・出血を繰り返す
・しこりや腫れがある
・詰め物や被せ物を入れてからかみやすくなった
・食事がしづらいほど頻繁にかんでしまう

原因を調べることで、適切な対処につながることがあります。

【よくある質問】
Q. 頬をかんで血が出ました。そのままで大丈夫ですか?
少量の出血であれば、多くは自然に止まります。
清潔なガーゼなどで軽く押さえ、様子を見ましょう。
出血が止まりにくい場合や傷が深い場合は、歯科医院を受診してください。

Q. 子どもも口の中をかむことがありますか?
あります。
歯の生え替わりや成長によって、一時的にかみやすくなることがあります。
ただし、頻繁に続く場合は歯並びやかみ合わせの確認をおすすめします。

Q. 一度かむと同じ場所ばかりかんでしまいます。
傷が腫れて盛り上がることで、さらにかみやすくなることがあります。
なかなか改善しない場合は、原因がほかにないか確認するためにも歯科医院へ相談しましょう。

【OCEAN歯科からのメッセージ】
口の中をかんでしまう原因は、食事中のちょっとした偶然だけでなく、歯並びやかみ合わせ、詰め物・被せ物、親知らず、加齢による変化などさまざまです。
一時的にかんでしまう程度であれば心配しすぎる必要はありませんが、同じ場所を何度もかんだり、傷がなかなか治らなかったりする場合は、お口の中からのサインかもしれません。
毎日の食事を快適に楽しむためにも、お口の違和感をそのままにせず、気になる症状が続く場合は早めに歯科医院で相談しましょう。
定期的にお口の状態を確認することは、むし歯や歯周病だけでなく、かみ合わせや歯並びの変化に気付くきっかけにもなります。日頃からお口の健康に目を向けることが、快適な食生活につながります。

歯並びが悪くなる子に共通する生活習慣とは?

2026年8月15日

「歯並びは遺伝だから仕方ない」
お子さまの歯並びについて、そのように考えている方もいらっしゃるかもしれません。

確かに、歯の大きさや顎の骨格には遺伝的な要素があります。しかし、歯並びは遺伝だけで決まるものではありません。
近年では、お口の機能や日常生活の習慣が歯並びに影響することがわかってきています。
例えば、
「気が付くと口が開いている」
「鼻ではなく口で呼吸している」
「やわらかいものばかり食べている」
「頬杖をつくクセがある」
「姿勢が悪い」
このような何気ない習慣が、お口周りの筋肉や顎の成長に影響することがあります。
もちろん、これらの習慣があるからといって必ず歯並びが悪くなるわけではありません。しかし、お子さまの成長期はお口の機能が発達する大切な時期です。
日々の習慣を見直すことは、将来のお口の健康にもつながります。
今回は、歯並びが悪くなる子に見られやすい生活習慣について詳しく解説します。

 

【歯並びは遺伝だけで決まるものではありません】
歯並びにはもちろん遺伝は関係します。しかし、歯並びにはそれ以外の要素も数多く関係しています。

歯並びに影響する主な要素としては次のものが挙げられます。
・歯の大きさ
・顎の大きさ
・舌の位置
・唇や頬の筋肉
・呼吸の仕方
・のみ込み方
・姿勢
・食習慣

歯は顎の骨の中にあるため、一見すると動かないように思えます。しかし実際には、歯は常に周囲の筋肉や舌から力を受けているのです。舌は内側から歯列を支え、唇や頬は外側から歯列を支えています。これらの力のバランスによって歯の位置は保たれています。
そのため、お口の使い方や筋肉のバランスが変化すると、歯並びにも影響が出ることがあります。つまり、歯並びを考えるときは歯だけを見るのではなく、お口全体の機能や生活習慣にも目を向けることが大切なのです。

 

【歯並びが悪くなる子に共通する習慣】
① お口ぽかん
最近、保護者の方もよく気にされているのが「お口ぽかん」です。
テレビを見ているときや遊んでいるとき、何もしていないときに口が開いているお子さまはいませんか?
一時的に口が開くことは誰にでもあります。しかし、普段から口が開いている状態が続いている場合には注意が必要です。
何もしていないときのお口は、唇が自然に閉じている、舌が上顎に軽く触れている、鼻で呼吸している状態が理想的とされています。ところが、お口ぽかんの状態では舌が下がりやすくなります。
舌は食べるときや話すときだけに使うものではありません。実は、お口の中で常に歯や顎に影響を与えています。舌が上顎に触れていることで、上顎の成長を支える役割があると考えられています。一方で、舌が低い位置にある状態が続くと、お口周りの筋肉のバランスが崩れやすくなります。

お口ぽかんにはさまざまな原因がありますが、もっとも多い原因の一つが鼻づまりです。
アレルギー性鼻炎や花粉症などで鼻が詰まると、鼻呼吸がしにくくなります。すると自然と口呼吸になり、お口ぽかんにつながることがあります。
また、唇を閉じる力が弱いと、口が開きやすくなるためお口周りの筋力不足も考えられます。
次に姿勢の悪さです。猫背になると頭が前に出ます。そうすると口が開きやすくなり、お口ぽかんにつながる場合があります。
また、特に病気がなくても、習慣として口が開いている場合があります。

② 口呼吸
歯並びと深く関係すると言われているのが口呼吸です。
本来、人間は鼻で呼吸するようにできていますが、鼻は単なる空気の通り道ではありません。
鼻には、空気を温め、加湿し、細菌やウイルスを除去するという働きがあり、天然のフィルターの役割を果たしているのです。
では、口呼吸になるとどうなるでしょう?
口呼吸が習慣になると、お口の中が乾燥しやすくなります。
唾液には、むし歯を防いだり、細菌の増殖を抑え、お口をきれいに保つという働きがあります。
しかし乾燥すると、その働きが十分に発揮されにくくなります。
その結果、むし歯や歯肉炎、口臭などのリスクが高まる可能性があります。
また、口呼吸をしていると、舌が低い位置になりやすいと言われています。
すると、お口周りの筋肉のバランスが変化することがあります。
歯並びは筋肉のバランスとも関係しているため、口呼吸が長く続く場合には注意が必要です。

⭐︎こんな様子はありませんか?⭐︎
・寝ているときに口が開いている
・いびきをかく
・朝起きると口が乾いている
・唇が荒れやすい
・鼻がよく詰まる

このような様子が見られる場合には、口呼吸が関係している可能性があります。

また、口呼吸の背景には鼻炎などが隠れていることもありますので、お口の問題だけでなく鼻の状態にも目を向けることが大切です。
気になる症状が続く場合には、耳鼻咽喉科への相談も検討してみましょう。

③ 指しゃぶり
指しゃぶりは赤ちゃんや小さなお子さまによく見られる行動です。
保護者の方の中には、「歯並びに悪いのでは?」と心配される方もいらっしゃいますが、乳幼児期の指しゃぶりは決して珍しいことではなく成長と共にしなくなることもありますので、経過を観察していきましょう。
一方で、成長してからも長期間続く場合には注意が必要です。指しゃぶりでは前歯に継続的な力が加わります。その結果、前歯が前方に傾く、上下の前歯がかみにくくなる、出っ歯のような状態になることがあります。
ただし、すべてのお子さまに同じ影響が出るわけではありません。指しゃぶりの頻度や時間、お口の状態によっても異なります。
年齢が上がっても続いている場合や、歯並びへの影響が心配な場合には歯科医院で相談してみると安心です。
お子さまの成長に合わせてアドバイスを受けることができます。

④ 頬杖
頬杖はお口や顎にとってはあまり望ましい習慣ではありません。
短時間で大きな変化が起きるわけではありませんが、毎日長時間同じ方向で続く場合には注意が必要です。顎やお口周りの筋肉に偏った負担がかかる可能性があります。
単純に頬杖だけを注意するのではなく、なぜ頬杖をつくのかを考えることも大切です。
お子さまが頬杖をつくことが多い場合には、椅子の高さや机の高さ、座る姿勢を確認してみましょう。
足が床につかない状態では姿勢が安定しにくくなります。
身体が安定すると、自然と頬杖が減る場合もあります。

⑤ 姿勢が悪い
最近のお子さまは、スマートフォンやタブレットに触れる機会が増えています。
便利な反面、長時間同じ姿勢を続けることも少なくありません。
その結果、猫背になるお子さまが増えていると言われています。

一見すると「姿勢と歯並びは関係ないのでは?」と思われるかもしれません。
しかし、お口と身体はつながっています。
姿勢が崩れると、頭の位置、首の位置、顎の位置も変化します。
すると、舌の位置やお口周りの筋肉の使い方にも影響が出ることがあります。
猫背になると頭が前に出やすくなります。すると、お口ぽかんや口呼吸につながる場合があります。
さらに、食事中の姿勢にも影響することがあります。
食事中に、足がぶらぶらしている、身体が傾いている、テーブルが高すぎる状態では安定して食べることが難しくなります。
食事のときは、足裏が床につく、背筋を伸ばす、テーブルの高さを合わせることを意識してみましょう。

また、スマートフォンやタブレットも長時間続けない、ときどき休憩する、画面との距離を保つ
ことは大切です。身体への負担を減らすためにも意識してみましょう。

⑥ やわらかいものばかり食べる
現代の食生活は昔と比べて大きく変化しています。
食べやすく、飲み込みやすい食品が増えたことで、昔よりもかむ回数が少なくなったと言われています。
もちろん、やわらかい食事が悪いわけではありません。しかし、そればかりになるとお口の機能を十分に使う機会が減ることがあります。
かむことには多くの役割があり、唾液の分泌を促したり、お口周りの筋肉を使ってしっかりかむことで、頬、唇、舌、顎などの筋肉を使います。
成長期のお子さまにとって、お口の機能を育てる大切な機会になります。
また、よくかんで食べることは満腹感を得やすくなり、食べ過ぎの予防にもつながります。
ご家庭でできる工夫として、特別な食品を用意する必要はありません。例えば、野菜を少し大きめに切るといった工夫でも自然とかむ回数は増えます。
大切なのは無理にかませることではありません。年齢や発達に応じて、楽しく食事をすることが何より大切ですので、お子さまの成長に合わせて少しずつかむ経験を増やしていきましょう。

【OCEAN歯科からのメッセージ】
お口ぽかんや口呼吸、指しゃぶり、姿勢、食事の習慣など、毎日の何気ない生活習慣がお口の成長に影響することがあります。
もちろん、これらの習慣があるからといって必ず歯並びが悪くなるわけではありません。しかし、成長期のお子さまのお口は日々発達しているため、早い段階から生活習慣を見直すことは、お口の健康を守る第一歩になります。
また、歯並びだけでなく、お口の機能やかみ合わせ、成長の様子はお子さま一人ひとり異なります。定期的にお口の状態をチェックしながら、お子さまの健やかな成長を一緒に見守っていきましょう。

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