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入れ歯、ブリッジと比べたインプラントの特徴

2023年5月8日

何らかの原因で歯がなくなったら、どうしますか?

放置していてもずっと隙間があいたままその状態が続くと思っている方もいるかもしれませんが、実際の口の中では、知らない間に少しずつ小さな変化が起こってきます。
最悪の場合、歯が痛くなってかめなくなったり、かみにくくなったりすることもあるため、何らかの手段で歯がないところの補う必要があります。

一般的には入れ歯、インプラント、ブリッジを入れていくことが多いでしょう。

今回はそれぞれの特徴と、その中でも特に分からないことも多いインプラントについて、メリットデメリットも含めてご説明していきます。

 

 

【入れ歯の特徴】

入れ歯というと、どういうイメージをお持ちでしょうか?

入れ忘れたら大変?お掃除をしなくてはいけない?

そうですね、入れ歯の最大の特徴としてはどのようなものであっても、基本的には「取り外し可能である」ということです。これは、良いところでもあり、悪いところでもあります。

取り外しができる良いところは、「口から出して手に持って洗えるので、汚れが見やすくきれいに清掃ができる」ということでしょう。逆に、短所としては「外れてしまうことがある」ことや、「つけた時の違和感がある」ということがいえるでしょう。

そして、もし歯が数本なくなった場合だけを補う、部分入れ歯にすると、入れ歯を支えるために残っている歯にクラスプと呼ばれるバネをかけることになります。そのバネは、場所によっては話しているときに相手から見えて、審美的にはあまり好ましいものではないかもしれません。

そして、入れ歯には保険のものと自費のものがあります。

歯がどれくらいなくなっているかにもよりますが、どのような形態にするかなどは詳しく検査してみないと決定することはできません。

 

【インプラントの特徴】

インプラントは、歯がなくなったところに人工の歯根を立てて歯を作るため「自分の歯のようにかめる」ことと「見た目には歯がなくなったとは分からない」というのが最大の特徴です。

インプラントは周りの歯に依存せず、そのものだけで維持することが可能ですので、周囲の歯に負担をかけることもありません。お手入れも、自分の歯と同様に清掃していきます。インプラントは人工のものだからと清掃をしっかり行わないと、歯周病原菌によって感染が起こり、骨が溶けてインプラントがダメになってしまいます。メンテナンスという意味では、自分の歯と同様に考えていく必要があります。

インプラントは保険が効かないため、すべて自費となります。

なくなった歯の本数、スペースによってインプラントを入れる本数は変わってきます。

 

【ブリッジの特徴】

ブリッジは入れ歯の次に、どのようなものかをイメージできるものではないでしょうか。

具体的には、歯がなくなった両隣の歯を削って、それをつなぐように被せて歯がないところをかめるようにしていきます。
そのため両隣の「健康な歯を削る」ことと「支えてくれる歯に負担がかかる」という問題点があります。
入れ歯と違い外すことができないので、取り外しの煩わしさもなく、違和感もそれほどありません。しかし、食べたものが詰まったりと清掃はしにくいでしょう。
こちらは、保険のものと自費のものから選べます。

 

【入れ歯、ブリッジの中と比べたインプラントのメリット】

以上のようにそれぞれの特徴を挙げてきましたが、ここでは特に、インプラントのメリットをご説明していきます。

入れ歯、ブリッジと比較してインプラントのメリットは

  • 自然な見た目
  • 歯がないと分からない
  • かみ心地も良い
  • 口の中での違和感がない
  • 他の歯に負担がかからない
  • 食事中などに外れることがない
  • 清掃がしやすい

ということが挙げられます。

 

【インプラントのデメリット】

インプラントは非常に良い治療法ですが、誰でもインプラント治療を受けることができるかというとそうではありません。

インプラントは外科手術を伴うため、次のような全身的な病気がある人はできない場合もあります。

糖尿病・・・感染を起こしやすく、傷の治りが悪い

高血圧・・・血が止まりにくかったり、脳梗塞などの合併症を起こす危険性がある

骨粗鬆症・・・骨粗鬆症の治療薬を飲んでいると、外科手術をすることで骨が壊死してしまう可能性がある

心臓病・・・心臓発作を起こしたり、感染性心内膜炎を起こす危険がある

腎臓病・・・血が止まりにくかったり、傷の治りが悪いことがある

肝臓病・・・血が止まりにくくなる危険性がある

ガンの治療中・・・顎の骨に放射線治療を受けている場合、骨の治りが悪い場合がある

また、インプラントは入れ歯やブリッジに比べると、治療の回数や時間が少し長くなります。

具体的な治療の流れを以下に示します。

 

【インプラント治療の流れ】

インプラントの手術の方法には、大まかに「一回法」と「二回法」の2通りあります。
一回法は手術が一回、二回法は手術が二回必要となります。
現在のところ、一般的には、二回法の方が感染のリスクが低い、またあらゆるケースに対応できる、ということからよく行われます。

それぞれの手順は次の通りです。

 

(一回法)

 

  1. 歯ぐきに麻酔をして、歯ぐきを切開して骨に穴を開ける
  2. アバットメント(土台)が一体になったインプラント体を骨に埋め込み、アバットメントを露出させた状態で歯ぐきを閉じる
  3. インプラントと骨が結合したのを確認してから、型取りを行い、被せ物を取り付ける

 

(二回法)

 

一次手術

 

  1. 歯ぐきに麻酔をし、歯ぐきを切開して骨に穴を開ける
  2. インプラント体を骨に埋め込み、歯ぐきを縫合し、インプラント体を完全に覆う
  3. 骨とインプラント体が結合するのを数ヶ月待つ

 

二次手術

 

  1. 歯ぐきを切開し、インプラントを露出させる
  2. インプラントにアバットメントを装着する
  3. 歯ぐきを切開した部分が治ったら型取りをし、被せ物をする

 

【インプラントを入れた後の注意点】

インプラントは、一度入れてしまえば自分の歯のような感覚でかんだり話したりできるという大きなメリットがあるものの、外科的に自分の体に埋め込む治療です。そのため「体の一部」であるインプラントは、生活習慣や体のコンディションなどが状態維持に大きな影響を与えやすいのです。ですから、一度入れてしまえば終わりではないことをしっかり覚えておく必要があります。

もしも、歯みがきが上手にできず、口の中が不衛生であったり、タバコを吸ったりしていると自分の歯と同様に歯周病のリスクが高まります。もしかしたら、せっかく入れたインプラントを早期に失うことにもなりかねません。

また、インプラントを埋め込めたとしても、全身的な病気の影響で、早期にインプラントがダメになってしまうこともあります。

インプラントを長持ちさせるためには、生活習慣を規則正しくして、口の中の健康にも全身の健康にも気を配っていくことがとても重要なのです。

 

 

【OCEAN歯科からのメッセージ】

インプラント治療は、日本だけではなく世界的でも多くの方に用いられている治療法であり、埋めた後もメンテナンスの必要はありますが大変優れた治療法です。

もしも歯を失ってしまったら、どのような治療法を選ぶにしても、早期に歯科医院へご相談されるのが良いでしょう。歯が失われたスペースにどんどん横の歯が倒れていったり、かみにくくなったりと困ったことにもなりかねません。

グラグラする歯があったり、もしも歯がなくなってしまったら気軽に当院へご相談ください。

フッ素を上手に使って歯を守ろう

2023年5月6日

人間のからだに必要な元素のひとつにフッ素があります。

フッ素は歯にも口の中の細菌にも作用する、むし歯予防に大事な役割を持っているものなのです。

 

<自然界のなかのフッ素>

フッ素はもともと自然界にはあちこちにある元素です。

私たちが日頃、食べているものの中にもフッ素は含まれています。

 

【身近にあるフッ素】

・骨や歯      微量元素として含まれる

・お茶の葉そのもの 200~400ppm

・緑茶       0.5~2ppm

・イワシの骨    395ppm

・カツオの皮    52ppm

・めざし      7~40ppm

・自然塩      2~20ppm

・海水中      1.3ppm

このように日頃飲んでいるお茶や、海産物に比較的多く含まれます。

お茶の葉そのものでなく加工したりすると濃度は減少し、また魚でも骨や皮などで濃度が高く、実際に食べる部分はフッ素の濃度がグッと下がります。

フッ素は「歯を強くするお薬」とも言われており、むし歯予防には欠かせません。

歯を強くして酸に溶けにくくすることも一つの作用ですが、溶けた成分をだ液と一緒に押し戻して歯を修復すること(再石灰化といいます)が最も期待される効果です。

この作用は、歯の周りやだ液のなかにほんのわずかなフッ素があることによっておこなわれます。

 

【口のなかでのフッ素のいろんな働き】

・結晶性の向上       → 歯を成熟させ、溶けにくい歯をつくります

・フルオロアパタイトの形成 → 溶けにくい歯をつくる

・脱灰の抑制        → 酸から歯を守る

・再石灰化の促進      → 溶けた歯を治す

・むし歯菌の活動抑制            → むし歯菌が酸をつくらなくする

むし歯を減らすための1日あたりのフッ素摂取量の目安は、体重1kgあたり0.05mgと言われていますが、実際に日本の子どもたちの摂取量は足りていない現状があります。

 

1.食べものに含まれているフッ素は、そのままむし歯予防をしてくれるの?

食べもの中に含まれているフッ素は、大部分がほかの物質と結合していて、歯を守るためには働きにくい状態になっています。

そこで歯みがき剤やフッ素のうがい薬などのフッ素イオン(歯に対して働きやすい形)にして、歯に直接働きかけるようにしていくのが効果的です。

アメリカやヨーロッパの多くの国では水道水や食塩など、日々口にするものや食品などにフッ素が含まれています。またフッ素のサプリメントなども市販されており、フッ素は健康の維持や増進のために欠かせない「栄養」という認識をしています。

一方、日本では、水道水へフッ素が入っていることもなく、フッ素サプリなども市販されておりません。

もしも幼稚園や学校などのフッ素入りのうがい薬やご家庭でのフッ素入りの歯みがき剤の使用、歯科医院でのフッ素の塗布をおこなっていても、通常はフッ素のとり過ぎにはなりません。

 

厚生労働省の研究でも

①フッ素は歯みがきのサポート役ではなく積極的な予防剤

②歯みがき剤をつけずにみがいても「むし歯」予防効果はない

③フッ素を配合した歯みがき剤は乳歯が生えてきた直後から使用する

④子ども方高齢者まで、すべてのライフステージで予防効果がある

などの考えが示されています。

 

2.歯みがきをしていても、むし歯ができる?

日本ではほとんどの人が歯みがきをしているのではないでしょうか。

フッ素が入った歯みがき剤も普及していて、使用されている方も多いと思います。

それなのに、日本のむし歯の数はほかの先進国と比べるとまだまだ多いのです。

その原因の一つとして、歯みがき剤に含まれるフッ素の効果を活かす歯みがきの方法がうまく皆さんに伝わっていないことが挙げられます。

フッ素の効果を左右するのは、

・年齢に合わせたフッ素の量

・フッ素が歯に作用している時間

・うがいの回数         などがあります。

むし歯予防のためには「効果的な濃度を保ちながら歯みがきをしていくこと」こそがフッ素の効果を十分に活かす重要なポイントなのです。

 

 

3.フッ素の上手な取り入れ方

フッ素は歯科医院で取り扱う濃度の高いものと、ご家庭で使うフッ素が配合されたうがい薬や歯みがき剤などの濃度の低いものがあります。

濃度が高いものは年に数回の歯科医院での塗布のみですが、濃度が低いものは家庭で毎日使用できます。

口の中にほんのわずかなフッ素があることが大切ですので、定期的に歯科医院で診察を受けながら高濃度のフッ素を塗布し、ご家庭では低濃度のうがい薬や歯みがき剤を毎日使用して口の中にフッ素を供給していくことで、相乗効果が期待されます。

 

【歯科医院と家庭でのフッ素の配合製剤の種類と使い方】

歯科医院 家庭
配合フッ化物 ・APF(酸性フッ素リン酸溶液)

・NaF(フッ化ナトリウム)

・NaF(フッ化ナトリウム)

・MFP(フルオロリン酸ナトリウム)

・SnF₂(フッ化第一スズ)

フッ素濃度 9000ppmF 1500ppmF以下
形状 ゼリー状、液状 うがい薬

歯みがき剤(ジェル、ペースト)

スプレー

フォーム

使い方 綿、歯ブラシなどで歯面に塗布する うがい、歯ブラシ、スプレーなどにより口の中に取り込む
頻度 年に1~4回

(3ヶ月~半年ごとが理想的)

1日2~3回
特徴 ・歯の中にフッ素を取り込むことにより、フルオロアパタイトをつくる

・歯の結晶性を向上する

・生えたばかりの歯を強くする

・高濃度のため、使用できる頻度が少ない

・脱灰の抑制と再石灰化の促進

・低濃度のため、毎日使用できる

       

【子どもの年齢に応じたフッ素の取り入れ方】

お子さんの年齢に応じ、使用できるフッ素濃度は変わってきます。

また口がゆすげない小さなお子さんでも、使う量をコントロールすればより安心してご使用できます。

3歳未満の場合、フッ素濃度が500ppmのものであれば、米つぶ大くらいがいいでしょう。

100ppmのものであれば、えんどう豆大で口をゆすがないお子さんも安心して使えます。

もしフッ素配合の歯みがき剤を使わずにブラッシングする場合、直接歯にスプレーするか歯ブラシに直接スプレーするものもあります。

3~5歳の場合、500~1000ppmを歯ブラシにえんどう豆大(直径5ミリ以下)で使いましょう。口がゆすげるお子さんでも、口の中にフッ素が残るのが理想的ですので、できるだけ少ない量の水でゆすぎましょう。

6歳未満のお子さんには、1000ppmの高濃度の歯みがき剤は使用できないので注意が必要です。

お使いの歯みがき剤の種類もさまざまでしょうから、使用方法など分からないことがあればお気軽にスタッフまでお尋ねください。

どの年齢でも、新しく生えてきた歯はまだ成熟しておらず、2~3年はとてもむし歯になりやすい状態です。年齢に応じた濃度のフッ素を毎日取り入れることで、むし歯ゼロを目指しましょう。

 

4.フッ素による危険性

ビタミンやサプリメントと同じように、何でも適正な量というものがあります。

偏ったビタミンだけをとることや、大量に摂取することで健康を害することもあります。

フッ素も同様で、濃度や使い方をきちんと守ることによって、効果的にお口の健康を守ることができます。

過剰に摂取してしまった場合は、急性中毒(一度に大量に摂取した場合)や慢性中毒(急性中毒は起こさないが、頻回に長期間摂取した場合)を起こすことがあります。また歯の形成期だと斑状歯という形成異常が起きます。

どれくらいの量を摂取すると中毒になるかというと、お子さんの場合、5歳程度であればフッ素のうがい薬を40人分を一度に飲んだ場合です。

このように、過量なフッ素を飲み込まない限り中毒になることはありません。

またこれだけの量を一度に飲み込むのは難しいのではないでしょうか。

何でもそうですが、適切な量と頻度を守ることは大切です。

フッ素について、不安を感じていたり、悩まれている方はお気軽にスタッフまでご相談ください。

5.OCEAN歯科からのメッセージ

フッ素はお口の健康にとって、とても効果的なものです。

歯科医院での塗布とご家庭で毎日取り入れ、フッ素を上手に使い、むし歯にならない健康な口の中を維持していきましょう。

当院ではフッ素の料金はかからず、検診やクリーニングの際に仕上げでフッ素を塗布しています。

お気軽にご相談ください。

 

 

入れ歯が合わなくなる原因とその対処法について

2023年4月26日

こんにちは。OCEAN歯科クリニックURAYASU 歯科衛生士の佐藤です。

毎日使っている入れ歯がなんとなく合わなくてかみにくい、違和感があるなど、入れ歯に関する不具合を感じている方もいるかもしれません。

今回は、入れ歯が合わなくなってしまう原因と、その対処方法についてご説明していきます。

 

【入れ歯はどのように作るのか?】

何かしらの理由で歯を失っても、見た目を美しく保って(審美性)、食事などでかむ機能などを回復されるために、入れ歯(義歯)治療という選択肢があります。

入れ歯を作成するためにはいろんな手順があります。

まずは、歯科医師による精密な診査と診断が必要です。その後、その診断に基づいて、型取りをして入れ歯を作成していきます。しかし、その時点で入れ歯がピッタリ合うわけではなく、患者さんの口の中でかみ合わせをチェックしたり、強く当たって痛いところがないかなど、細かくチェックしていく必要があります。見た目にも調和しているかを確認していきます。

その後にしばらく使用していただいて不具合がないかも用心深く確認していく作業が必要です。

このように、患者さん一人ひとりの口の中の状態にぴったり合うものを、一つひとつオーダーメイドで作っていき、それを調整して完成となるのです。

このように精密に口の中を再現して、それに合わせた入れ歯を作るため、ある程度の時間が経つと入れ歯が合わなくなってくることがあります。

では、なぜぴったりと合っていた入れ歯が合わなくなってしまうのでしょうか?

 

 

【入れ歯が合わなくなる理由】

①歯を支えている顎の骨の量が減ってしまうあまり一般的には知られていないことかもしれませんが、実は、人の口の中は常に変化していて形が変わっているのです。特に、高齢になってきたり、糖尿病などの全身疾患をお持ちの場合は、骨が痩せてきてしまいます。これは、骨の新陳代謝のバランスが崩れていくことによります。

では、骨が減ってくるとどうなるでしょう。

今まで違和感なく使えていた入れ歯の調子が悪くなると感じる方が多くなります。それは、入れ歯と歯周組織の間に隙間ができてしまい、入れ歯がガタつくなどの症状が出て、合わなくなってしまいます。

 

②摩耗することにより、入れ歯がすり減ってしまった

食べものをかんだりすりつぶしたりするたびに、入れ歯は少しずつ摩耗していきます。

それは短い期間では気付かないくらい少しずつですが、長い期間、毎日入れ歯を使っていると、そのすり減りが顕著になり、かみ合わせが合わなくなるなど不具合が生じてきます。

その頃には、見た目にも歯がすり減ってきたのが分かるでしょう。

 

③汚れが付くことによって、入れ歯が変形してしまった

入れ歯は自分の歯ではないからとお手入れをしないでおくと歯垢(プラーク)が付着し、やがてそれが歯石になってくっついてしまいます。特に、入れ歯の粘膜と接する部分(ピンク色の部分で、床と呼ばれる部分)に歯石がついてしまうと、それが原因で入れ歯が変形し、合わなくなってしまいます。また毎日の入れ歯のお手入れを放置してしまうと、プラーク内の細菌が増殖し入れ歯の素材を変質させ、変形につながることもあります。

自分の歯ではなくても、入れ歯も自分の天然の歯のように清掃し、メンテナンスを続けることが大事になってきます。

 

【合わない入れ歯を使い続けるとどうなる?】

入れ歯が合わなくなったにも関わらず「少し違和感はあるけれど、まだ使えるから」「新しいものにするにはもったいたい」「歯医者にいくのが面倒だ」などの理由で、合わない入れ歯を使い続ける方がいらっしゃいます。このように入れ歯が合わないまま使用を続けるのは、本当におすすめしません。

合わなくなった入れ歯を使い続けることで、以下のようなことが起こってくる可能性があります。
・発音しにくくなり、話しにくくなる

・会話で聞き取ってもらえないことが増える

・口の中に痛みが生じる

・頭痛がする

・入れ歯が外れやすくなる

・食事の時にかみにくくなる
・お口の周りにしわができる
・肩こりが生じる

 

【入れ歯が合わない時はどうしたらいのか?】

①入れ歯を清潔で、きれいな状態にする入れ歯が合わなくなる原因のひとつに「入れ歯の汚れ」があります。

特に毎日のお手入れをきちんとされていなかった方などは、入れ歯専用のブラシや洗浄剤などを使って、徹底的にきれいな状態にしてみましょう。

ここで気をつけなければならないことは、過度に力を入れてゴシゴシと磨くのではなく、丁寧に磨くことを心がけましょう。力いっぱい磨いてしまうと表面に傷がつきますし、最悪の場合は破れたりと破損につながってしまいます。

 

③歯科医院で入れ歯のチェックをする

入れ歯を作ったかかりつけ医は、もともとの入れ歯の状態をよく分かっています。

ですので、入れ歯を今の口の中に入れ、どのような不具合があってかみにくいのか、合っていないのかをチェックすることで、入れ歯の状態が良くなる可能性があります。

必要に応じて調整や修理を行うと、また以前のようにピッタリと合う入れ歯になるかもしれませんし、あまりに合っていない場合は作り直す場合もあるでしょう。

どちらにせよ、きちんと一度歯科医師に診てもらい、入れ歯の状態を確認してもらうことが1番の問題解決方法です。

 

③義歯安定剤(入れ歯安定剤)を使用する

「入れ歯は毎日しているので汚れが原因ではないから」と、ご自分で市販の入れ歯安定剤を使用して調整される方も多いと思います。ドラッグストアなどでもテープタイプ、粉末タイプ、クリーム(ペースト)タイプなど、さまざまな状態の入れ歯安定剤が売られています。

一時的には症状が改善するかもしれませんが、長期的にみるとあまりおすすめはしません。

根本的にどのように合ってないかをきちんと見極めていかないと、ずっと痛みや違和感が続くことになってしまいます。

かかりつけの医院で入れ歯の調整をしてもらうことが、結局は1番早く、入れ歯が合うことにつながるでしょう。

 

 

 

【OCEAN歯科からのメッセージ】

このように、入れ歯は一度作ったからといって、その後は何もしなくてもずっとかめるものではありません。毎日のお手入れは必要ですし、自分が歳を重ねることで変化する口の中に合わせて調整していく必要もあります。

少しでも違和感があれば調整して、少しずつ合わせていくことができますので、お気軽にご相談ください。

親知らずについて

2023年4月21日

こんにちは。OCEAN歯科クリニックURAYASU 歯科衛生士の佐藤です。

本日は、いつもたくさんのお問合せをいただく“親知らず”についてご説明します。

 

親知らず(おやしらず)は口の中で最も奥にある歯で、第三大臼歯(智歯)とも呼ばれます。

親知らずは1番手前の前歯からから数えて8番目にある歯で、永久歯の中で最後に出てきます。

永久歯は通常15歳前後で生えそろいますが、親知らずは10代後半から20代前半の親が知らないうちに生えてくることからその名前がつきました。

すべて生えそろうと上下で4本になります。

必ずしも親知らずが誰でもあるわけではなく、中には親知らずがもともとない人もいます。

あるかどうかの確認のためには、顎全体の状態が分かるパノラマレントゲンを撮影をする必要があります。

 

【親知らずは抜いたほうがいい?】

親知らずが生えてきたからといって、すべてを抜く必要はありません。

抜いたほうがいい親知らずと抜かなくてもいい親知らずがあります。

 

【親知らずを抜いた方がいいケース】

痛みや腫れがある

親知らずは永久歯の中でも一番奥にあり、とても歯みがきが難しい場所にあります。 そのため、虫歯や歯周病にもなりやすく、痛みや腫れが出やすくなってしまいます。

親知らずがみがきにくい理由の一つに、生えている場所が1番奥でみがきにくいのに加えて、ほっぺたが邪魔して歯ブラシの向きや角度が難しいため、歯ブラシがなかなか届かないこともあげられます。

また親知らずが生えてくる方向ですが、真っ直ぐに生えてこないことも多く、斜めや横向きに生えてきて、頭が少ししか出ていないこともあります。

 

 

このように、親知らずは歯磨きがしづらいため虫歯や歯周病になりやすい歯となっています。

親知らずが痛い=虫歯になっているんじゃないか?と思われる方も多いですが、親知らずの場合は必ずしも虫歯だから痛みが出ているとは限りません。

親知らずがまっすぐに生えてこないと、前の歯との間にすき間ができ、汚れが溜まりやすくなってしまいます。それにより、細菌が増え、【智歯周囲炎】という炎症を起こしてしまいます。

(【智歯】=親知らず)

智歯周囲炎になると、親知らずの周りの歯ぐきに炎症が生じ、親知らずのあたりに痛みや歯ぐきの腫れを伴います。 さらに炎症が広がると、あごの骨や筋肉の中に膿がたまり、より強い痛みや腫れ、さらには喉の痛みやお口が開けづらくなったりします。

智歯周囲炎は埋まっていない親知らずでも、上の歯との噛み合わせの刺激で起こる場合があります。

②歯並びに悪影響が出ている

親知らずは斜めや横向きに生えてくることが多くあります。

変な向きに生えてきた親知らずは手前の歯をグイグイと押して、気づかない間に歯並びに悪影響を与えることがあります。

最近、前歯などの歯並びが変な感じがするときは親知らずが後ろから押してきているのかもしれません。

③手前の歯を溶かしている

斜めや横向きに生えてきた親知らずが手前の歯を押して、その歯の根っこを溶かしてしまうことがあります。

④腫瘍や嚢胞の原因になっている

親知らずが原因で含歯性嚢胞(がんしせいのうほう)などの嚢胞や腫瘍ができる可能性があります。

 

【親知らずを抜かなくてもいいケース】

親知らずが真っ直ぐに正常に生え、痛みや腫れもなく、きちんとかみ合わっている場合には抜歯をする必要はありません。

何も症状がない親知らずを放っておいたらどうなる?

今は特に症状がないけれど、横向きに生えていたり埋まっている場合は注意が必要です。

もしもこのような状態のまま放置していると、親知らずを抜いた方がいいケースでご紹介したような状態になる可能性があります。

必ずしも同じような状態になるわけではありませんが、心配な方は親知らずの状態を歯科医院で一度確認された方がいいでしょう。

 

【親知らずを抜くときに合併症はありますか?】

親知らずの抜歯をすると、いくつかの合併症が生じる可能性があります。

これらの合併症は、リスク自体を下げることができますが、必ずしも0%にはできません。

・痛みや腫れが出る場合があります

親知らずの抜歯後、一時的な痛みや腫れが出る場合があります。

腫れは一週間ほど続くこともありますので、抜歯のときは、会食などの大事な予定がない時がいいでしょう。

痛みには痛み止めを処方して対応いたしますが、スケジュールも体調も調整して予定を組まれてください。

・感覚麻痺が残る可能性があります

下顎の親知らずの抜歯の場合、親知らずの位置によっては【下顎管】という管の中にある太い神経(下歯槽神経)がとても近いことがあり、処置中にその神経を傷つけてしまうと下唇に感覚麻痺(しびれ)が残る可能性があります。

 

 

※このように神経と親知らずが近接している場合、当院で抜歯するのではなく、口腔外科にご紹介することもあります。口腔外科は親知らずの抜歯などを専門で行なっており、設備や器具なども揃っているため患者様も安心して処置してもらえます。

他にも

  • 親知らずの大部分が骨の中に埋まっている
  • 親知らずの根っこが大きく曲がっている
  • 親知らずと骨が癒着している

 

などの場合は、処置の時間も長く、患者様にもご負担がかかることが予想されるため、口腔外科にご紹介いたします。

 

【親知らずの抜歯は保険が効くの?】

親知らずの抜歯は、基本的に保険適用となっています。

抜歯手術のみの料金に別途、痛み止めや抗菌薬などのお薬代が必要です。 また、術前の検査として顎全体を見ることができるパノラマX線検査や、必要であればCT検査が必要になる場合があります。

親知らずを残していて良いこと

真っ直ぐきれいに生えている親知らずは、きちんとかみ合っていればそのまま使えますし、他にも利用価値はあります。

例えば、隣の歯が何らかの理由で失われた場合はその代わりになることもできます。

移植(むし歯や歯周病などで失ったところに違う歯を移し入れる方法)をしたり、矯正治療で移動させたりもできます。

また、失われた部分にブリッジをする場合は、土台になる歯(支台歯)としても使うこともできます。

このように親知らずを大切な歯のひとつとして役立てる選択肢もあります。

 

【OCEAN歯科からのメッセージ】

親知らずは必ずしも抜く必要はありません。

しかし、智歯周囲炎などさまざまな問題の原因になる可能性があります。そのため、親知らずが生えてきたらすぐに抜歯した方が良いと考える人も多くいます。
しかし、親知らずを抜歯するかは、それぞれの口の中の状態や生え方、神経との近接具合などを考慮して決めていきます。

特に、下顎の親知らずは大事な神経の近くに生えているため、生え方によっては顎の骨を削って取り出すような場合もあります。そのため歯科医院での抜歯ではなく、大学病院や専門の口腔外科をご紹介することも多くあります。

抜歯の希望があっても、状況によってはすぐに抜歯を行えない場合もあるため、なるべく早めに受診されることをおすすめします。
自覚症状がなくても、抜歯をした方がいいと判断された場合は、時間に余裕があり、炎症が起こっていないときに抜いておくと安心です。

痛みなどが出る前に、自分の親知らずの状態について、歯科医院で調べてみましょう。

神経を抜いたのに歯が痛む理由

2023年4月15日

むし歯が重症化すると、歯の神経を抜く「抜髄(ばつずい)」という処置を行います。むし歯によって細菌に感染した歯の神経は、残すことは難しいですし、そのまま放置すると歯の痛みがどんどんと強まってしまいます。また、症例によっては神経を抜いた歯であるのに、再び痛くなることもあります。神経をとってしまったはずなのにどうして痛むのだろうと不思議に思われている方もいるかもしれません。

今回は神経を抜いた歯が痛い原因や治療法について、ご説明していきます。

 

 

【神経を抜いた歯が痛くなるのはどんなとき?】

「神経を抜いた歯が痛い」時、その症状はケースによっていろいろと異なります。

以下のようにさまざまな症状を示すことがあります。

 

①食事したり、カチカチとかみ合わせると痛い

食事中、食べ物をかんだ時に歯やその周囲に痛みを感じることがあります。

一般的に、虫歯というのは、かんだりしていなくてもジンジンと痛みますので、そのような症状とは少し違うのが分かるかと思います。かんだ時の痛みも、激痛が走るのか、鈍い痛みや違和感なのか、それぞれ違いがあります。

 

②歯ぐきが腫れている

神経を抜いた歯の周りの歯ぐきに、腫れがみられることがあります。歯ぐき自体が痛いこともあれば、歯ぐきが膨らんでいたり、違和感があることもあります。

このような腫れの症状は、いろんなケースがあります。

 

 

③歯に違和感がある

ズキンとしたり、強い痛みではないけれど、なんとなく歯に違和感がを感じるのであれば、何らかの異常がある可能性があります。歯の神経を抜いているから大丈夫なはず、などと思わずに、一度歯科医院で検査を受けるのをおすすめします。

 

 

【神経を抜いた歯なのになぜ痛みが出るの?】

神経を抜いたのに、歯が痛かったり、歯ぐきに違和感や不快感などが生じるのであれば、次のような原因が考えられます。

 

①歯が割れている

かんだ時に、歯にズキンと鋭い痛みがあるときは、歯の根っこが折れているかもしれません。歯を強くぶつけたり、神経を抜いた後、補強するために付ける土台によって、歯の根っこに負担がかかってしまった場合などに起こることがあります。

歯がどのように割れているかによって対応は異なりますが、基本的には抜歯になります。抜かずにそのまま放置すると、歯ぐきやその周りの骨にまで炎症を引き起こし、状態はどんどん悪化します。

 

②かみ合わせが合っていない

かみ合わせが合っていないと、神経を抜いた歯でも痛みや違和感を感じることがあります。人間のかみ合わせというのは、髪の毛一本入っていても分かるくらい繊細なものです。かみ合わせが少しでも合っていなかったり高かったりすると、その歯に負担がかかり、歯の根っこの周りの組織にまで刺激が加わります。そのため、歯そのものが痛んでるのではなく、歯の根っこの先やその周りの組織の部分で痛みを感じているのです。

 

③歯周病による痛み

神経を抜いた歯は、むし歯によって歯の痛みが生じることはありません。しかし、歯周病による痛みは発生します。むし歯をいくら治療しても、歯や歯ぐきのケアがおろそかでは歯周病は進行してしまいます。歯周病が進行すると、歯ぐきに炎症が起こって痛みや腫れなどの症状を引き起こします。この症状は、むし歯による痛みとは違うので、比較的分かりやすいかもしれません。

 

④神経を抜いた部分に問題がある

歯の神経を抜いた後、歯の根っこの神経が入っていた部分(根管)をきれいにお掃除する治療をしていきます。根っこの神経が入っていた部分(根管)を、針のような細い器具を使って汚れを除去し、きれいに形を整え、薬剤で消毒・殺菌していきます。この治療はもともと難易度は高く、保険診療での成功率は50%程度といわれています。根管の形態によっても、それぞれ難易度が変わってきます。器具が届きにくい形をしているものもあります。このように、何らかの理由で炎症反応などが起きた場合は、神経を抜いた歯が痛む主な原因のひとつになります。

 

⑤根管の中に膿が溜まっている

根管の中に膿が溜まっている場合も、歯に痛みを感じることがあります。歯の根の中の病変ですが、痛みを感知しているのは歯の神経ではなく、歯の根っこの周りにある組織です。治療としては、根管の中を細くて繊細な器具を使ってきれいにお掃除する処置をしていきます。

もしも、そのまま放置してしまった場合は、歯の根っこの先から細菌など出て、新たに病気を発症します。

 

 

【神経を抜いた歯が痛い場合の治療法】

神経を抜いた歯が痛い場合の治療法には、いくつかの選択肢があります。

 

①神経が入っていた管(根管)のお掃除

根管治療が不十分で、再度、細菌による感染や痛みの再発などが生じている場合は、自費による精密な根管処置をするのもひとつの手です。

自費による治療にはなりますが、時間や使える器材・お薬に限りがないため、治療の精度が高く再発のリスクが低くなります。抜歯をしたくない方、質の高い治療を受けたい方、歯を長持ちさせて一生ご自身の歯で食事を楽しみたい方はおすすめです。

根管というのはとても細く、暗く、複雑に入り組んだ構造をしています。標準的な治療ではなく、歯科用顕微鏡であるマイクロスコープを用いた精密根管治療なら、視野を拡大できるだけでなく、根管内もライトで明るく照らせます。そのため、腐敗した神経など汚染物質の取り残しも少なくなります。根管内がきれいに清掃され、痛みも自然と消失し、歯の根っこの周りの症状も徐々に改善されていくことでしょう。

 

②歯周病治療

神経を抜いた後の痛みが歯周病によるものであれば、歯周病の治療が必要となります。

状態により対応方法はさまざまですが、歯ぐきに痛みや腫れがあったり、膿の塊がある場合は、かなり進行している可能性がありますので、一般的な歯周基本治療のみで改善することは難しい可能性があります。歯ぐきをメスで切開し、歯の根っこの歯石を取り除くなどの歯周外科治療も必要になるかもしれません。

 

 

③抜歯

歯の根っこが割れていたり、精密根管治療でも症状の改善が見込めなかったりする場合は、抜歯をする可能性があります。歯の根っこが割れていると、残念ながら、ほとんどのケースでその歯を残すことはできません。歯が割れている方向にもよりますが、根っこがが垂直的に割れている場合は、手の施しようがないこため、抜歯を余儀なくされます。

根管の治療は、歯を保存するためにとても重要ですので、状態によっては時間が長くかかることもあります。しかし、きちんと定期的に治療していくことがとても大事な処置ですので、最後まで頑張りましょう。ただ、どんなに精密に根管治療をしていても、状態が悪い場合は抜歯になることもあります。

 

 

【OCEAN歯科からのメッセージ】

このように、歯の神経をとっても、治療後に歯が痛むようなケースもあります。

上記のように、歯の根っこが破折していたり、噛み合わせの異常、進行した歯周病や根管治療の不良の可能性もあります。そのまま何もせずに放置すると、どんどん症状は悪化していきますので、症状があったらすぐに歯科医院へお越しください。

歯ブラシの保管方法

2023年4月8日

こんにちは。OCEAN歯科クリニックURAYASU 歯科衛生士の佐藤です。

当院では予防歯科に注力し、通院してくださる患者様のお口の健康を守るために、歯みがき指導に力を入れています。

大人になってからは歯みがきの仕方を教わる機会がないですし、子どもも流れ作業でブラッシングをしている方が多いです。

本日は、歯を守るために大切な歯みがきに使用する歯ブラシの保管方法についてご紹介します。

保管方法を間違えると汚れが溜まって、かえって口の中に悪影響を及ぼす危険性があります。毎日使う歯ブラシは、口の中を健康に保ってくれる大事なパートナーです。

ぜひ、保管方法や交換時期にも気を配りましょう。

 

【歯ブラシにくっつく細菌】

口の中には何百種類もの細菌がいます。私たちは毎日歯をみがいて、口の中のプラークや食べかす、細菌を洗い落としています。そのため口の中をあっちこっちをみがく歯ブラシは、使うたびに口の中のむし歯菌や歯周病菌をはじめとする細菌がくっついて汚れてしまいます。歯みがきが終わって、どれだけ丁寧に歯ブラシを洗ったとしても細菌は残ります。1回の歯みがきで100万個近くの細菌が歯ブラシに残っているという報告もあります。

保管の状態が悪く、不潔になってしまった歯ブラシをそのまま繰り返し使っていると、歯ブラシの中で細菌が繁殖してむし歯や口臭の原因にもなってしまいます。

このようなことを防ぐために、歯ブラシについた細菌が増えないようにすることが大切です。

 

【歯ブラシを清潔に保つ】

歯ブラシについた細菌をゼロにすることはできないので、増やさないコツを考えていきましょう。

 

①歯ブラシをよく洗う

使った後は洗ってるよと当たり前に思っている方がほとんどだと思いますが、意外ときちんと洗えていないことがほとんどなのです。

1番いいのは、水道を流しっぱなしにして洗う方法です。

コップの中で洗った場合に比べて、圧倒的に細菌数が減ることが分かっています。

また、強めの流水で歯ブラシの毛束の部分を洗うと細菌の数がぐんと減ることも研究結果として出ています。

そんなに流しっぱなしで洗うなんて、と思われるかもしれませんが、歯ブラシをきれいにすることはとても大切なことなので、しっかり汚れは洗い流していきましょう。

歯ブラシの根元の汚れは取れにくいので、食べかすや歯みがき粉なども残っていないかをよく確認しながら指を使ってしっかり洗っていきましょう。

 

②洗った後の乾燥

歯ブラシを洗った後、よく乾燥させることが重要です。

毛先を下にしてコップの中に入れたりしていませんか?そうすると、歯ブラシの毛先が乾かずに細菌が繁殖しやすい状態になってしまいます。

また、洗面台の収納の中に入れてしまったり、ユニットバスの中など乾燥がうまくできないところで保管するのをやめましょう。歯ブラシにキャップをして保管をするタイプもあるようですが、乾燥までに時間がかかるものはおすすめしません。

乾燥をしっかりさせるために、まずはタオルやティッシュなどのペーパーでしっかりと水分をとりましょう。

 

③歯ブラシの保管

コップなどに立てるなどして乾燥させましょう。場所は、風通しがよくてよく乾燥しやすいところがいいでしょう。でも、同じコップなどに家族みんなの分を入れるのはやめてください。細菌は濡れた歯ブラシの中で生きていますので、細菌がついた歯ブラシの毛先同士が触れてしまうとむし歯や歯周病菌がうつり、家族内で細菌がうつってしまいます。

お子さんなどにしっかり歯みがきをさせてむし歯にならないようにしているのに、歯ブラシからむし歯などを感染させてしまうのはもったいありません。

 

④歯ブラシの交換時期

歯ブラシはいつまでも同じものを使っている方も多いのではないでしょうか。同じ歯ブラシを長い期間使っていると細菌は多くついています。また古くなった歯ブラシは、歯ブラシの毛に細菌が入り込んでしまうので、洗っても洗っても細菌が落ちなくなっています。

歯ブラシの毛の植え込み部分に歯みがき粉がたまっている場合も早く交換しましょう。歯みがき粉の成分のうち保湿剤が含まれているものがありますが、歯みがき粉が残ったままだとその保湿成分のため乾燥しにくい状態になっています。これも乾燥がうまくできずに細菌が繁殖してしまう原因の一つです。

「歯ブラシの毛先が広がってきたら交換する時期」とよく言われていますが、人によって歯ブラシをするときの力が変わってきますので一概には言えません。ですが、1ヶ月に1回を目安に交換していくのがいいでしょう。

 

 

⑤歯ブラシ以外の補助器具の期限

デンタルフロスや歯間ブラシなどは明確な使用期限は決められていません。しかし、使えるからと何度も繰り返して使うのはおすすめしません。できるだけこまめに交換して、新しいものを使いましょう。

 

【OCEAN歯科からのメッセージ】

口の中にはたくさんの細菌がいます。そこをきれいにする歯ブラシやその他の清掃器具にも多くの細菌がついています。せっかく口の中をきれいにするのですから、その道具もきれいに扱っていきましょう。

歯ブラシの保管方法はもちろん、歯の磨き方やその他の補助的清掃用具(フロス、歯間ブラシ)の使用方法についてもご説明しますので、ぜひOCEANにご来院ください。心よりお待ちしております。

 

ホワイトニングの種類とメカニズム

2023年3月29日

こんにちは。OCEAN歯科クリニックURAYASU 歯科衛生士の佐藤です。

最近はマスクを外す機会が増え、歯の色を気にされている患者様が多くなってきたと感じています。

「歯の色が気になる」とご相談いただいた際に、どのような処置を行えば改善されるのかいくつかご提案させていただきますが、お悩みの中に【ホワイトニングをしたい】とご質問をいただくことが多いです。

今日はホワイトニングとは何かを知っていただくために“ホワイトニングの種類とメカニズム”についてお話ししていきます。

 

歯を白く綺麗にするホワイトニングは、1989年にアメリカで実用化され、今や日本でも一般的になってきています。

テレビや雑誌に出ている芸能人が白い歯になってきたり、メディアなどでホワイトニング治療が取り上げられるなどの影響もあり、何かのイベントに合わせてというよりも毎日の生活の中できれいな白い歯でいたいという願望から多くの方がホワイトニングを選択することが多くなってきました。

お口のお悩みのアンケートなどをとると、歯の色を白くしたいというのが歯並びなどとともに上位にランキングされていることから、一般の人にとってもホワイトニングがより身近な存在になってきているのではないでしょうか。

ところが、実際にホワイトニングはどのようにして歯を白くするかということをご存知の方は少ないと思います。洋服を漂白するときは漂白剤を使用しますが、歯を漂白して白くするときに危険性がないかなど心配する方もいるかもしれません。

日本の歯科医院で一般的に使用しているホワイトニングの薬剤は、使用方法や用量を守っている限り、基本的に安心なものであり、心配はいりません。

ここではホワイトニングのメカニズムと、歯を白くするためにどのような選択肢があるかを説明していきます。

 

【ホワイトニングの種類】

歯を白くするホワイトニングには種類があります。

特に歯科医院で行うホワイトニングには大きく分けて2つの方法があり「ホームホワイトニング」と「オフィスホワイトニング」があります。ぞれぞれ使用する薬剤や含まれる成分も異なります。

 

①ホームホワイトニング

ホームホワイトニングは薬剤などを歯科医院でお渡しして、それを患者様ご本人が自宅(ホーム)にて行うホワイトニング方法です。

歯科医院でオーダーメイドのマウスピースを作成し、それに薬剤を流し込んで歯に装着すればいいので、好きなタイミングで自分でできることがメリットです。

マウスピースの装着時間は、使用する薬剤の濃度や種類によって異なります。

仕事などが忙しい方や歯科医院になかなか通えない方におすすめの方法です。

効果が出るまでに少し時間はかかりますが、歯の色を自然に変化させていくことができます。緩やかな変化のため、歯の表面の荒れも抑えることができ、透明感のある仕上がりになります。また、色素の分解が細かくなるため、色戻りするまでの期間が長いため白さが長持ちします。

 

②オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングとは、歯科医院(オフィス)で歯科医院の器具を用いて行うホワイトニングです。

ホームホワイトニングでお渡しする薬剤より高濃度の薬剤(主に過酸化水素や過酸化尿素)を使用するため、1回の施術でもすぐに効果が現れるのが特徴です。短時間で負担なくホワイトニングができることがメリットです。

何も問題のない健康な歯であっても、歯の質や厚み、ホワイトニングに使用する薬剤の濃度などの影響で、施術後に歯がしみることもあります。症状としては一時的なものであることがほとんどですが、症状が強い場合や、翌日まで痛みが続くような場合は歯科医院にご連絡ください。

 

③ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを併用するデュアルホワイトニング

ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングのどちらのメリット・デメリットを補う目的で、どちらのホワイトニング方法も併用して行う方法があります。

まず歯科医院でのオフィスホワイトニングをした後に、自分でホームホワイトニングを行なっていただきます。

通常は2回ほどこれを繰り返しますが、理想とする白さに応じて、さらに回数を重ねることもあります。

【歯科医院で取り扱うホワイトニングの薬剤】

歯科医院で取り扱う薬剤としては

・過酸化水素

・過酸化尿素

・過ホウ酸ナトリウム

があります。

過酸化水素は一般的に漂白剤や殺菌剤などとして使用されていますが、歯科医院で使う過酸化水素は口の中で使用可能な濃度に設定されています。

 

【ホワイトニングのメカニズム】

ホワイトニングで歯が白くなる理由にはいくつかありますが、その中の一つは歯の中にある「歯の色を決定する成分」を化学反応によって分解することです。

ホワイトニングに使用する薬剤の中の過酸化水素は、温度を上げたり、光を当てたり、pH(酸性、中性、アルカリ性などの程度を示す水素イオン指数)を調整したりすることで化学反応を起こします。その化学反応によって歯の中の色素を分解していきます。

 

【ホワイトニング剤、ホワイトニングに関する法律】

ホワイトニング剤関連の法律や規制によると、日本では過酸化物を含んだ製品を一般に販売することが禁止されています。これに対してアメリカを含めた複数の国では、濃度の差はありますが、過酸化水素配合の製品がドラッグストアなどで販売され、一般の人が入手することが可能です。海外に行ったときにドラッグストアで購入したものをキャリーバッグなどに入れて国内に持ち込んだり、最近ではインターネットで簡単に手に入れることもできます。

このように海外で購入したり、インターネットで購入した製品を輸入した本人が自分で使用することは認められています。

ただ、このような製品の中に粗悪品や模倣品があったり、医療機関でしか扱えないような高濃度の製品も見受けられますので、十分な注意が必要となってきます。また、成分がよくわからないような製品を使っても、すべて自己責任のもとでの使用となりますので、事故などが起こったときは保証がされません。

実際にインターネットで購入した高濃度のホームホワイトニング剤を使用して、重度の知覚過敏になったり、歯肉(歯ぐき)が退縮してしまったというような事故も起きています。

何より何が含まれているか分からない製品を使用することは大変危険です。

歯を白くしたいという気持ちは分かりますが、得体の知れない商品を購入するのは危険であることはきちんと理解しておきましょう。

 

【エステティックサロンなどでのホワイトニングとの違い】

一般的な歯のホワイトニングは、歯科医師が開業する歯科医院でしかできませんが、最近ではエステティックサロンなど歯科医院以外での歯のホワイトニングを取り扱うところも増えてきました。

今までの歯のホワイトニングは、歯科医院での歯のクリーニングを行った後、医薬品である過酸化水素や過酸化尿素を使用する医療行為のため、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士しか施術ができませんでした。医薬品とは国に定められている薬剤で、扱いに気をつけなければなりません、

しかし今は、このやり方を工夫することで歯科医院以外でもホワイトニングができるようになっています。

エステティックサロンなどで行われているホワイトニングは、市販の医薬部外品や口腔化粧品などを使用して、お客さんが自分で歯に塗ってLEDライトを当てて行うセルフエステ方式です。

市販品を使用するため、法律や規制などの問題なくホワイトニングが可能です。

しかし、使用する薬剤や器具は医薬品ではなく、また施術するのも歯科医師や歯科衛生士ではありません。

また効果を考えても、過酸化水素が含まれていないため、表面の着色のみを除去することと一時的な歯の乾燥で白くなっているだけなので、繰り返し行っても歯自体は白くはなりません。

 

 

【OCEAN歯科からのメッセージ】

最近ではホワイトニングを希望される方も多くなってきました。しかし、ホワイトニングをしたいと来院されても、虫歯や歯周病があるとすぐにはホワイトニングを開始することはできません。虫歯や歯周病を治療しないままホワイトニングをしてしまうと、歯や歯肉(歯ぐき)を痛めてしまうことにもなりかねないからです。

もしも歯を白くきれいにしたいと思ったら、まずは口の中に問題がないかをチェックすることが第一です。茶渋など歯の表面についてしまった着色なら、歯科医院でのクリーニングによって改善することもありますので、ホワイトニングの前にまずは口の中を丁寧に調べることが大切です。

治療や経過も含めてさまざまな計画を立てることもできますので、ホワイトニングを希望される方はお気軽にお声がけください。

歯を失ったらどうすればいいの?

2023年3月22日

こんにちは、OCEAN歯科クリニックURAYASU 歯科衛生士の佐藤です。

本日のブログは、虫歯や歯周病で「歯を抜くしかない」と言われたことがある方に向けて、抜いたあとはどんな治療を行っていくのかお話ししたいと思います。

 

人が生きていくためには食事をします。そのために歯で食べものを噛み砕くことは必要なことです。できることなら、一生自分の歯が残っていることに越したことはありません。しかしながら、歯の病気が進行してしまったりと、止むを得ず抜かないといけなくなることもあります。そのような場合はどうしたらよいでしょうか。

そのままにしておいていいのか?または、入れ歯にするのか?

さまざまな選択肢があると思います。

今日は、もしも歯を抜かなければならなくなった後の治療方法について、説明をしていきます。

 

【歯を抜いた後はどうなるの?】

まずは、歯を抜いた後、その傷口はどうなるかということを考えていきます。

歯を抜いた後は、すぐには傷は治りません。治るまでは穴が空いた状態になります。

通常は抜いた傷口は縫うこともなくそのまま治るのを待ちますが、穴が大きい場合などは、糸で縫って封鎖することもあります。どちらの場合でも、見た目に傷口が完全にふさがるまで治るまでは2~3週間かかります。しかし、穴がふさがったからといって、その中の骨などはまだ治っていません。中の骨は、その後、3~6ヶ月程度かけてゆっくりと治ってきます。

 

【歯を抜いた後、そのまま放置してたらどうなるの?】

歯が自然に抜けたり、抜いた場合、そのまま放置したらどうなるでしょうか?

まず、抜いた歯と隣あっていた歯が倒れてきます。そうすると、歯垢や汚れがたまりやすくなり、歯磨きはしにくくなります。その結果、むし歯や歯周病にもなってしまいます。

またかみ合っていた歯は、かみ合う部分がなくなるため、抜歯した歯の方向にどんどん伸びてきます。歯はかみ合うことでその位置にありますが、それがなくなるとニョキニョキと伸びてきます。伸びてきた部分は、後で歯を作ろうとした場所の入れ歯やインプラントを入れるスペースを狭くしてしまいます。そのため、歯が伸びた場合は、削ったりする必要があります。

困るのはそれだけではありません。そのような状況になると、かみ合わせも崩れてきていますので、ご自分でもかみにくくなった感じは分かると思います。また、顎関節症で顎が痛くなったりする原因にもなります。

さらに、失った歯の代わりに、周りの歯がかむ力を負担するようになるので、残った歯もどんどんダメージを受けるようになります。そうなる前に、歯を失った部分には、新たに歯を作ったり、なんらかの処置をした方が良いでしょう。

 

【歯を失ったところはどうすればいいの?】

では、実際にはどうしたらいいのでしょうか。

もちろん、一度失われてしまった永久歯は二度と生えてはきませんので、抜けた永久歯に代わるものを作らなければなりません。

 

①ブリッジによる治療

まず、1つ目はブリッジです。その名前の通り、前後の歯を支柱にして橋をかけるように歯を作る方法です。今までの歯とほとんど同じように使え、食事をしたり、会話もできるのがいいところです。また、保険適応なところもメリットの1つです。

しかし、良いところばかりではなく、問題点もあります。

ブリッジを作るためには、失われた歯の前後の歯を大きく削ってしまうことになります。歯は削らないでいいなら、削らないに越したことはありません。歯の表面は、ヒトの体の中で最も硬いエナメル質と言われる層で守られているため、強く硬いのですが、このエナメル質を削っていくと、中にある象牙質という層が露出してきます。

象牙質はエナメル質よりもずっとやわらかいので、むし歯になりやすく、なった場合でも進行がとても早いです。そのため、ブリッジにしてしまうとその歯はむし歯になりやすくなってしまうのです。

それにブリッジは一度つけたら取り外しできません。取り外しができないので、ブリッジの下の部分はご自分できちんとケアをしていかないと歯垢がたまりやすくなり、むし歯や歯周病の原因にもなります。定期的に歯科医院でメンテナンスを行うことがとても重要になります。

 

 

②入れ歯による治療

2つ目は入れ歯(義歯)です。

入れ歯は取り外しができ、残っている歯に針金(クラスプ)をひっかけて固定していきます。

こちらも保険の適応ですが、よりクオリティーの高いものを作りたいという方の場合は、保険外で入れ歯を作ることもできます。

入れ歯の良いところは、ブリッジと異なり、周りの歯を削る量が少ないところです。

入れ歯の金具が歯の上に乗る部分は多少歯を削る必要はありますが、ブリッジに比べるとかなり少ない量になります。

入れ歯のデメリットは、あまり強く噛めないところです。

歯があった状態に比べると、かむ力が3割程度になるとも言われるています。

そうすると、肉やパンなど咬み切って食べるようなもの、おせんべいやナッツなどの硬い食べ物も食べにくくなります。

他にも、野菜など繊維の多いものも食べにくくなってしまい、食べやすいものを選んでいくと、栄養も偏りがちになります。もしも総入れ歯など、口の中で入れ歯が占める部分が大きくなると、熱いものや冷たいものが感じにくくなりますので、その点も注意が必要になってきます。

その他のデメリットとしては、歯にかけるワイヤーなどが見えてしまうと、見た目があまり良くないことです。また、入れ歯は口の中に占める面積が大きいので、違和感は強くなります。自分の歯と違いますので、発音もしづらくなります。入れ歯には少しずつ、時間をかけて慣れていく必要があります。

作りたての入れ歯の場合は、はじめから口の中でピッタリと合うわけではありませんので、何度か歯科医院での調整が必要になってきます。その間、粘膜と入れ歯が強く当たるところなどは傷ができて、痛みが出ることもあります。

また、ワイヤーのかかる歯にも多少力が加わることで、歯が動揺してくる場合があります。

入れ歯もメンテナンスをする必要がありますので、食事の後は外して洗い、寝る前は洗って、入れ歯洗浄剤につけることをおすすめします。

 

 

③インプラントでの治療

3つ目はインプラントです。

インプラント治療では、まずはフィクスチャーと言われるチタン製の人工歯根を骨の中に埋めます。その後に、上部構造と言われる歯の部分を装着することでできあがります。

チタンはアレルギーが出にくい金属です。また、骨の組織と拒否反応を起こさずにくっつくことができます。このことにより、もともと生えていた歯と同じように単独で歯を作ることができるのです。ブリッジや入れ歯のように、前後の歯を削ったり、ワイヤーをかけたりする必要がありませんので、前後の歯は長持ちします。

しっかりかめて、違和感も少なく、見た目にも自分の歯が生えているような自然な仕上がりになりますので、メリットはかなり大きいです。

ただ、保険外の自費診療になるため、保険治療と比較するとどうしても高額になってしまいます。また、外科的な処置を含みますので、糖尿病や骨粗鬆症、高血圧など全身疾患のある方の場合は、状態に応じてできない場合もあります。人によって、顎の骨が少ない場合もありますので、インプラントそのものができなかったり、骨を増やす処置が必要になったりすることもあります。インプラントが骨とがくっつきにくい体質の場合は、埋入したインプラントが抜け落ちてしまうことも稀にあります。

骨と人工歯根がくっつくのに3~6ヶ月程度かかり、そこから上部構造を作る準備をしていくので、インプラント治療をしたからといって、すぐに歯が入るわけではないので注意しなければなりません。

 

 

【OCEAN歯科からのメッセージ】

このようにブリッジ、入れ歯、インプラントなど、歯を失った部分に対する処置はそれぞれメリットとデメリットがあります。

また、これだけではなく、他にも一人ひとりの口の中に合わせて治療する方法もあります。

歯が失われたり、抜けそうになった場合、一人で悩まずに歯科医院へご相談ください。

 

シーラント~子どもの歯をむし歯から守ってくれる特別なプラスチック~

2023年3月17日

お子さまの虫歯予防でよく耳にする【シーラント】というものがありますが、具体的にどのようなものかご存知でしょうか。

むし歯の予防方法には、歯みがきやフッ素を利用したりとさまざまな方法があります。

その中で、特に生えてたての子どもの歯に対しておすすめの予防方法がシーラント処置と言われるものです。

シーラントとは、やわらかいプラスチック素材のシーラント材をむし歯になりやすいところに流し込んで、むし歯にならないようにする予防方法です。

歯の溝をシールする(封をする)方法なので「シーラント」と呼ばれています。

具体的には、奥歯のかみ合う溝(咬合面)にシーラント材を流し込み、特殊な光でかためて溝を埋めていきます。溝を埋めると言ってもほんのわずかな量を流し込むため、かみ合わせやお食事などの普段の生活で違和感が出ることはありません。

専門の道具や薬剤を使って、歯の溝をきれいにクリーニングしてごく少量のシーラント材を流し込むだけなので、麻酔をしたり、削ったりなどの痛みを伴うことはありません。

1.シーラントをするのはいつがいいの?

シーラントができるには、奥歯まですべて乳歯が生えそろっていることと、うがいができることが必要です。また、話す内容がある程度分かるくらいの年齢がいいでしょう。

実際には3歳半くらいからでしょうか。

生えてきたての歯の質はとても弱く、また溝がかなり深いことが多いです。

特に奥歯は、仕上げ磨きをしていてもなかなか歯ブラシが溝の深いところまで届きにくく、むし歯になりやすい部位でもあります。

乳歯がすべて生えてきて、お子さんの発達的にも、歯科医院のスタッフとのコミュニケーションがうまく取れて、歯科に対する恐怖心などがなければ、定期検診などで徐々に歯科医院の雰囲気や器具に慣れていくことから始めていきましょう。

どんなに上手なお子さんでも、慣れない場所でいきなりシーラント処置からはじめてしまうと嫌がることが多くあります。初めて口の中に入れる器具や水に驚き、歯科に対する恐怖心を抱いてしまう原因となります。

シーラントができる年齢になる前に、少しずつ歯科医院へ慣れていきましょう。

目安としてはシーラントの練習として、3歳頃から定期的に通うのが理想的です。

また乳歯が生え変わった後の、新しく生えてきた大人の歯もシーラントをしていくのをおすすめします。

生えてきたての大人の歯は、カルシウム成分が少なく、むし歯になる危険性がとても高いのです。

このため「幼若永久歯」とも呼ばれています。

大人の歯の中でも、6歳臼歯と言われる6歳頃生えてくる永久歯は1番大きく、体重の半分を支えると言われるほど大事な歯ですが、かなり多くの人がむし歯にしてしまいます。

この6歳臼歯の溝は、目で見るよりもとても複雑で、溝が深く歯の中に入り込んでいます。

仕上げ磨きをしていても、溝の奥までしっかりと磨くことが難しいこともあります。

シーラントをしないままでは、この複雑で深い溝の中に入り込んだ汚れや細菌の塊が原因となり、簡単にむし歯を作ってしまいます。

6歳臼歯が生えてくるのは、幼稚園や保育園の年長さん、小学校1年生あたりです。

お家でのお菓子や歯みがきに注意してむし歯にならないように気をつけていても、どうしても他のお子さんと遊ぶときなど、お菓子が長時間口の中に入っていたり、むし歯になりやすい状況になってしまいます。

早めにシーラントでむし歯を予防することで、むし歯になる不安を取り除けるのではないでしょうか。

6歳臼歯が生えてきて、見落としがちなのが12歳臼歯です。

保護者の方の仕上げみがきも終わり、本人に磨かせていたらあっという間にむし歯になっているなんてことも多くあります。

この歯が12歳頃生えてくる頃には、本人は習い事だったり部活などで忙しく、また保護者の言うことを聞かない反抗期に入っているかもしれません。口の中の状態も、保護者の方はあまり把握できていない可能性もあります。

部活などで飲むスポーツ飲料や完食などで食べるものが長時間口の中に残り、あっという間にむし歯を作ってしまいます。

ぜひ12歳臼歯もシーラントでむし歯予防をしていきましょう。

 

2.シーラントは取れてしまう?効果はあるの?

シーラントはすぐには取れませんが、数年したら取れてしまうこともあります。

それでも大丈夫です。

シーラントの目的は、1番むし歯になりやすい時期を乗り越えることです。

歯の表面を覆うエナメル質という部分にカルシウム成分が増えて、むし歯になりにくくなる時期まで子どもの歯を守るためのものであり、むし歯の治療後のようにずっと形が変わらずあるものではありません。

ただ、シーラントをしたからといって甘いものやジュースが長時間お口の中にあるような状態だとシーラントが取れやすくなってしまいますし、むし歯にもなります。

絶対的にむし歯にならないものではないことは注意しておきましょう。

シーラントは、1960年代から奥歯の溝に対するむし歯予防対策のひとつとして研究開発され、日本でも予防効果について研究がおこなわれています。

2016年ADA(アメリカ歯科医師会)では、永久歯の奥歯で80%のむし歯予防効果があるとされています。

 

3.シーラントのデメリット

シーラントはむし歯予防にとても有効な方法です。

ですが、シーラントでは予防できない部分もあります。

シーラントは歯の溝を埋めて、溝からむし歯になるのを防ぐものであり、その他の部位はむし歯の予防はできません。

むし歯になりやすいのは

1位 歯の咬む溝

2位 歯と歯の隣り合ったところ

3位 歯と歯ぐきの境目

ですので、シーラントをしても他の部分がむし歯になる可能性は十分にあります。

毎日の歯みがきと定期的な検診、クリーニングは必要になってきます。

 

4.シーラントの手順

①専用のブラシや薬剤で歯の溝を清掃していきます

②シーラント材を溝に流し込んでいきます

③専用の光を当て、シーラント材を固めていきます

※だ液がシーラント処置中に溝に流れ込むと、シーラントがうまくつかないため、適宜、だ液が入らないように、綿を口の中に入れたり、だ液を吸い込む掃除機のようなバキューム器具を使うことがあります。また歯の溝を水で流したりもします。

 

5.シーラントは保険適応

シーラント自体に年齢制限はありませんが、保険が適応されるのは6~12歳のお子さんです。

13歳以上のお子さんや健康な歯に対するむし歯の予防目的では保健は適応されません。

むし歯のない歯や永久歯が生えそろった場合などは、保健適応外となり、自費治療になります。

保健適応のうちにシーラント処置をしておきましょう。

 

6.OCEAN歯科からのメッセージ

子どもの歯がむし歯にならないようにするのは、毎日のご家庭での仕上げみがきが1番大事です。

ですが、仕上げみがきをしっかりしているつもりでも、目に見えない深いところの溝までは残念ながらきれいにみがくことはできません。

ご家庭での歯みがきに加えて、歯科医院でのシーラントによって目に見えない細かいところまでむし歯予防をしていきましょう。

歯のなかや歯の周りのこと、歯の種類について

2023年3月7日

みなさんにとっての歯は、つるんとして白く、歯ぐきの上にあるイメージでしょうか。

実際の歯のなかは、何層にも分かれていて、見えている白い歯の部分のほかにもしっかりと支える根っこがあります。

歯の構造が分かると、むし歯はどうして小さいうちに治療していた方がいいのかもよく分かります。自分の歯を大切にしていくためにも歯の構造を知っておきましょう。

 

(1)むし歯になったらどうなるのか?

むし歯になったとき、冷たい水を口に含むと歯がズキンとしみることがあります。

もっとひどくなると、歯が壊れてしまい、壊れた歯のなかには赤い血のような塊が見えることがあります。

これは歯の中にある神経や血管などが入っている歯髄という組織です。一般的に歯の神経と言われているところですが、2つの層で守られています。エナメル質と象牙質という層です。

【エナメル質】

一つは一番外側にあるエナメル質というとても硬い層です。人間のからだのなかで一番硬い組織で、おせんべいやクッキーなどもバリバリ食べることができるのはエナメル質があるおかげなのです。

どれくらい硬いかというと、エナメル質を削るためには宝石で知られているダイヤモンドで削らないといけないくらいです。

ダイヤモンドは世界で一番硬い石などと評されることもありますよね。

そんなに硬くて丈夫なエナメル質ですが、むし歯菌が出す酸やすっぱい食べものや飲みものが苦手で、ずっと酸に触れていると溶けはじめてしまいます。

だから「歯をみがいて口の中をきれいにして、フッ素でエナメル質をさらに丈夫にする」のはとても大事なことなんです。

毎日しっかりかんで食べても歯が壊れないのは、エナメル質がリン酸カルシウムという結晶がジグソーパズルのようにギッシリと詰まってできていて、とても丈夫な構造をしているおかげなのです。

 

【象牙質】

エナメル質と歯髄の間にあるのが象牙質という層です。象牙質は痛みなどの感覚をキャッチするセンサーの役割を果たしています。

象牙質はエナメル質というとても硬い層で覆われているときは大丈夫なのですが、むし歯菌の出す酸によってエナメル質が溶けてしまうと象牙質がむき出しになってしまいます。

象牙質は歯の本体である歯髄とつながっているため、むき出しになった象牙質にばい菌が入ったり刺激が加わると「緊急事態!」というサインが出ます。しみたり痛んだりするのはこの刺激によるものなのです。

むし歯がしみたり痛んだまま放置してしまうと、象牙質につながった歯髄もずっとばい菌の攻撃や外からの刺激を受けている状態です。ですので、歯髄がダメになって歯が死んでしまいます。

むし歯がひどくならないうちに治療するというのは、早く治療することによって歯髄を助けてあげることができるからなのです。

 

(2)歯はどうやって支えられているのか?

歯は見えている部分だけではなく、歯ぐきの中にも根っこがあります。

そしてその根っこを支えている組織もあるのです。

 

【歯の根っこ(歯根)】

ご飯を食べるときにグッとかんでも歯が揺れないのは、歯の根っこがガッチリと支えてくれているからです。普段は歯ぐき(歯肉)に隠れて見えませんが、歯の根っこは大きな木の根と一緒です。

普段目にするのは、土から上の木の幹や葉っぱですが、大きな木を支えているのは土の中に広がった根っこです。台風や冬の寒さにも耐えてくれるように、さまざまな刺激に耐えてくれます。

根っこの本数や長さは歯の種類によって違います。

たとえば、前歯の根っこは細く1本です。しかし、硬いお肉もかみちぎることのできる犬歯の根っこは、前歯のなかでは1番太くて長く丈夫にできています。奥歯の根っこは2~3本あり、食べものをすりつぶすときの横からの強い力も安定してガッチリと受け止めてくれます。

もしもむし歯が広がって歯の根っこまで壊してしまうと、詰め物をしたりかぶせものをしても、歯は元通りの力をなかなか発揮することはできません。歯の根っこは、食事をよくかんで美味しく食べるための縁の下の力持ちです。普段、見ることはできませんが大事な役割を果たしているのです。また、歯の根っこが傷むと、強い力を支えることができずに歯が割れたり折れたりしやすくなります。その結果、歯を失くしてしまうことになりかねません。

むし歯になったら小さいうちに治すことはとても重要なのです。

 

【骨の中に植わっている歯】

歯の根っこを見ると、ピンク色の歯ぐき(歯肉)に覆われています。しかし歯ぐきは歯を支える役目はしていないのです。

歯を支えているのは歯ぐきの下にある歯槽骨という骨です。おせんべいなどの硬いものを食べても歯が倒れないのは、この骨が歯の根っこ(歯根)の周りをしっかりと固めているからです。

高いビルなどをイメージしてみると分かりますが、ビルが倒れないために地下部分にはしっかりとした土台があって、土台の周りをコンクリートなどでしっかりと固めています。

口の中の歯も同様で、歯ぐきの下の骨が歯の根っこをしっかりと固めているから硬いものを食べても大丈夫なのです。

 

【歯の根っこの周り】

歯は骨の中に植わっていますが、この2つの間には歯根膜という膜があり、歯と骨をつをつなぐ役割を果たします。この膜は2つをつなぐだけでなく、ハンモックのように歯に加わる力を和らげてくれます。そのおかげでかんだり、食いしばったりしても、その力が直接骨や脳に響かないのです。

歯根膜は強い糸でできていて、歯の根っこが骨から抜けないようにつないでいます。

歯や骨を作ったり壊したりする細胞や、血管、神経も含まれています。膜の骨側では骨を作る細胞がありますし、歯の側では歯のセメント質という部分を作る細胞があります。

転んで歯を打ったりして抜けてしまったときなどは、この歯根膜が生きているかがとても重要になるなど、普段目で見ることはできないですが、とても重要な組織なのです。

また歯根膜は太い神経につながっていて、食べものをかんだ情報が、脳の「やる気」「考える力」「記憶」に関係する場所を刺激することも分かっています。

かむことが元気に生きることにつながっているのです。このようなセンサーが歯根膜のなかにあるこので、歯を健康に保つことが元気に生きることに直結していることも分かりますね。

 

(3)歯の種類と役割

歯にはいろんな種類と役割がありますが、それは歯の形によって異なります。

歯の形にはきちんとした理由があって、すべてがそろってバランスよく食事ができるのです。

 

【歯の形】

歯の形は場所によって異なり、それぞれに役割があります。

前歯4本は食べものをかみ切るように鋭くなっていて切歯と呼びます。その横にあるのが犬歯や糸切り歯とも呼ばれる歯です。お肉などの硬いものをかみちぎるときに使います。人間の前歯は肉食動物の歯と似ていて、特に肉食動物のキバは人間だと犬歯に相当します。

奥歯は食べものをすりつぶすことができ、臼歯と呼びます。草食動物の歯に似ていて、臼のような形をしています。馬やヤギは一日中草を食んでいますよね。奥歯が臼のような形をしているので、草などの繊維をすりつぶすのに適しているのです。一方、肉食動物は引き裂いた肉をすりつぶすことはできないため、丸飲みしています。

人間は雑食なので、肉も野菜も食べます。そのため、人間の口の中は肉食動物と草食動物に似た歯がバランスよく入っているのです。いろんな形態の食べものが食べられるのはそのためなのです。

(4)OCEAN歯科からのメッセージ

歯と一言でいっても小さな構造のなかにはいろんな組織があり、それらが密接につながって私たちはいろんな形状のものをかんだり、栄養として取り込むことができるのです。

「1本くらい歯がなくなってもいいや」ではなく、「大事な機能の一つが失われてしまう」という意識を持っていれば、口の中の健康に向き合う姿勢も変わります。

持って生まれた歯を大事にしながら、口の健康や全身の健康を保ってきましょう。

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